☆うさねこ☆

ずんだもち

2.人間の家


「うぅっ、、ここは?」
凍弥は柔らかいクッションの上で目を覚ました。上にはタオルも掛けられていて温かかった。

「人間の家、なのか?いっ、つぅー。」
急に起きようと体を動かすと痛みがはしる。
よく見ると、怪我の手当てまで綺麗にしてあるのに気がつく。
「あー、、、轢かれたんだったな、俺。」
飛んでいた記憶が蘇ってくる。

「あー、いってー、、よいしょっ、、、」
今度はゆっくり体を起こすと、辺りを見渡す。今、ここに人間はいないようだ。

「助けてもらったようで悪いが、今のうちに脱出しねぇと、つっ、」
ぽふっ
一歩動くも痛みで転び、クッションの上でうつ伏せになる。

(や、やばい、、これ、まともに動けねぇ、、どうする、どうする、、、)
凍弥が焦っていると、ガチャとドアが開き人間が入ってきた。

びくっ
ぷるぷるぷるぷる、、、
不安と恐怖で体が震えだす。

「あれ、気がついたかな?」
ひょこっ
前から覗き込まれる。
びくっ
「フ、、フシャァァァー、、」
うつ伏せにへばったまま、弱々しい威嚇をした。
迫力が無さすぎる所為なのか怯みもされず、むしろ困り顔になっていた。
「んー、、とりあえずそこで休んでて良いからね?」
優しく言い聞かせるように言うと、部屋を出ていった。
ぱたんっ
「、、、はぁ。」
一気に緊張から解放され、くたーとなる。
(くそぅ、初日からついてないぜ。)
よっこいしょっと、やっとの思いで仰向けになると、ぼーっと天井を見る。
何もいい案は浮かばない。

ガチャと、再びドアが開きまた女の子が入ってきた。
「とりあえず、何が食べれるか分からないけど、、置いとくね、、?」
近くに小さな皿をいくつか並べていった。
果物、野菜、パンなどがある。
ふいっ
凍弥はなんとなく無視をすることにした。
女の子はそのまま離れ、机に向かって何冊か本やノートを出すと書き物を始めた。
静かな時間だけが過ぎて行く。

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