異世界破壊のファートゥム
24話 アルカナ
優花と共にドールハウスにいく約束をしまた後日会うことにした。理由は二つあった。
1つは、ドールハウスの場所がリッカと出会った村の近くだったからだ。リッカに会いに行き協力してもらえないか交渉するためだった。
2つ目は、リーゴからの呼び出しがあるからだ。結局手紙の内容を聞いていなかった俊哉は内容を聞かなければならなかったからだ。リーゴが来るという確信はあった。未来予知の能力でリーゴがここに来ることはわかっていたからだ。
少しまちリーゴが現れる。
 「やあ、俊哉くん。フレイアの時ははお疲れ様。」
 「あなたこそ。それで話って言うのは。」
俊哉がおどおどしながら聞く。未来予知で見えるのはシーンだけ。動画ではない。だからどんな話をするのかはわかっていないのだ。
 「洞窟の事、紅林に任せた奴隷どもを監禁しておく要塞の事。数多くの邪魔をされたんだ、私だって怒っているんだよ。」
そういいリーゴは死神のアルカナカードをかざした。
 「これが何かはわかるよね?」
 「アルカナカード。」
 「そう。最後に教えといて上げよう。能力者にはごく稀にアルカナカードと相性の良い能力を持つものがいてね。アルカナカードに認められると自分のあらかじめ持っている能力とはまた別の能力を使えるようになる。」
そう言ってリーゴはアルカナカードを使った。アルカナカードが消滅していく。俊哉の回りの花が全て枯れ朽ちていった。
 「アルカナカードは使うと一旦消滅する。それが発動のサインだよ。死神のアルカナカードの能力は破壊と消滅。」
 「あんたの能力は破壊と消滅に近いって事か。」
リーゴが驚き、笑い出す。
 「理解が早いね。じゃあ質問だけど能力はなんだと思う?」
俊哉が唾を飲み込み答える。
 「…破壊。」
 「大正解だよ。いやー、素晴らしいね君は。」
拍手を何どかした後顔色を変え、話題を変える。
 「ここまで話したのは情けだよ。本題に戻ろうか。君の今後の話に。」
空気が変わりピリピリし始める。
 「さっきも言ったけど私は怒っているんだよ。だから、俊哉君をここで殺す。最後の情けだ。どっちの能力で死にたい。」
死に方を選ばせられるなんてはじめての経験で俊哉は笑うしかなかった。恐怖を忘れたくて笑うしかなかった。
 「決めることも出来ないのかい?もういいや。死ねよ。」
リーゴがアルカナカードを翳す(かざす)。
アルカナカードが消滅する。
俊哉は堂々としていた。けして恐怖で動けなかった訳ではない。動こうとしなかったのだ。わかってこうなることが分かっていたから。
 「あれ、死なないってわかってたの?」
 「未来予知で死なないことは知っていましたので。」
悔しそうにするリーゴを見て少し勝った気になれた。
 「それで、そろそろ茶番を終わらせましょうか。本当の本題は何ですかリーゴさん。」
俊哉が会話の主導権を握る。
 「茶番ねー。結構楽しかったんだけどね。怖がる君を見るのも。」
 「そういうのはいいんで。」
主導権を握っている限り強気でいる俊哉に呆れるリーゴ。
 「いいよ。話そうか。君にはこれを渡したかった。」
そう言ってリーゴは俊哉にアルカナカードを一枚渡した。
 「これは?」
 「愚者のアルカナカードだよ。君にお似合いのカードだ。」
突然アルカナカードなんて貴重なものを渡されたことに戸惑う俊哉にリーゴが。
 「そのカード使えるようになったらまた会って上げるよ。そんときはまた別のお願いをしようかな。」
楽しんでいるリーゴに俊哉が仕掛ける。
もらったアルカナカードをリーゴに翳す。
 「勢いはいい。ただ愚か者なのはなんとも言えないな。能力もわかっていないのに発動するわけないだろう。」
そう言い呆れるリーゴ。
 「まあ、またいつかね。」
そう言い残し帰ろうとするリーゴに俊哉が訪ねる。
 「どうしてここまでする。」
笑いながら答えるリーゴ。
 「簡単だよ。君のおかげで私は黒魔術師団を抜けれそうなんだよ。だから、そのお礼だと思ってくれ。」
 「黒魔術師団を抜けていいのか?」
 「もちろんだよ。今のリーダーの方針には飽き飽きしているからね。」
そう言いまた帰ろうとするリーゴ。
俊哉はそれを止めようとする。
 「最後にいいか?」
リーゴは振り替える事なく一言だけ残して行った。 
 「今のリーダーを殺せ。それがお前のためになるし、俺のためにもなる。」
 「お久しぶりです俊哉さん。」
リーゴとの話を終え俊哉はリッカに会いに行っていた。
 「突然なんだけど頼みたいことがあるんだ。」
 「俊哉さんの頼みなら村のみんなで力を合わせて答えますよ。」 
ニコニコしながらそんなことを言ってくれるリッカに癒される俊哉は少し罪悪感を抱きながらも本題にはいる。
 「今度この近くにあるって噂のドールハウスに行こうと思うんだけどついてきてくれないか?」
リッカは回りにいた人々と目を合わせ答える。
 「いいですよ。私たちも気になってましたので。場所も知ってますから今すぐにでも行けますがどうしますか?」
 「いや、今日はいい。また明日いこう。」
リッカの協力を貰い三人でドールハウスに行くことになった。
