異世界破壊のファートゥム
56話 新たな出会い
俊哉たちは西の国アイスウェイへと向かっていた。
いつものように馬車を使い三人で。他愛の無い話しをしながら。そんな中一人、適当に相づちを打つだけの人がいた。
 「俊哉さん、やっぱりあの二人が気になりますか?」
話しかけてきたのは、リッカだった。
西に向かうと決めたはいいが、誰かを捲き込む気がなかった俊哉は1人で向かう事を決意したが、颯真とリッカに見つかり三人で向かうことになっしまった。
故に、これ以上人数が増えないように鈴華と海斗にはなにも言わずに出てきてしまった。
 「何も言わなかったのは申し訳なかったとは思っているよ…。」
優花の事もあった。
もし仮に今回の旅に二人を誘ってしまうと、優花は一人になるか、一緒についてきてしまうだろう。そうなれば優花を助けるための旅で優花を傷つけてしまう事になる。
そうなってしまうなら、いっその事あの場を解散して安全にしていてくれた方がよかった。
 「でも、今回の旅は俺ら三人でやるって決めたんだ。鈴華が訳言って納得してくれるやつでは無いことは察しがつく。」
そんな話をしていると、颯真に目的地が近づいてきたことを教えられる。
西の国は名前の通り雪国と言うのもあり、近づくにつれ寒くなってくるのがわかる。
今の服装では寒さに耐えられないと、町についたら服を買いに行こう。いや、暖かい食べ物を食べよう。と口論しているとアイスウェイについた。
 「兄ちゃんたちは忙しいな!
何もない草原に何日もいたと思ったら次は雪国かよ。そんな服装では体壊すなよ!
新しいのを買うまではこれを使いな。
おんぼろだ。捨ててくれて構わない。」
馭者の男が少しボロいコートを三つ俊哉に渡す。
お礼をするため顔を見ると何度か世話しなった馭者の男だと気づく。
 「すいません。こんなものまでもらってしまって。」
礼を言う俊哉に微笑むと、その男はすぐにどこかに向かってしまった。
アイスウェイに着いた三人はまず、もらったコートよりも良いコートを買いに行く事にした。コートを買い次に食事をする。
準備が整った所で…俊哉は後悔をした。
何が理由なのか察した颯真が提案をする。
 「鈴華に魔術師のアルカナ所持者の居場所を聞いたらきっとあの二人も付いてくることになってたと思うよ。
焦らず情報収集から始めよう。」
颯真の意見に賛成し、泊まる宿を決め三人で手分けして日が落ちるまで情報を集めることにした。
初めての街を歩くのはやはり新鮮だった。
知らぬ建物、知らぬ道、全てが楽しかった。
ワクワクしているといかにもヤバそうなお店が並んだ小さな細道を見つけた。
鈴華達とやった情報収集の時を思いだした。
鈴華達との時は細道はなるべく避け大きい道だけで探していた。それ故か、全く情報は入ってこなかった。
それならと、細道に入っていく。
グネグネした道を進むといかにも怪しそうな看板の無いお店を見つける。
恐る恐る中に入ってみると、一人の男が立っていた。
 「どんな情報をお探しかな?」
その言葉で理解した。
どうやら情報店らしい。
 「魔術師のアルカナ所持者を探しているのだが知らないか?」
男は笑いながらお金を請求してきた。
それほど大きな額でもなかったので払うことにした。
 「毎度あり。
アルカナを持ってる人だっけ?
それなら知ってるぜ、この店の横にいる。」
すぐ近くに要ると知りテンションが上がる俊哉は店を出た瞬間叩き落とされた。
すぐに情報店に戻り男の胸ぐらを掴んだ。
 「おい!どういう事だよ!
横ってただの占い店じゃねえかよ!
俺はアルカナ所持者を探してるって言ってるんだよ。」
 「アルカナを持った人でしょ?そんなの占い師しかしいないよ。兄ちゃん、いったい何を怒ってるんだよ。」
魔術師の能力を使ったがとぼけている様子はなかった。
男に謝罪をし店を出ると精神世界からキテラが話しかけてきた。
 「バカじゃないの、俊哉!
