邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第四話 草原とウサギ

1章 始まりと邪神


「始まりの草原 西」にやって来た。
始まりの草原は四方にあるのだが、今回はギルドから近かったので西を選択、近くには犬狩りに精を出しているプレイヤーがいる。

ワイルドドッグ 弱点 魔法

ただの凶暴な犬

スキル
噛みつき

そうして歩いていると、この草原で犬以外に唯一出現するモンスターであるステップバニーが出現した。

ステップバニー 弱点 物理

始まりの街付近に生息する兎、可愛い

スキル
跳躍

確かに可愛い。
初めの従魔にちょうどいいかと思い万能言語を駆使してシグレはウサギに話しかける。

「すいません。そこの兎さん」

「えっ、人なのに私達の言葉が分かるの?」

「ええ、そうですよ」

「なんで私に?」

「あなたに私の仲間になって頂きたくてですね」

「そうしたらどうなるの?」

「そうですねぇ、強くなれるし美味しいものも食べれますよ。試しにこれをどうぞ」

いわゆる賄賂に近いやり方だが、インベントリからギルドへの道すがらで買った果物を差しだす。
兎は警戒せずにそれをつかみ、果物を口にした。

「お、美味しい!」

それにかぶりついた兎を見ていると何やらアナウンスが流れた

ーステップバニーの契約条件を達成しましたー

「私、ついて行っていい?」

「もちろん、大歓迎です」

ー万能言語がレベルアップしましたー

万能言語がレベルアップしたようだが、無視して契約の言葉を紡ぐ。

「契約」

ーステップバニーと契約完了 名前を付けてくださいー

「そうですね、因幡で」

(因幡の白兎からとったのですが、あのウサギみたいにはなって欲しくないですね)

名前:因幡
種族:ステップバニー       Lv.1

スキル
跳躍 蹴撃

『おめでとう』

急にクトゥルフが話しかけてきたため、『ありがとうございます』と返しておく。

試しにステップバニーを狩らせて見たが、ステップバニー相手にも圧勝してしまった。
どうやら契約すると多少なりとも強化されるようである。
ちなみに狩った兎からは脚と皮がドロップした。
どうやら脚はレアドロップのようだ。

ステップバニーの皮  ☆1  品質 B

ステップバニーの皮、手袋などに使う

ステップバニーの脚 ☆2 アクセサリー

ステップバニーの脚、幸運を呼ぶという

LUK1上昇

LUK上昇装備は珍しいため、アクセサリー枠にこれを装備しておく。
従魔の顔合わせのためにフィーを呼び出した。

呼んだ瞬間因幡へと突っ込んで行った。
因幡が目で助けを乞うてくるがシグレは因幡を突き放す。現実は非情なのである。

フィーが因幡に満足するまでチュートリアルで貰ったSPなどの使い道を考える。

GPはステータスを見る感じ現状圧倒的にMPが足りないと思うので関連してそうなINTに10を振る。

さて、スキルはどうだろうか

取得可能スキル一覧

戦闘スキル

生産スキル

補助スキル

まずは戦闘スキルを見て、欲しいものだけピックアップしてみた。

大鎌

単純に一撃の威力特化である。
まあ今の所大鎌などという特徴的な武器は手に入らないのだがこれに関しては腕輪の能力を使えばいいので特に問題はない

次は生産スキル

採取 錬金術 料理

次は補助スキル

ステータス強化系 省略詠唱 解体

こんなだろうか
取り敢えず錬金術 料理 省略詠唱 採取 解体を取得、他は次に持ち越しである。
これで残りはGPが0、SPが5となった。

大鎌はロマンである。

犬のドロップも確認する。

ワイルドドッグの皮 ☆1 品質 D

ワイルドドッグの皮、防具に使える

ワイルドドッグの牙 ☆1 品質 D

ワイルドドッグの牙、剣の材料となる

フィーによる可愛がりも終わったところでレベル上げのために犬を狩るため草原に向かう。

ーシグレの種族レベルがアップしましたー
ーシグレの種族レベルがアップしましたー
ーシグレのジョブレベルがアップしましたー
ーシグレのジョブレベルがアップしましたー
ー従魔「フィー」がレベルアップしましたー
ー従魔「フィー」がレベルアップしましたー
ー従魔「因幡」がレベルアップしましたー
ー従魔「因幡」がレベルアップしましたー
ー従魔「因幡」がレベルアップしましたー
ー従魔「因幡」がレベルアップしましたー
ー深淵魔術がレベルアップしましたー
ー無魔法がレベルアップしましたー
ー解体がレベルアップしましたー
ー解体がレベルアップしましたー