1つは、ドールハウスの場所がリッカと出会った村の近くだったからだ。リッカに会いに行き協力してもらえないか交渉するためだった。
2つ目は、リーゴからの呼び出しがあるからだ。結局手紙の内容を聞いていなかった俊哉は内容を聞かなければならなかったからだ。リーゴが来るという確信はあった。未来予知の能力でリーゴがここに来ることはわかっていたからだ。
少しまちリーゴが現れる。
 「やあ、俊哉くん。フレイアの時ははお疲れ様。」
 「あなたこそ。それで話って言うのは。」
俊哉がおどおどしながら聞く。未来予知で見えるのはシーンだけ。動画ではない。だからどんな話をするのかはわかっていないのだ。
 「洞窟の事、紅林に任せた奴隷どもを監禁しておく要塞の事。数多くの邪魔をされたんだ、私だって怒っているんだよ。」
そういいリーゴは死神のアルカナカードをかざした。
 「これが何かはわかるよね?」
 「アルカナカード。」
 「そう。最後に教えといて上げよう。能力者にはごく稀にアルカナカードと相性の良い能力を持つものがいてね。アルカナカードに認められると自分のあらかじめ持っている能力とはまた別の能力を使えるようになる。」
そう言ってリーゴはアルカナカードを使った。アルカナカードが消滅していく。俊哉の回りの花が全て枯れ朽ちていった。
 「アルカナカードは使うと一旦消滅する。それが発動のサインだよ。死神のアルカナカードの能力は破壊と消滅。」
 「あんたの能力は破壊と消滅に近いって事か。」
リーゴが驚き、笑い出す。
 「理解が早いね。じゃあ質問だけど能力はなんだと思う?」
俊哉が唾を飲み込み答える。
 「…破壊。」
 「大正解だよ。いやー、素晴らしいね君は。」
拍手を何どかした後顔色を変え、話題を変える。
 「ここまで話したのは情けだよ。本題に戻ろうか。君の今後の話に。」
空気が変わりピリピリし始める。
 「さっきも言ったけど私は怒っているんだよ。だから、俊哉君をここで殺す。最後の情けだ。どっちの能力で死にたい。」
死に方を選ばせられるなんてはじめての経験で俊哉は笑うしかなかった。恐怖を忘れたくて笑うしかなかった。
 「決めることも出来ないのかい?もういいや。死ねよ。」
リーゴがアルカナカードを翳す(かざす)。
アルカナカードが消滅する。
俊哉は堂々としていた。けして恐怖で動けなかった訳ではない。動こうとしなかったのだ。わかってこうなることが分かっていたから。
 「あれ、死なないってわかってたの?」
 「未来予知で死なないことは知っていましたので。」
悔しそうにするリーゴを見て少し勝った気になれた。
 「それで、そろそろ茶番を終わらせましょうか。本当の本題は何ですかリーゴさん。」
俊哉が会話の主導権を握る。
 「茶番ねー。結構楽しかったんだけどね。怖がる君を見るのも。」
 「そういうのはいいんで。」
主導権を握っている限り強気でいる俊哉に呆れるリーゴ。
 「いいよ。話そうか。君にはこれを渡したかった。」
そう言ってリーゴは俊哉にアルカナカードを一枚渡した。
 「これは?」
 「愚者のアルカナカードだよ。君にお似合いのカードだ。」
突然アルカナカードなんて貴重なものを渡されたことに戸惑う俊哉にリーゴが。
 「そのカード使えるようになったらまた会って上げるよ。そんときはまた別のお願いをしようかな。」
楽しんでいるリーゴに俊哉が仕掛ける。
もらったアルカナカードをリーゴに翳す。
 「勢いはいい。ただ愚か者なのはなんとも言えないな。能力もわかっていないのに発動するわけないだろう。」
そう言い呆れるリーゴ。
 「まあ、またいつかね。」
そう言い残し帰ろうとするリーゴに俊哉が訪ねる。
 「どうしてここまでする。」
笑いながら答えるリーゴ。
 「簡単だよ。君のおかげで私は黒魔術師団を抜けれそうなんだよ。だから、そのお礼だと思ってくれ。」
 「黒魔術師団を抜けていいのか?」
 「もちろんだよ。今のリーダーの方針には飽き飽きしているからね。」
そう言いまた帰ろうとするリーゴ。
俊哉はそれを止めようとする。
 「最後にいいか?」
リーゴは振り替える事なく一言だけ残して行った。 
 「今のリーダーを殺せ。それがお前のためになるし、俺のためにもなる。」
 「お久しぶりです俊哉さん。」
リーゴとの話を終え俊哉はリッカに会いに行っていた。
 「突然なんだけど頼みたいことがあるんだ。」
 「俊哉さんの頼みなら村のみんなで力を合わせて答えますよ。」 
ニコニコしながらそんなことを言ってくれるリッカに癒される俊哉は少し罪悪感を抱きながらも本題にはいる。
 「今度この近くにあるって噂のドールハウスに行こうと思うんだけどついてきてくれないか?」
リッカは回りにいた人々と目を合わせ答える。
 「いいですよ。私たちも気になってましたので。場所も知ってますから今すぐにでも行けますがどうしますか?」
 「いや、今日はいい。また明日いこう。」
リッカの協力を貰い三人でドールハウスに行くことになった。
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