普通の人間がアルカナの存在を知ってるわけ無いじゃん。
ちなみに、普通の能力者も当然知らないよ。知ってるのはアルカナに関わったものか、相当な権力を持った者だけ。」
それを聞くと、俊哉の恥ずかしいという気持ちと共に生まれたモヤモヤした気持ちが俊哉の中の何を弾いた。
再び細道を歩いていると近くで女性の悲鳴が聞こえた。
他っておく訳にもいかず、悲鳴が聞こえた方へと向かった。
そこには四人の男が一人の女を囲っていた。
見てみぬふりもできず。
 「おい、あんた達。
流石に女一人に男四人は無いんじゃない?」
男達が振り返りる。
 「この女は俺たちの道を歩いたにも関わらず通行料を払わなかった。だから、体で払ってもらうんだよ。」
理屈も、発言もむちゃくちゃだった。
そもそも俺たちの道ってなんだよ!
などと考えていると男たちは容赦なく女の服をむしり取ろうとし始めた。
 「だから、やめろって!」
俊哉が止めようとした時だった。
 「こんな細道の奥は誰も歩こうとしねえ四対一で勝てると思ってるのか?ガキ!
良いことを思いついだぞ!お前も一緒に混ざるか?これも何かの縁だ。」
その言葉に少し苛立っていると。
俊哉の中から何かが聞こえた。
(見にくい?目障り?なら、消しちゃいなよ。殺っちゃいなよ。)
その瞬間体からドロドロとしたものが出てくる。
必死に抑えていると、男どもが危険を感じたのか殴りかかってきた。
とっさに魔術師のアルカナを使い、男たちの攻撃を交わし、急所に一撃づつ入れた。
覚えてろよー。という情けない台詞を吐いて逃げていく男どもを無視し女の方へと向かう。
 「わ…わた、わたし。
こんなの…。」
言いたいことを理解した俊哉が優しくすると、緊張がほぐれたのか泣き出してしまった。
少したち、心を落ち着かせると女の人は自己紹介を始めた。
 「助けてくれてありがとうございます。
私は、日比野 明美と言います。
さっきのは凄かったですね。
まさかアルカナ所持者だったなんて。」
いつものように馬車を使い三人で。他愛の無い話しをしながら。そんな中一人、適当に相づちを打つだけの人がいた。
 「俊哉さん、やっぱりあの二人が気になりますか?」
話しかけてきたのは、リッカだった。
西に向かうと決めたはいいが、誰かを捲き込む気がなかった俊哉は1人で向かう事を決意したが、颯真とリッカに見つかり三人で向かうことになっしまった。
故に、これ以上人数が増えないように鈴華と海斗にはなにも言わずに出てきてしまった。
 「何も言わなかったのは申し訳なかったとは思っているよ…。」
優花の事もあった。
もし仮に今回の旅に二人を誘ってしまうと、優花は一人になるか、一緒についてきてしまうだろう。そうなれば優花を助けるための旅で優花を傷つけてしまう事になる。
そうなってしまうなら、いっその事あの場を解散して安全にしていてくれた方がよかった。
 「でも、今回の旅は俺ら三人でやるって決めたんだ。鈴華が訳言って納得してくれるやつでは無いことは察しがつく。」
そんな話をしていると、颯真に目的地が近づいてきたことを教えられる。
西の国は名前の通り雪国と言うのもあり、近づくにつれ寒くなってくるのがわかる。
今の服装では寒さに耐えられないと、町についたら服を買いに行こう。いや、暖かい食べ物を食べよう。と口論しているとアイスウェイについた。
 「兄ちゃんたちは忙しいな!
何もない草原に何日もいたと思ったら次は雪国かよ。そんな服装では体壊すなよ!
