異世界破壊のファートゥム
25話 鍵
リッカが優花を睨み付けている。
ドールハウスに行くことになった。なった。なったのだけど。これではダメだ。
時は数分前に戻る。
リッカとの話を終え一日が過ぎ優花と合流しリッカのいる村にゲートで向かった。
それまではよかったら。
 「俊哉さん。今日ですよね。もう今から向かわれるんですか?」
笑顔で迎えに来てくれたリッカの顔が一瞬にして怖い顔になる。
 「あの、俊哉さん。」
 「はい!」
怖い顔をしているリッカに俊哉が思わず敬語を使ってしまう。
 「後ろの方は?」
俊哉と二人で行くものだとばかり思っていたリッカは他人の介入、しかも女に怒りが隠せずにいた。
 「この方は、優花って言いましてドールハウスに行こうと誘ってくれた人です。」
子ども相手に敬語とかなんともダサイ高校生だ。
 「私の名前は優花と申します。よろしくね。リッカちゃん。」
品のある話し方。きれいな容姿。凛とした姿。一瞬にして優花はリッカの理想となった。
 「俊哉さん。もう怒っていません。むしろグッジョブです!」
そんな感じで、三人の旅が始まった。
何分か歩いていると大きな建物が見えてきた。
 「俊哉さん。あれです。」
そういいリッカは見えてきた建物を指差した。
建物の近くにいくと入り口には二体の人形がお出迎えしてくれていた。
 「お店みたいですね。」
優花が面白がりドールハウスに入ろうとすると人形が動きだし、扉を開けてくれた。
 「これも能力の1つなのでしょうか?」
リッカが不思議そうに聞いてくるがなにも答えることができなかった。
 「中はお城見たいになってますよ。」
優花言われワクワクしてきた俊哉は少年に戻り走って中を確認する。それについていくリッカ。
 三人が建物にはいると扉は勝手に閉まった。突如建物全体に声が響く。
 「私の作った世界にようこそ。あなたたちの狙いはなあに?」
その質問がされたと同時にいろんな部屋から人形が襲ってくる。
 「リッカ、優花、下がって。」
とっさに二人を後ろに下げる。
またも声が聞こえる。
「回答によってはあなたたちをここで始末しないといけないの。」
俊哉がここに来た経緯を言う。
 「ただの面白半分で来たの?」
呆れたような声が聞こえる。
 「そんな嘘誰が信じると思ってるの?」
数多くの人形が一斉に仕掛けてくる。
俊哉が一発引き金を引きブラックホールを作ると回りにいた人形は吸い込まれていき、半分まで減った。
 「いくら倒しとところで変わらないよ。」
減らしては増え、切りがない状況が続く。
 「いつになったら減るんだよ。」
だんだんと疲れていく俊哉を見ていたリッカが声に語りかける。
 「本当に興味本意で来ましたので。ごめんなさい。」
リッカの必死な謝罪に声が答える。
 「え、本当に知らないの?」
そう言うと俊哉たちたを攻撃するのをやめさせる声。そして、人形を使いどこかに誘導させる。
 「先程はすみませんでした。」
奥の部屋に連れてかれるとそこにはおそらく人形の主であろう女の子がいた。年はおそらくリッカよりしただ。
「あの、私勘違いで。」
少女はその後多くのことを自分から語り始めた。
 「ところで、名前は何て言うの?」
 「それが、私自分の名前がわからないんです。」
自分の名前がわからないという少女。しかしやらなければならないことはわかっているらしく。
 「私、鍵を守らなければいけないんです。」
 「鍵?」
優花が聞く。
 「そうです。お母さんがいつか現れる優しい人たちにこの鍵を渡しなさいって。お兄さんたちは優しい人たちですか?」
子供らしい理屈に、質問。そんなのに戸惑う俊哉。リッカが訪ねる。
 「優しいですよね。俊哉さんは。」
その言葉を聞き少女が1つ提案する。
 「あの、私お母さんとお父さんの温もりって言うのを忘れてしまって。いますごくそれを思い出したいんです。もしよかったら少しだけお母さんとお父さんになってもらってもいいですか?」
 「甘えたいの?」
リッカが唐突に聞く。
子供らしい会話に笑ってしまう俊哉と優花。
 「面白そうなので私はいいですよ。むしろ俊哉さんとなら」
そうして優花と、リッカと少女との家族遊びが始まった。
(なんともほのぼのとした…つうか、優花が奥さんやく。やった!)
