☆うさねこ☆

ずんだもち

12.図書館②



ぽっぽっぽっと、通路両端の蝋燭台の蝋燭がひとりでに付き通路をほんのり照らす。
真ん中には赤いカーペットが敷かれている。
(く、暗い、、なんか怖いな。)
しばらく歩くと開けた部屋が見えてくる。
常夜灯ほどの明るさの小さなシャンデリアが上から部屋を照らしている。
1匹の妖精がカーテンの向こうと何か話をしているようだ。

『、、、客人か。』
「だも?」
その妖精はカーテン越しの話し相手の声を聞き振り返る。
「やっぱり土竜先生、ここだったか。」
「こ、こんにちは。」
「おー、凍弥にミサキさんだも。こんにちはだもー。」

『ふむ。君たちも同じ相談内容か。』
「あぁ。」
(なんで分かったんだ?)

『丁度、結果、出たところだ。さっさと持ってさっさと出て行くが良い。』
スッ
カーテンの下の隙間から一枚のカードが出てきた。
土竜先生がカードを取るとシャンデリアの灯りがふっと消え真っ暗になる。

明るくなると、そこは占い館のドアの前だった。
「あ、あれ?さっきまで中にいたのに。」
「まぁ、いろんな噂のある変わり者なんだよ。名前知ってる妖精もいねぇんだ。気にするな。」
「そ、、、そうなんだ。」
「さて、早速結果見てみようぜ?」
土竜先生からカードを貰い読んでみる。




祠の封印は解かれた。
氷と風に気をつけよ。
5つの力協力すべし




「これが占いの結果?これだけ?」
「そうみたいだな。」



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