☆うさねこ☆

ずんだもち

20.動き出す闇⑦

数時間後、、、
炎牙と雷夢が薬草を持って戻ってきた。
海霧先生が急いで解毒薬をつくると哺乳瓶にミルクと混ぜて飲ませる。
「、んくっ、、、みぃ、、」
一口飲むと、ふるふると首をふって嫌がる。
「苦くても飲むの。」
ふる、、ふる、、
「みゃ、、、んくっ、、んくっ、、、」
鳴いた瞬間にすかさず飲ませた。
「よし、えらいえらい。」
厚手のミトンをしたまま優しく撫でると白藍は眠った。


「さて、もう人間界は夜になるわ、炎牙、雷夢はそろそろ戻りなさい。」
「はーい。」
「おう。」

コンコンコォーン♪コンコンコォーン♪
コンコン魔電話が鳴き声で保健室に着信を知らせる。
「あら、丁度ミサキさんからみたいね。」
いつものように電話に出る。

「あ!海霧先生こんばんは。あのっ凍弥と白藍ちゃん来てませんか!探しても見つからなくて、、」
「えぇ、いますよ。連絡出来なくてごめんなさいね。」
「はぁ、、よかった、、。」
「それが、黒蓮が動き出したみたいなの。凍弥も白藍ちゃんもやられたみたいで、今こっちで治療中なのよ。」
「えぇ!?そういえば今日学校に凛ちゃんも来ていたの。なにかたくらんでるみたいだったし、なんか不安で。」
「そう、、、黒蓮、、、」
しょぼん
海霧先生の元気がなくなる。
「海霧先生?」
「えっ、あっ、なんでもないわ。」
「もしかしてまだ教えてないこと、ないですか?」
ぴくっ
「うっ、、うーん、、どうだったかしら。」
「わ、分かりやすい。」
「はぁ。たしかに話していないことはあるわ。これは、本当は教えたく無かったの。」

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