それから優花が妻。俊哉が夫。リッカが姉。
少女が妹。という形で遊ぶことにした。
俊哉たちは少女にリカと言う名前をつけて上げた。
 「りか、お父さんが帰ってきたよ。」
 「お父さーん。」
そんな遊びをリカが満足するまで続けた。
日が落ち始め辺りが暗くなってくる。
 「俊哉さん、優花さん、リッカさん。今日はありがとうございました。とても満足しました。」
そういい笑顔で感謝するリカ。
なんだかんだ楽しかった優花がまだ続けようとしたがる。
 「いえ、私はもう満足しましたので。」
そういいリカに建物から追い出される三人。
 「私は今日すごく楽しかったです。お父さん、これを。」
そういいリカから1つの鍵を受け取る。
 「お父さん、お母さん、お姉ちゃん、今日はありがとね。」
ゆっくりと姿を消していく建物とリカ。
 「りか!」
俊哉が叫ぶと。
 「俊哉さんこちらに。」
そう言われ耳元で何かを伝えられる。
リカが消えて寂しい思いをしながらリッカの家に止まった。
 「遅かったか。」
 「祐太さん…パンドラの箱の鍵が。」
 「いや、いい。持っていったやつはわかっている。」
 「俺らの邪魔をするやつは黒魔術師団だろうが、チート野郎だろうが誰であろうと消す。」
 「このレオである俺が。」
ドールハウスに行くことになった。なった。なったのだけど。これではダメだ。
時は数分前に戻る。
リッカとの話を終え一日が過ぎ優花と合流しリッカのいる村にゲートで向かった。
それまではよかったら。
 「俊哉さん。今日ですよね。もう今から向かわれるんですか?」
笑顔で迎えに来てくれたリッカの顔が一瞬にして怖い顔になる。
 「あの、俊哉さん。」
 「はい!」
怖い顔をしているリッカに俊哉が思わず敬語を使ってしまう。
 「後ろの方は?」
俊哉と二人で行くものだとばかり思っていたリッカは他人の介入、しかも女に怒りが隠せずにいた。
 「この方は、優花って言いましてドールハウスに行こうと誘ってくれた人です。」
子ども相手に敬語とかなんともダサイ高校生だ。
 「私の名前は優花と申します。よろしくね。リッカちゃん。」
品のある話し方。きれいな容姿。凛とした姿。一瞬にして優花はリッカの理想となった。
 「俊哉さん。もう怒っていません。むしろグッジョブです!」
そんな感じで、三人の旅が始まった。
何分か歩いていると大きな建物が見えてきた。
 「俊哉さん。あれです。」
そういいリッカは見えてきた建物を指差した。
建物の近くにいくと入り口には二体の人形がお出迎えしてくれていた。
 「お店みたいですね。」
優花が面白がりドールハウスに入ろうとすると人形が動きだし、扉を開けてくれた。
 「これも能力の1つなのでしょうか?」
リッカが不思議そうに聞いてくるがなにも答えることができなかった。
 「中はお城見たいになってますよ。」
優花言われワクワクしてきた俊哉は少年に戻り走って中を確認する。それについていくリッカ。
 三人が建物にはいると扉は勝手に閉まった。突如建物全体に声が響く。
 「私の作った世界にようこそ。あなたたちの狙いはなあに?」
その質問がされたと同時にいろんな部屋から人形が襲ってくる。
 「リッカ、優花、下がって。」
とっさに二人を後ろに下げる。
またも声が聞こえる。
「回答によってはあなたたちをここで始末しないといけないの。」
俊哉がここに来た経緯を言う。
 「ただの面白半分で来たの?」
呆れたような声が聞こえる。
 「そんな嘘誰が信じると思ってるの?」
数多くの人形が一斉に仕掛けてくる。
俊哉が一発引き金を引きブラックホールを作ると回りにいた人形は吸い込まれていき、半分まで減った。
 「いくら倒しとところで変わらないよ。」
減らしては増え、切りがない状況が続く。
 「いつになったら減るんだよ。」
だんだんと疲れていく俊哉を見ていたリッカが声に語りかける。
 「本当に興味本意で来ましたので。ごめんなさい。」
リッカの必死な謝罪に声が答える。
 「え、本当に知らないの?」
そう言うと俊哉たちたを攻撃するのをやめさせる声。そして、人形を使いどこかに誘導させる。
 「先程はすみませんでした。」
奥の部屋に連れてかれるとそこにはおそらく人形の主であろう女の子がいた。年はおそらくリッカよりしただ。
「あの、私勘違いで。」
少女はその後多くのことを自分から語り始めた。
 「ところで、名前は何て言うの?」
 「それが、私自分の名前がわからないんです。」
自分の名前がわからないという少女。しかしやらなければならないことはわかっているらしく。
 「私、鍵を守らなければいけないんです。」
 「鍵?」
優花が聞く。
 「そうです。お母さんがいつか現れる優しい人たちにこの鍵を渡しなさいって。お兄さんたちは優しい人たちですか?」
子供らしい理屈に、質問。そんなのに戸惑う俊哉。リッカが訪ねる。
 「優しいですよね。俊哉さんは。」
その言葉を聞き少女が1つ提案する。
 「あの、私お母さんとお父さんの温もりって言うのを忘れてしまって。いますごくそれを思い出したいんです。もしよかったら少しだけお母さんとお父さんになってもらってもいいですか?」
 「甘えたいの?」
リッカが唐突に聞く。
子供らしい会話に笑ってしまう俊哉と優花。
 「面白そうなので私はいいですよ。むしろ俊哉さんとなら」
そうして優花と、リッカと少女との家族遊びが始まった。
(なんともほのぼのとした…つうか、優花が奥さんやく。やった!)
それから優花が妻。俊哉が夫。リッカが姉。
少女が妹。という形で遊ぶことにした。
俊哉たちは少女にリカと言う名前をつけて上げた。
 「りか、お父さんが帰ってきたよ。」
 「お父さーん。」
そんな遊びをリカが満足するまで続けた。
日が落ち始め辺りが暗くなってくる。
 「俊哉さん、優花さん、リッカさん。今日はありがとうございました。とても満足しました。」
そういい笑顔で感謝するリカ。
なんだかんだ楽しかった優花がまだ続けようとしたがる。
 「いえ、私はもう満足しましたので。」
そういいリカに建物から追い出される三人。
 「私は今日すごく楽しかったです。お父さん、これを。」
そういいリカから1つの鍵を受け取る。
 「お父さん、お母さん、お姉ちゃん、今日はありがとね。」
ゆっくりと姿を消していく建物とリカ。
 「りか!」
俊哉が叫ぶと。
 「俊哉さんこちらに。」
そう言われ耳元で何かを伝えられる。
リカが消えて寂しい思いをしながらリッカの家に止まった。
 「遅かったか。」
 「祐太さん…パンドラの箱の鍵が。」
 「いや、いい。持っていったやつはわかっている。」
 「俺らの邪魔をするやつは黒魔術師団だろうが、チート野郎だろうが誰であろうと消す。」
 「このレオである俺が。」
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