基本的にはフィーと因幡が倒してくれた。じゅうまつおい。

しかし、群れで来る時があったため、その時ばかりは無魔法のレベル1の魔法であるムーンボールや霊体の刀で手早く倒して行く。

50匹ほど狩ると大きな犬が群れを引き連れて襲ってくる。

群れの総数は十体ほどで、大きな犬をリーダーとしている様だ

ワイルドドッグリーダー

ワイルドドッグの長、一撃の威力は高いが動きが遅い。ワイルドドッグを率いて襲ってくる。

スキル
統率 噛みつき

犬を100匹ほど狩ったあたりで異変がおきる。

周囲の犬がさっきまでの様に襲いかかるのではなく、どこかへ移動して行く。

『なにか来るよ』

クトゥルフがいきなり警告してきたことでシグレは周囲を警戒していたのだが、いきなり周囲の犬が集まり始めて普通の犬の群れより大きな犬の群れがシグレに向かって襲ってきた。

量には量で、シグレはすぐさま天使召喚の軍勢召喚を使用、多数の天使と共にそれを迎え撃つ。

「軍勢召喚」

地面に魔法陣が描かれてそこから天使が光の柱とともに召喚される。
召喚された天使たちは命ずるまでもなくワイルドドッグの群れを殲滅しはじめた。

シグレと従魔二匹の参戦により、ワイルドドッグの群れはどんどん駆逐されて行くが、その群れが途切れない。

『奥に一番強いのがいるよ』

言われた通り奥を覗くとそこには王冠を被ったコボルト風のモンスターがいた。

ワイルドドッグキング Lv.10 

ワイルドドッグの王。数百のワイルドドッグを引き連れて数の暴力で冒険者を殲滅する。見た目はコボルト

スキル
配下強化 配下召喚 統率 噛みつき 剣術

まさかのボスだった。

(どうしましょうか…魔法と軍勢召喚をしたせいで今の私のMPは3割ほどしかありません。軍勢召喚の残り時間は約3分、出し惜しみをする場面ではない。ならば…)

指輪の万能変化メタモルフォーゼを起動一つの形をイメージする。

イメージは鋭く。固く。冷たく。

指輪は徐々に形を変えて、シグレの望む形へと自らを転じて行く。

より鋭利に、堅固に、冷徹に。

無言で立つシグレを見てワイルドドッグキングは配下とともにシグレの元へ襲いかかる。

競うための剣ではなく、ただ、敵を滅するための兵器へと。

距離が詰まる。わずか10m先には剣と大量の牙や爪がならび、今にもその牙で、爪でシグレの柔肌を貫き、引き裂かんとしていた。
群れの全てによる、必殺の一撃。

装弾完了リロード・コンプリート
発射ファイア

シグレの息の根を止めんと襲いかかった犬に向けて射出された50BMG弾が、衝撃波を伴って群れを全て葬り去る。
そして必殺は無残にも崩れ去る。
一拍おいて周囲に響き渡った爆音の衝撃波が、戦いの終わりを告げていた。

