邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第一話 キャラクリエイト

1章 始まりと邪神


「AMOへようこそ!
私はキャラクリエイト担当のルーエと申します」

AMOにダイブすると、目の前は真っ白な部屋だった。
四方に果てとなる壁は見えず、どこまでも純白の景色が続いて行く。

「よろしくお願いします」

「キャラネームを入力してください」

「シグレ、でお願いします」

別に変える必要も無いだろう。と思ったのか時雨は本名をそのまま登録した。

「重複なし、シグレ で登録されました」

「それではキャラを作っていきましょう。なお、このゲームは性別の変更ができません。あなたの場合は女でしかプレイできません……って男!?この容姿で!?」

「とりあえずキャラクリしていいですか?」

「あ、はい」

いつも間違えられてしまう容姿に隠れて溜息をつきながらシグレは画面に視線を向ける。
基本的な容姿の変更はかなり自由で幅が広く、簡単なタトゥーや奇抜な髪型などもあったが全てスルーし、変更することなく現実そのままの姿にする

「出来ました」

「はい、それでは説明します。まず、このゲームでは«種族»と«ジョブ»があります。これには両方にレベルがあり、レベルアップすれば新たなスキルや上級の種族や職業に進化できます」

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「はい、それでは説明します。まず、このゲームでは«種族»と«ジョブ»があります。これには両方にレベルがあり、レベルアップすれば新たなスキルや上級の種族や職業に進化できます。」

時雨がルーエから説明を受けている時に、それを覗いているモノがいた。

「へえ、面白いね。あの子、ボクが貰っちゃおう」

覗いた先には、熱心に説明を続けるルーエと、もう一人。
笑いながら、自らの触手をうねらせながら、そのモノは悪戯を始める。

自分を解放し、楽しませてくれるようにと。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「初期で絶対に選べる種族は人間ヒューマン土精ドワーフ森精エルフ獣人ワービーストの四種類です」

「種族にはその種族固有のスキルがあります」

「因みに獣人は何の獣人にするかを決めることができます」

(正直何言われてもよくわからないんですよね)

生まれてこのかたゲームなどやったことのないシグレにとって何を言われてもよく分からないのである。
種族は何でもいい、せめて言うなら自分の趣味にあったエルフにでもしようと思い画面を開くと、説明とは違い種族選択画面には 五種類・・・の種族が記されていた。

選択可能種族

人間ヒューマン

土精ドワーフ

森精エルフ

獣人ワービースト

下級神

「あの、五種類あるんですけど。」

「へ、うわ、マジじゃん!?しかもコレユニーク種族!?」

一番気になるであろう下級神の詳細はこんな感じである。

下級神

下位の神、魔法適性や武具適性が高い
種族固有スキルとして神威、天使召喚を持つ。

固有スキル詳細

神威 スキルLv.1
MP全てを使用することで発動可能
三分間ステータスを3倍にする。
使用後全ステータスが1になる。

天使召喚 スキルLv.1
天使を召喚する。
召喚された天使は従魔として使役可能。
召喚された天使は例外なく聖属性を保有する。

軍勢召喚   
天使の軍勢を召喚する。
レベルは召喚者のレベルに依存する。
召喚数は召喚者のレベルに依存する。

普段は自分と天使召喚で敵を狩って、窮地に陥ったら神威を使う感じである。

「凄いですよ!ユニーク種族がでるなんて!」

ルーエがユニーク種族の凄さを熱弁するが、シグレはそれを聞き流そうとする。
しかし、最終的にはルーエに押し切られて下級神を選んでしまった。

「次はジョブですか?」

「はい、ジョブも基本の戦士、弓士、盗賊、魔法使い、僧侶の五つからひとつ選ぶのですが...貴方ならまたユニークジョブあるんでしょうね...」

「まさか…あるわけないでしょう」

そんなルーエの話を失笑と共に聞き流しつつシグレは職業ジョブの選択画面を開く。

「あ、ジョブの文字を触れると詳細を見れますよ〜」

選択可能ジョブ

戦士

弓士

盗賊

魔法使い

僧侶

契約者コントラクター

やはりあった。
フラグは回収するものである。

「もう驚かないわよ。って私の知らない職業!?」

(なんか驚いてばかりですねこの人)

