第二十四話ゴブリンの王

3章イベントとその先

前線にやってきた。

従魔と合流するために従魔のところに向かうとその一帯は無慈悲にも命を刈り取られたゴブリンの命の輝きがその場を満たし、光の海の様な幻想的な光景を作り出していた。

どうやら前線に出る道すがら聞いた話だと無印ゴブリンよりナイトやエリートが増えている様である。

考えがあっているならば即座にゴブリンキングを殺したほうがいいのだろうが…

ここで一つ問題が、ゴブリンキングの位置がわからないのである。

魔力察知にも反応はない様なので手の内ようがない。

シグレは現在の状況について黙考する。
なぜこんなにゴブリンがいるのかについての仮説としては二つある。

ゴブリンがキングの能力で無限湧き

ゴブリンがキングの近くに大量に（しかも強いの）いる

のどちらかだと思われる。
そして、仮にこの仮説が真だとするならばどちらにしてもゴブリンを虐殺すれば怒って出てくるのではないだろうか。

『邪神でもびっくりするよその発想、もっともだけど』

仮に出てこないとしても自軍の兵を虐殺できるんだからなにかしらの動きは見せるだろう。

「軍勢召喚」

MPが4割ほど持ってかれましたが30体ほどの天使の軍勢を召喚することができた。

他のプレイヤーが混乱しているがマーカーが緑なのに気づいて驚愕が徐々に安堵に変わっていき、肩を並べて戦おうとしている。

五分後

三百体ほどのゴブリンを倒したところで天使は消え、変化が起きる。

「グオオォオオオォオオオオオオォオオォ！」

緑色の皮膚に幾重にも切り傷や打ち傷を刻んだ大柄なゴブリンがよだれを垂らしながらゴブリンを引き連れてくる。

ゴブリンキング

状態　憑依（狂精霊）

ゴブリンの王、狂った精霊に憑依されている

スキル
狂化バーサーク　咆哮ロアー　統率　支配　

なるほど、原因は狂精霊だったようだ。

さて、どうやって狂精霊を元に戻したら良いだろうか？

イベント回part1です

マーカーの色は敵と犯罪者が赤、プレイヤーやNPC、友好的なmobが緑です
ちなみに邪神なんかは例外なく赤ですが友好的な場合もあります

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