☆うさねこ☆

ずんだもち

16.花火祭り⑤


(おばさま、あの妖精強いよぉ?)
(なんか急に弱くなった?)
「もういっちょ『シグルド』」
「あぐっうぐっがっ!」
どさっ
凛は倒れる。
「よっしゃ、どうだ!」
「うぅー痛いよーおばさまーぐすっ」
『アタマヲ、、ツカエ』
凛に直接声が入る。
「頭ー?ぐすっ」
『カツタメノ、、』
「うぅーぐすっ分かったよおばさま!」
凛は立ち上がり涙を拭く。
(なんだ?泣いたと思ったら急に独り言、言いだしたぞ)

凛は背中を向けているミサキを狙う。
『アイスロック』
ぱひゅんっ
「なに!?「アイスロック・ウォール」」
(だけど、貫通したら当たっちまう!)
凍弥は盾の呪文が間に合わず氷の壁をミサキにの方へ出した。

ザクッ
凛の氷塊は壁の途中で止まった。
(はぁ、よかった、、ん?まてよ、小さな氷塊で量は出せても威力は弱い?それに、だんだん子供っぽくなってる様な?)


「うー!こうなったら!おばさまに使うなって言われてる、とっておきだ!」
凛は水色の水晶(1センチ)を取り出す。

「魔水晶ってことはお前、、。」
「うー!」
水晶を握りしめて集中する。
かっ!!
と水晶が強い光を放つ。
「『スノウルド』『ブリザガフリード』」
(上級を2発!?)
しんしんと雪が降り出し、ミサキと凍弥を吹雪で囲む。
ふらっ
「おばさま!凄い!雪だー吹雪だー!
ふみゅ、、ふぁー、、」
凛は急に眠くなってくる。
(これは公園での時と同じだ、魔力が持つわけねぇ、かといってアイツが解除するとは思えない。解除クラッカーもない。ミサキにかけるしかない。)
「うぅっ寒い、、あれ?雪、、?」
「違う!吹雪に囲まれてんだ!」
「あ、、ほんとだ、、、。」
「、、ってそれだけかよ!
抜け出さねえと凍っちまうぞ!」
「そうだね、それも、、いいかもしれない。」
「いいわけないだろー!」
べしっ
凍弥はミサキの頬を思いっきり叩いた。

「いつまでも、、、うじうじ殻にこもってんじゃねぇ。
やるときゃやるしかないんだ。アイツに一発やり返してやれ!」


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