新しいのを買うまではこれを使いな。
おんぼろだ。捨ててくれて構わない。」
馭者の男が少しボロいコートを三つ俊哉に渡す。
お礼をするため顔を見ると何度か世話しなった馭者の男だと気づく。
 「すいません。こんなものまでもらってしまって。」
礼を言う俊哉に微笑むと、その男はすぐにどこかに向かってしまった。
アイスウェイに着いた三人はまず、もらったコートよりも良いコートを買いに行く事にした。コートを買い次に食事をする。
準備が整った所で…俊哉は後悔をした。
何が理由なのか察した颯真が提案をする。
 「鈴華に魔術師のアルカナ所持者の居場所を聞いたらきっとあの二人も付いてくることになってたと思うよ。
焦らず情報収集から始めよう。」
颯真の意見に賛成し、泊まる宿を決め三人で手分けして日が落ちるまで情報を集めることにした。
初めての街を歩くのはやはり新鮮だった。
知らぬ建物、知らぬ道、全てが楽しかった。
ワクワクしているといかにもヤバそうなお店が並んだ小さな細道を見つけた。
鈴華達とやった情報収集の時を思いだした。
鈴華達との時は細道はなるべく避け大きい道だけで探していた。それ故か、全く情報は入ってこなかった。
それならと、細道に入っていく。
グネグネした道を進むといかにも怪しそうな看板の無いお店を見つける。
恐る恐る中に入ってみると、一人の男が立っていた。
 「どんな情報をお探しかな?」
その言葉で理解した。
どうやら情報店らしい。
 「魔術師のアルカナ所持者を探しているのだが知らないか?」
男は笑いながらお金を請求してきた。
それほど大きな額でもなかったので払うことにした。
 「毎度あり。
アルカナを持ってる人だっけ?
それなら知ってるぜ、この店の横にいる。」
すぐ近くに要ると知りテンションが上がる俊哉は店を出た瞬間叩き落とされた。
すぐに情報店に戻り男の胸ぐらを掴んだ。
 「おい!どういう事だよ!
横ってただの占い店じゃねえかよ!
俺はアルカナ所持者を探してるって言ってるんだよ。」
 「アルカナを持った人でしょ?そんなの占い師しかしいないよ。兄ちゃん、いったい何を怒ってるんだよ。」
魔術師の能力を使ったがとぼけている様子はなかった。
男に謝罪をし店を出ると精神世界からキテラが話しかけてきた。
 「バカじゃないの、俊哉!
普通の人間がアルカナの存在を知ってるわけ無いじゃん。
ちなみに、普通の能力者も当然知らないよ。知ってるのはアルカナに関わったものか、相当な権力を持った者だけ。」
それを聞くと、俊哉の恥ずかしいという気持ちと共に生まれたモヤモヤした気持ちが俊哉の中の何を弾いた。
再び細道を歩いていると近くで女性の悲鳴が聞こえた。
他っておく訳にもいかず、悲鳴が聞こえた方へと向かった。
そこには四人の男が一人の女を囲っていた。
見てみぬふりもできず。
 「おい、あんた達。
流石に女一人に男四人は無いんじゃない?」
男達が振り返りる。
 「この女は俺たちの道を歩いたにも関わらず通行料を払わなかった。だから、体で払ってもらうんだよ。」
理屈も、発言もむちゃくちゃだった。
そもそも俺たちの道ってなんだよ!
などと考えていると男たちは容赦なく女の服をむしり取ろうとし始めた。
 「だから、やめろって!」
俊哉が止めようとした時だった。
 「こんな細道の奥は誰も歩こうとしねえ四対一で勝てると思ってるのか?ガキ!
良いことを思いついだぞ!お前も一緒に混ざるか?これも何かの縁だ。」
その言葉に少し苛立っていると。
俊哉の中から何かが聞こえた。
(見にくい?目障り?なら、消しちゃいなよ。殺っちゃいなよ。)
その瞬間体からドロドロとしたものが出てくる。
必死に抑えていると、男どもが危険を感じたのか殴りかかってきた。
とっさに魔術師のアルカナを使い、男たちの攻撃を交わし、急所に一撃づつ入れた。
覚えてろよー。という情けない台詞を吐いて逃げていく男どもを無視し女の方へと向かう。
 「わ…わた、わたし。
こんなの…。」
言いたいことを理解した俊哉が優しくすると、緊張がほぐれたのか泣き出してしまった。
少したち、心を落ち着かせると女の人は自己紹介を始めた。
 「助けてくれてありがとうございます。
私は、日比野 明美と言います。
さっきのは凄かったですね。
まさかアルカナ所持者だったなんて。」
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