イセカマジックストーリー《異世界×オカマ×魔法》
23異世界なら
窓際の席へ案内された。窓の外には噴水の広場がよく見える。
「貴女、年はいくつくらいなの?」
「えっと、17だったよ。転生後と変わらないくらいの年齢。」
決めた。男だったことは隠そう。え、オカマなの?とか思われたくないし。
「そう。私も転生前は17だったわ。でも転生したら少し幼くなってて、とりあえず14ってことにしたの。」
となると、ネロが転生したのは3年前ってことになるか。
「じゃあネロは異世界転生の先輩なんだね笑」
「そうね。って言っても、貴女の方が100倍は異世界来ましたって感じだけどね。魔法暴発で笑」
「ば、バカにしないでよー!あ、そういえば、ネロはジオ、じゃなくて、神様に何を頼んだの?」
ネロは少し肩を落として話した。
「衣食住が揃った生活を頼んだわ。今考えるとアホよね。せっかくの異世界だっていうのに。神様にも不思議がられたし、あーあ。もっと考えるべきだったな~。」
初めて見るネロの表情かもしれない。
「だから私は魔法の研究を始めたの。この世界にはない知識を私はもっていた。エーテルとかね。それを魔法に応用して、私も凄い魔法を使って冒険とかしてみたかった。でも、結局は家に籠って魔法研究の第一人者になっていた。皮肉なものね、とも思ったわ。でも魔法研究を続けたお陰で貴女に会えて、私は今、冒険してる。異世界を楽しんでる。」
そう言ってネロは満面の笑みを浮かべ、首を傾けた。
「だから、ありがとうね。」
や、やばい。可愛い。惚れそう。てか惚れた。
男の心は未だに健在のようだ。
「て、照れるな。私は何もしてないのに。」
「あ、私ばかり話してしまったわね。今度は貴女の話をして。」
「うーん…。」
考えるふりしてジオに話しかける。
(どこまでなら話していい?)
(お金と魔法のことはバレてるんでしょ?そうなるとそれ以上のボーナスはなかったことにしてほしいな。不公平だって言われちゃうからね。)
(了解。)
とりあえず、いじめられてたことくらいは言うか。
「私はね、つい1週間前に転生したの。転生前はいじめられてた。それに疲れちゃって、校舎の屋上から飛び降りたの。」
ネロは目を伏せた。
「変なことを聞いてしまったわね。ごめんなさい。」
「いいのいいの。今はしっかり生きてるし、素敵な仲間もいるからね。」
ネロに負けないくらいの笑顔を作ってみる。自然に笑えているだろうか。
ネロも微笑んでいる。いい雰囲気だな。デートだったらこの後色々とするんだろうな。いや、デートなんてしたことないけど。
ゴンゴン!
外から窓が叩かれた。見ると焦った表情のウィルがいる。何か言っているが、必死さ以外は伝わってこない。ネロが真剣モードに入る。
「とりあえず、出てみましょう。」
支払いを済ませ外へ出ると、ウィルが駆け寄ってきた。
「サラの…。サラの指名手配、軍の人が貼ってる!」
「貴女、年はいくつくらいなの?」
「えっと、17だったよ。転生後と変わらないくらいの年齢。」
決めた。男だったことは隠そう。え、オカマなの?とか思われたくないし。
「そう。私も転生前は17だったわ。でも転生したら少し幼くなってて、とりあえず14ってことにしたの。」
となると、ネロが転生したのは3年前ってことになるか。
「じゃあネロは異世界転生の先輩なんだね笑」
「そうね。って言っても、貴女の方が100倍は異世界来ましたって感じだけどね。魔法暴発で笑」
「ば、バカにしないでよー!あ、そういえば、ネロはジオ、じゃなくて、神様に何を頼んだの?」
ネロは少し肩を落として話した。
「衣食住が揃った生活を頼んだわ。今考えるとアホよね。せっかくの異世界だっていうのに。神様にも不思議がられたし、あーあ。もっと考えるべきだったな~。」
初めて見るネロの表情かもしれない。
「だから私は魔法の研究を始めたの。この世界にはない知識を私はもっていた。エーテルとかね。それを魔法に応用して、私も凄い魔法を使って冒険とかしてみたかった。でも、結局は家に籠って魔法研究の第一人者になっていた。皮肉なものね、とも思ったわ。でも魔法研究を続けたお陰で貴女に会えて、私は今、冒険してる。異世界を楽しんでる。」
そう言ってネロは満面の笑みを浮かべ、首を傾けた。
「だから、ありがとうね。」
や、やばい。可愛い。惚れそう。てか惚れた。
男の心は未だに健在のようだ。
「て、照れるな。私は何もしてないのに。」
「あ、私ばかり話してしまったわね。今度は貴女の話をして。」
「うーん…。」
考えるふりしてジオに話しかける。
(どこまでなら話していい?)
(お金と魔法のことはバレてるんでしょ?そうなるとそれ以上のボーナスはなかったことにしてほしいな。不公平だって言われちゃうからね。)
(了解。)
とりあえず、いじめられてたことくらいは言うか。
「私はね、つい1週間前に転生したの。転生前はいじめられてた。それに疲れちゃって、校舎の屋上から飛び降りたの。」
ネロは目を伏せた。
「変なことを聞いてしまったわね。ごめんなさい。」
「いいのいいの。今はしっかり生きてるし、素敵な仲間もいるからね。」
ネロに負けないくらいの笑顔を作ってみる。自然に笑えているだろうか。
ネロも微笑んでいる。いい雰囲気だな。デートだったらこの後色々とするんだろうな。いや、デートなんてしたことないけど。
ゴンゴン!
外から窓が叩かれた。見ると焦った表情のウィルがいる。何か言っているが、必死さ以外は伝わってこない。ネロが真剣モードに入る。
「とりあえず、出てみましょう。」
支払いを済ませ外へ出ると、ウィルが駆け寄ってきた。
「サラの…。サラの指名手配、軍の人が貼ってる!」
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