ほとんど驚いてるだけの案内AIルーエの評価を内心で下げつつ、シグレは契約者の詳細を開いた。

契約者

条件を満たしたNPCまたはモンスターを従魔扱いで使役できる。条件を満たしさえすればどんなモンスターでも契約可能

契約  条件を満たしたものと契約する。
契約可能数は無制限だが、実際に召喚するにはモンスターが契約者とおなじPTに所属していなければならない

また、契約した従魔を異空間に格納可能

「見たところ調教士テイマーと変わらないように見えますが何か違いがあるのですか?」

「はい、契約者は条件を達成しさえすれば絶対に仲間にできますが調教士テイマーは超低確率でドロップする卵を使わないと初期の従魔以外は仲間にならないのです」

ユニークの響きに負けたのか、シグレは契約者を選択した。

「ステータスは初期は5で固定されているため変更は出来ません。説明はいりますか?」

「いえ、いいです。」

「では最後に、スキルの選択です。ランダムに10個のスキルが取得可能となるので5つ選択してください。」

取得可能スキル

剣術

調教テイム

無魔法

鑑定

万能言語

隠形

消費MP軽減

採取

弓術

錬金術

さっそく取得可能リストを見たところ、物理と魔法や生産職までいける万能であった。

とはいえ万能言語がよく分からないので詳細を見る。

万能言語

あらゆる生物との会話可能、スキルLv.upによってより円滑なコミュニケーションができる

何たるご都合主義、モンスターと話せるのなら契約条件を聞き出せるという利点があるので即決で取得した。

残りはリアルでやっている剣術、モンスターの情報を知るために必要不可欠な鑑定
遠距離攻撃手段として無魔法と消費MP軽減を取得。
どうやら無魔法は属性なしの攻撃のようである。
こちらもダメージは等倍しか与えられないがどの属性にも一定のダメージを与えられるのは利点である。ちなみにAMOでは炎、風、水、土、光、闇が基本の属性であり、そこから派生する。
重ねて言えば天使の聖属性は不死系のモンスターにダメージを与えやすいとか回復が可能とかそのような感じである

遠距離攻撃手段として弓も検討したが
矢の持ち運びなどの問題やそもそも皐月が弓術を選んでいるだろうとなしになった。まあ妥当だろう。

「これでいいです」

「わかりました。初期金1000Mメルを配布し、はじまりの街へ転送します。チュートリアルなどはSPスキルポイントも手に入るので是非受けてみてください」

「あなた達には『心器』と呼ばれるものがありますが今は眠っている状態です。まずはそれを顕現させることを目標にしてください」

「あなたたちの目標はただ一つ。この世界には失われてしまった過去の文明や、神話から受け継がれる強大な武器があります。
あなた方の目標はその伝説を見つけ、そして次の時代の伝説となることです。
英雄になるもよし、稀代の魔道具製作者アイテムメイカーになるもよし、そこに二つと同じ道はなく、そのための力はすでにあなた方の内にあります」

「わかりました」

そして、シグレの身体は純白の光に包まれ、消えて行く。

その時にどこからか「おいで...」と聞こえたのは気のせいだったのだろうか。


心器や称号については物語の中で説明します。

見ていたモノは何だったんでしょうか?

誤字脱字等ありましたらコメントにてご指摘お願いします。

また、説明が必要な場合はコメントしていただければその回に解説を書き込むと思います。

コメント

  • ともと

    設定がすごい凝ってる。用語/設定集あるのありがたいです。文章もわかりやすくて読みやすい。チート能力をどう使って行くのかな…

    0
  • 苺大福

    いきなり口調が変わってびっくりした笑

    1
  • レイ・ブラドル・ドラニス

    誤字報告
    弱点がないから、かな?

    1
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