乾いた発射音と視界を白く染める発射炎マズルフラッシュが消えたあとには、シグレの手には光を反射して黒く光る「PMG へカートII」が握られていた。

吹き飛ばされたワイルドドッグキングだったモノは光の粒子となって消滅していく。

5分後、6、700匹は倒し、残りのワイルドドッグを殲滅し終えたところでインフォが来た。

ーシグレの種族レベルがアップしましたー
ーシグレの種族レベルがアップしましたー
ーシグレの種族レベルがアップしましたー
ーシグレの種族レベルがアップしましたー
ーシグレのジョブレベルがアップしましたー
ーシグレのジョブレベルがアップしましたー
ーシグレのジョブレベルがアップしましたー
ーシグレのジョブレベルがアップしましたー
ー従魔「フィー」がレベルアップしましたー
ー従魔「フィー」がレベルアップしましたー
ー従魔「フィー」がレベルアップしましたー
ー従魔「フィー」がレベルアップしましたー
ー従魔「因幡」がレベルアップしましたー
ー従魔「因幡」がレベルアップしましたー
ー従魔「因幡」がレベルアップしましたー
ー従魔「因幡」がレベルアップしましたー
ー従魔「因幡」がレベル上限に到達しました。
   ランクアップが可能となります。
   経験値は持ち越されます。
   ステータス画面からランクアップ操作をしてくださいー
ー剣術がレベルアップしましたー
ー深淵魔術がレベルアップしましたー
ー深淵魔術がレベルアップしましたー
ー無魔法がレベルアップしましたー
ー消費MP軽減がレベルアップしましたー
ー消費MP軽減がレベルアップしましたー
ー省略詠唱がレベルアップしましたー
ー省略詠唱がレベルアップしましたー
ー解体がレベルアップしましたー
ー解体がレベルアップしましたー
ー解体がレベルアップしましたー
ー《最速ボス討伐者》の称号を取得しましたー
ー《最速ソロボス討伐者》の称号を取得しましたー
ー《創造者》の称号を取得しましたー
ー《不可能への否定》の称号を取得しましたー
ー《ドッグ・スレイヤー》の称号を取得しましたー
ー《魔道士》の称号を取得しましたー
〖プレイヤーの皆様にお知らせします。始まりの草原 西のフィールドボス 「ワイルドドッグキング」を「シグレ」様が討伐しました。これにより、西方面のマップを解放致します〗

初回討伐報酬
犬王の指輪

ソロ討伐報酬
犬王の剣

『まさかのこの世界で狙撃銃を創るなんて、君は本当に面白いな』

『出来て良かったですよ』

今日はもう終わろうと、シグレは街へと戻って行く


ボス討伐回です。
まさかの狙撃銃創造というねw 運営AIクロノスは困惑しているでしょう。
さて、説明です。
アクセサリー 不可視に設定もできる。耳飾り、首飾り、指輪×10、腕輪×2、脚輪×2(脚輪と腕輪は基本セットです。)が装備スロット。特殊な枠としてタトゥーみたいなのもある。シグレは不可視にしている。

フィールドボス フィールドに一体存在するボスです。
徘徊してたり特定の条件を満たすと戦えます。今回は後者ですね。初回討伐報酬は全プレイヤー中始めてそのボスを討伐した時の報酬です。ソロ討伐報酬は言うまでもないですね。今回のボス、本来は無限に犬が湧くので短期決戦を仕掛けるか魔法で狙い撃つのが定石セオリーで、しかも犬が詠唱を邪魔してくるっていうかなり面倒なボスです。

軍勢召喚の天使のステータスです。

種族 天使

ステータス
(使用者のレベルにより変動)

スキル
聖魔法 剣術 槍術 弓術 杖術

ついでに深淵からの軍勢深きものどものステも

種族 深きもの

ステータス
(使用者のレベルによって変動)

スキル
水泳 爪撃 再生

品質ですが、モンスタードロップの素材とプレイヤーまたはNPC産の武具に表示されます。神が創ったものやモンスタードロップのアクセサリー、装備には品質が存在しません。

クトゥルフ様との念話は『 』で表します

レベルアップで手に入るGPなどは本来1ですがシグレは称号で1増えているので2で今回種族、ジョブ合わせて12レベルアップしているのでGP、SPともに24あります

もうお分かりかも知れませんが作者はSAOが大好きです。シノンちゃんはいいぞ
( ´﹀` )

誤字脱字や間違い等ございましたらコメントしていただければ幸いです。

コメント

  • ノベルユーザー126556

    誤字報告
    ×シグレは周囲をで警戒していた
    ○シグレは周囲を警戒していた

    1
  • レイ・ブラドル・ドラニス

    誤字報告
    GPが0、SPが5となりました。

    1
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