殺せば殺すほど命が増える!!??~命喰らい~
ヴァンパイアの真の目的
「あっちの方も終わったみたいだな…。後はお前だけだぜ、勇者さんよぉ。てめぇにもう勝ち目はないぜ。」
五大吸血鬼のラウルが意気揚々と鼻を高くしながら勇者である静香に話しかける。
「…最後の一人になっても私は戦う!!ムーちゃんとマフが私にはついているもの!」
「ピィィーー!」
「…。」
「そうかよ…。今の黒炎暗黒騎士モードの俺は例え《ゲマルドシャドーマン》であっても殺しちまう。あんたの従魔がここで消えちまうがいいのか?
…まぁ、本音を言えば俺はあんたのことをかってるんだぜ。人間で《ゲマルドシャドーマン》を使役する力や隣にいる《ダークホーク》を従えるその才能は今までに見たことがない。……どうだ?考えを改めて俺たちとこい。
だいたい人間だけで魔界に住む魔物や魔族たちと争っても負けるのは明らかだ。だが俺たちならてめぇら人間を守るだけの力がある。その代わりにちょっとだけ血をもらうだけだぜ?お互いに利益のある話だと思うんだがなぁ~。」
ラウルの言っていることは嘘偽りのない真実だった。それは元々ラウルが嘘をつかない性格もあり、証明していることだか実際ヴァンパイアもどんな血でも飲めれば構わないわけではなかった。魔物の血はひどく不味く、腐ったものを飲んでいる気分になるのだ。同様に人間に近い亜人もダメだ。亜人は獣くさい匂いがし、味もまずまずだった。
しかし人間は違った。まるでロイヤルハニーのような甘さにあっさりとした透き通る滑らかさ、さらには匂いも芳醇な香りがヴァンパイアたちの食欲をそそる。
まるで砂漠のなかに現れたオアシスのようだった。
そんなヴァンパイアたちは人間が絶滅してしまうことを恐れてマーレイは人間略奪計画を考えた。そして5年の時をえて今まさに計画が上手く進んでいた。勇者という不確定要素を警戒していたが大して脅威にはならなかった。
だが予想外に1人の女勇者の使役する魔物が人間界にはいない他を逸した存在だった。
だが勇者1人と使役する魔物だけでは何百といるヴァンパイア全てを倒すことは不可能だ。ヴァンパイア側としても無意味に戦力を削られたくはない。そこでラウルは静香にヴァンパイアと手を取り合いお互いに共存しあおうと提案したのだった。
「…そんなうまい話に引っかかりません!だいたい共存するつもりなら何の外交もなく襲ってきたのですか!!?」
静香の言うとおりお互いに共存しあいたいなら話し合いで決めるべきだった。ヴァンパイアたちの手段は力で弾圧する横暴な計画が静香の怒りをかった。
「……ならてめぇら人間は魔族との交渉を素直に聞いたのかよ。人間は俺たち魔族のことを悪と決めつけ聞く耳を持たない。そんな奴らに俺たちの提案をどう伝えるんだ。…これでも俺たちは5年間人間に何度も穏便に済ませようと情報をばらまいたり、交渉にも行った。だが誰も俺たち魔族の言うことを聞こうとはしない。ならもう力で人間たちを屈服させ、従わせるしかないだろ!!…それともお前なら何か思いつくのか?」
「……それは…。」
ヴァンパイアたちが何度か交渉に行った結果、何度も冒険者や騎士たちに魔族が襲ってきたと言われ、聞く耳を持たずに攻撃してきた。その結果何人ものヴァンパイアが死んだこともあった。そんなヴァンパイアがこの作戦に辿り着くのも無理はなかった。
「俺は人間を1人すら殺すつもりはない。始めに殺したのはただ人間どもを屈服させるためのパフォーマンスだ。したくてしていたわけじゃない。それは俺だけじゃないはずだ。…なぁ、勇者よぉ。俺たちと肩を取り合って一緒に生きることも出来るはずだ。その第一歩にお前の、勇者の力を借りたいんだ。俺たちと一緒に安全な国を作ろう。」
先程までの残虐な顔からキリッとした真面目な顔付きでラウルが話した。その面構えに真剣さが伝わってくる。ラウルが頭を下げ握手を求めてきた。
静香は頭が混乱していた。敵と思っていたヴァンパイアが人間たちと共存するために5年の歳月をかけてまで必死に取り組んできたと聞いて何が正しくて何が悪いのかが分からなくなっていた。
周りを見るとほとんどのヴァンパイアたちが真剣な顔をしてこちらを見ている。共存する気持ちは嘘ではないと伝えてきているようだった。
静香は迷いに迷ったあげくヴァンパイアを信じてみたいと思いラウルの手を握ろうと手を延ばしたときだった。
ザクッ!!
「な…に…!?」
ラウルの胸にオレンジ色の槍が刺さっていたのだ。誰かがラウルにめがけて投げた槍と分かり、静香は急いで飛んできた方向に目を向けた。そこには太陽に照らされた赤色のマントを着たオレンジ色の髪をした男が2人に女が1人崖のような場所からこちらを見ていた。マントの後ろには金色で太陽のマークが描かれている。
「勇者よ、すまない。遅くなってしまったようだ!我ら神に仕えしサンライ家が来たからにはもう安全だ!我らに全て任された!」
サンライ家と名乗る赤色マントにオレンジ色の髪をした男が静香に言う。するとサンライ家の3人が崖からくるくる回りながら落ちていき、右手と左足を地面につけて到着した。まるでアメリカのヒーローを見ているようだった。
「てめぇ、どう言うつもりだ!!俺たちは人間と共存するために来たんだ。別に人間に害をもたらそうと来たわけじゃねえんだ!」
ラウルが怒りを抑えながらサンライ家の男に話す。
「貴様ら魔族の力を借りずとも神の使徒である我らサンライ家が魔族や魔物から人間を守る。これまでも人間が絶滅しなかったのは我らサンライ家が代々この国を守ってきたからだ。貴様らのような汚れた手を使わずともよいわ!」
「なにぃぃ~!…そこまで言うなら俺たちヴァンパイアに勝てるよな?当然これからも人間を守るなら俺たちにも勝てなきