異世界でもプロレスラーになれますか?
第1話 デビュー戦の果てに
こんにちわ〜、初投稿ですが趣味で書こうと思っているので、長い目で見守って下さい。
「よし!ついにデビュー戦だ!気合い入れて行くぞ!」
パンッ!と自分の頰を両手で叩き、勢い良く立ちあがる。
俺――八嶋竜平(やしまりゅうへい)は今日、プロレスラーとしての第一歩を踏み出す――はずだった。
「………さい………きてください……起きろぉぉぉ!!!」
「ぐへっ!」
突如腹に強烈な痛みが走った。まるで誰かに腹を踏まれたかのような痛み。目を開くとそこにいたのは1人の女の子。というか本当に踏まれてる。年齢は20台前半といったところだろうか。腰まで伸びる髪は鮮やかな桃色で黄色い瞳、整った顔立ちの美少女だった。そんな子が不機嫌そうな顔で俺を踏みながら見下ろしている。
「やっと起きましたね。何がぐへっ!ですか!それでも将来を期待されたレスラーですか!情けない!」
いきなり踏みつけておいて随分勝手な事を言う子だな。というか足どけて。あとパンツ見えそうだから。とりあえず立ち上がった俺は周りを見渡す。
「えっと、色々と聞きたい事があるんだが、とりあえず君は?ここはどこなんだ?」
周りはとにかく真っ白な空間が果てしなく続いている。だが、そんな空間に1つおかしなものが。テレビがある。なぜテレビが?そんな事を疑問に思っていると。
「はぁ、こちらも色々と言いたい事が沢山あるのですがとりあえずそれはおいておきましょう。私は亡くなった者の魂を導く女神です。若くして死んでしまったあなたの魂はここ、神界へ来たわけです」
「え?嘘俺死んだの?だってさっきまでプロデビュー戦の真っ最中……」
「そこです!私が1番言いたいのはそこなんですよ!なんで死んでしまったのですか!あなたには期待していたのに……」
まるで自分の事のようにショックを受けガックリと肩を落とす女神様。何を期待していたのかと思っていたら先ほどのテレビによく見知ったものが映っていた。そう、プロレスである。
「えっ?つまり俺が死んだ原因は試合中の事故って事?」
「はい。あなたは相手選手のバックドロップを食らい、首の骨が折れて亡くなってしまいました。周りから見ても分かるくらいとても緊張していたのでしょう。いつもの動きが出来ていませんでした」
確かにバックドロップで死んでしまったレスラーは過去に何人もいた。まさか自分もそれで死んでしまうとは思わなかったな。というかまだデビューもしてないのに。
「まぁ起きてしまった事をあれこれ言っても仕方ありません。今回はこれぐらいにしておきます。が、先ほども言ったように私はあなたにとても期待していました。この人ならきっと素晴らしいレスラーになれると」
そこまで思ってくれた人がいたのは正直言ってとても嬉しい事だ。デビュー前の自分に対してそこまで真剣に応援してくれていたお客様はそこまでいなかったと思う。単純にまぁ頑張れ程度だったろう。
「なのであなたには生き返ってもらいます。あなたには才能がある。あなたなら必ずや数多の敵を倒す事がでできるでしょう」
敵?ヒールレスラーとかそんなところだろうか。
「でも俺はデビュー戦で死んでいるのに大丈夫なのか?死んだ人間が突然現れたら大パニックだろ」
自分としてはまたプロレスが出来るのならやりたい。しかし死人が生き返るなどありえない。そんな事はあってはならないのだ。
「なにも元の世界で生き返ることはありません。私としてはあなたの活躍が見れればそれで良いのですから」
眩しい笑顔で微笑む女神様にドキッとしてしまう。あれだ。さっきから聞いてるとこの女神様、今流行りのプ女子ってやつだ。そうに違いない。いや女神様だからプ女神?まぁどっちでもいいや。
「という事であなたにはこれから別の世界で生き返ってもらいます。その上でその世界に合わせた身体能力、スキルなどをあなたに付与しておきましょう」
どうやら異世界に行くことになるようだ。漫画やアニメでよくあるやつだ。本当に異世界なんてあったんだな。ちょっとワクワクしてきた。しかし、異世界にプロレスなんてあるのだろうか。
「はい!付与完了です。あ、ちなみにこれから行く世界にプロレスなんてものは存在しないので頑張って下さいね。とりあえずは近くの街に行ってギルドで冒険者になって下さい。そこであなたに相応しい職業になれるとおもいます」
!?!?!?
