☆うさねこ☆

ずんだもち

9.カマイタチ事件②


四ツ葉商店街の朝は店は開いておらず、シャッターが降りているが、登校中の子供、学生、通勤中の会社員が通るため、子供達の明るく元気な声が飛び交う。
商店街を抜け、しばらく歩き、登り坂を行くと学校が見えてくる。
その道中の横断歩道や公園などには、旗を持ったおじさん、おばさん達が立っていて、子供達を渡らせたり、挨拶をしたりしている。ここ数日で人数も増えていて、通り魔を警戒している様子だった。

そしてミサキも校門へ差し掛かった時。
ぴくっぴくっと、凍弥の耳が反応する。

ひゅぉぉぉっ
しゅぱっ
しゅぱぱっ
前を歩いていた子供達へ風が吹くと、
手の甲や足に紙で切ったかのような、数センチの浅い切り傷が付いた。
子供達が騒ぎ出す。
「あれ?なんか切れてる?」
「ひりひりするー。」
「これカマイタチじゃね?ほら朝言ってたー。」
「えーなんか怖い。」
「でも、大したこと無いじゃん?」
しゅぱぱっ
しゅぱっ
「きゃっ!」
正面より左側で起きたかと思うと、
しゅぱっ
しゅぱぱっ
「いてっ!」
右側でも起きる。
6人ほど切られると、被害はぱたりと止んだ。


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