邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第七話 クロノスとの会談

1章 始まりと邪神



光が消えると、そこはチュートリアルで来たような白い空間だった。

周りを見ると、やはり壁はなくどこまでも白い空間が広がっている。
そして、何も無い空間にぽつんと佇む円卓の反対側には白いワンピースを着た少女がいた。

「お越しいただきありがとうございます。シグレ様」

「それで、話というのは?」

「はい、まず先日の銃火器創造についてですが、1日1回の制限をつけさせていただきます。」

「それは銃火器全般で1日1回しかつかえないのですか?それとも「狙撃銃スナイパーライフル」と言うカテゴリの銃が1日1回の制限を受けるのですか?」

「カテゴリ別です。狙撃銃を一度創造してもSMGサブマシンガンなどを創造することができます。」

「また、銃火器の使用はボス戦とイベントのみとさせていただきます。そのため、どこかで創造だけして携行するとかは出来ませんのでご注意を」

「はい、わかりました」

(意外ですね。何かしら言ってくると思いましたが)

「次は能力奪取スキルテイカーのことです」

「クトゥルフの無茶によって追加されたため本来の条件をクリアしておりません。そのため、奪取条件の追加をさせていただきます。」

「新しい奪取条件はそのスキルを10回見る。というものです。スキルが常時発動パッシブの場合は10秒間視認し続けることになっております。」

「わかりました。」

「次は不可能と可能ですが、一部の干渉への制限をさせていただきます。」

「具体的には?」

「一撃で殺すことが可能、などと言ったいわゆるザ〇みたいなことは出来ません」

「それと、ボス戦では使用できません」

「わかりました」

『随分と弱体化するねぇ』

「あなたがやりすぎたせいでしょう!」

どうやら念話が聞こえているようですね。
まあ私もクトゥルフ様がやりすぎというのは同意ですが

「でもそれって運営AIが行動を制限すれば良かったのでは?」

「クトゥルフなどといった神や邪神は運営AIわたしと同等の権限を持っているのでそれが出来ないのです。」

「それはそれとして、シグレ様には迷惑をおかけしたためお詫びをしなければなりません。何かありますでしょうか?」

「それでは、クトゥルフ様の封印の解き方と他の邪神との会い方を」

「クトゥルフはルルイエを中心とした五芒星で封印されており、五芒星の先端にそれぞれ封印を守るボスがいます。それらを全て倒せば封印を解除できます。」

「他の邪神と会うためには、特定の場所へ行くか招来の魔術を使うか条件を達成するかで会うことができます
クエストのボスとしても出てきます」

「わかりました。ありがとうございます。」

「これでシグレ様本人への処置は終了しました。ですが、全体への処置としてイベントとアップデートを行いますので楽しみにしていてください。」

「はい」

「それでは転送いたします」

白い光に包まれて、シグレの体は消えていく。

その光景を見ながらクロノスは一人呟く
「謙虚な人でしたね。興味があります」
そう言ってどこかへと消えた。



「それでは転送いたします」

白い光に包まれて、シグレの体は消えていく。

それを見守るのは、二柱ふたりの邪神、一人は封印された邪神であり、もう一人は黒い本を持ち、ローブを着た男。

「あれはいいな、面白そうだ」

「だろう?」

「ああ、いつか私の加護でもやろう」

「そうかい」

「少し、ちょっかいをだしてみるか。」

白き少女クロノスはもういない。

心底愉しそうに、邪神は悪戯を考える。

それが、世界を壊すとしても

自身の欲を満たすためなら関係ない

それ・・こそが邪神の本質なのだから

玩具を見つけた邪神は嗤いながら遊び出した。



運営との会談回です

クトゥルフ様がやりすぎたので規制をかけに来ましたね
しかも結構弱体化した。
まぁ当然と言えば当然ですが。

クロノスはシグレを知るためにどんな行動に出るのでしょうか?

出てきた邪神は誰なんでしょうね。

誤字脱字や間違い等ございましたらコメントしていただければ幸いです。


コメント

  • レイ・ブラドル・ドラニス

    誤字報告
    クトゥルフ様の封印の解き方と
    ルルイエを中心とした五芒星で封印されており、
    あれはいいな、面白そうだ

    2
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