「え?ちょっと待って!プロレス無いの?それじゃ意味ないじゃん。女神様プロレス見たかったんじゃないの?」
「それじゃ異世界へいってらっしゃいませ。頑張って私に良いもの見せてくださいね〜」
突如身体が光に包まれ意識が薄れていく。しかし意識がなくなる寸前、俺は見ていた。女神様がテレビを見て呟いているのを……
「えへへへ、この人の筋肉最高ぉ〜、あぁこっちの人の胸筋すごい触って見たーい」
「……」
あれだ。この女神プ女子じゃない。ただの筋肉フェチだ。
そこで意識が途切れた。
異世界×プロレスという、異色の物語です。プロレスブームがきている気がするので書いてみました〜。
ご意見、批判なんでもどうぞ(笑)
「よし!ついにデビュー戦だ!気合い入れて行くぞ!」
パンッ!と自分の頰を両手で叩き、勢い良く立ちあがる。
俺――八嶋竜平(やしまりゅうへい)は今日、プロレスラーとしての第一歩を踏み出す――はずだった。
「………さい………きてください……起きろぉぉぉ!!!」
「ぐへっ!」
突如腹に強烈な痛みが走った。まるで誰かに腹を踏まれたかのような痛み。目を開くとそこにいたのは1人の女の子。というか本当に踏まれてる。年齢は20台前半といったところだろうか。腰まで伸びる髪は鮮やかな桃色で黄色い瞳、整った顔立ちの美少女だった。そんな子が不機嫌そうな顔で俺を踏みながら見下ろしている。
「やっと起きましたね。何がぐへっ!ですか!それでも将来を期待されたレスラーですか!情けない!」
いきなり踏みつけておいて随分勝手な事を言う子だな。というか足どけて。あとパンツ見えそうだから。とりあえず立ち上がった俺は周りを見渡す。
「えっと、色々と聞きたい事があるんだが、とりあえず君は?ここはどこなんだ?」
周りはとにかく真っ白な空間が果てしなく続いている。だが、そんな空間に1つおかしなものが。テレビがある。なぜテレビが?そんな事を疑問に思っていると。
「はぁ、こちらも色々と言いたい事が沢山あるのですがとりあえずそれはおいておきましょう。私は亡くなった者の魂を導く女神です。若くして死んでしまったあなたの魂はここ、神界へ来たわけです」
「え?嘘俺死んだの?だってさっきまでプロデビュー戦の真っ最中……」
「そこです!私が1番言いたいのはそこなんですよ!なんで死んでしまったのですか!あなたには期待していたのに……」
まるで自分の事のようにショックを受けガックリと肩を落とす女神様。何を期待していたのかと思っていたら先ほどのテレビによく見知ったものが映っていた。そう、プロレスである。
「えっ?つまり俺が死んだ原因は試合中の事故って事?」
「はい。あなたは相手選手のバックドロップを食らい、首の骨が折れて亡くなってしまいました。周りから見ても分かるくらいとても緊張していたのでしょう。いつもの動きが出来ていませんでした」
確かにバックドロップで死んでしまったレスラーは過去に何人もいた。まさか自分もそれで死んでしまうとは思わなかったな。というかまだデビューもしてないのに。
「まぁ起きてしまった事をあれこれ言っても仕方ありません。今回はこれぐらいにしておきます。が、先ほども言ったように私はあなたにとても期待していました。この人ならきっと素晴らしいレスラーになれると」
そこまで思ってくれた人がいたのは正直言ってとても嬉しい事だ。デビュー前の自分に対してそこまで真剣に応援してくれていたお客様はそこまでいなかったと思う。単純にまぁ頑張れ程度だったろう。
「なのであなたには生き返ってもらいます。あなたには才能がある。あなたなら必ずや数多の敵を倒す事がでできるでしょう」
敵?ヒールレスラーとかそんなところだろうか。
「でも俺はデビュー戦で死んでいるのに大丈夫なのか?死んだ人間が突然現れたら大パニックだろ」
自分としてはまたプロレスが出来るのならやりたい。しかし死人が生き返るなどありえない。そんな事はあってはならないのだ。
「なにも元の世界で生き返ることはありません。私としてはあなたの活躍が見れればそれで良いのですから」
眩しい笑顔で微笑む女神様にドキッとしてしまう。あれだ。さっきから聞いてるとこの女神様、今流行りのプ女子ってやつだ。そうに違いない。いや女神様だからプ女神?まぁどっちでもいいや。
「という事であなたにはこれから別の世界で生き返ってもらいます。その上でその世界に合わせた身体能力、スキルなどをあなたに付与しておきましょう」
どうやら異世界に行くことになるようだ。漫画やアニメでよくあるやつだ。本当に異世界なんてあったんだな。ちょっとワクワクしてきた。しかし、異世界にプロレスなんてあるのだろうか。
「はい!付与完了です。あ、ちなみにこれから行く世界にプロレスなんてものは存在しないので頑張って下さいね。とりあえずは近くの街に行ってギルドで冒険者になって下さい。そこであなたに相応しい職業になれるとおもいます」
!?!?!?
「え?ちょっと待って!プロレス無いの?それじゃ意味ないじゃん。女神様プロレス見たかったんじゃないの?」
「それじゃ異世界へいってらっしゃいませ。頑張って私に良いもの見せてくださいね〜」
突如身体が光に包まれ意識が薄れていく。しかし意識がなくなる寸前、俺は見ていた。女神様がテレビを見て呟いているのを……
「えへへへ、この人の筋肉最高ぉ〜、あぁこっちの人の胸筋すごい触って見たーい」
「……」
あれだ。この女神プ女子じゃない。ただの筋肉フェチだ。
そこで意識が途切れた。
異世界×プロレスという、異色の物語です。プロレスブームがきている気がするので書いてみました〜。
ご意見、批判なんでもどうぞ(笑)
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コメント
ぽんちゃま
とんでもねえ作品が現れたな(褒め言葉)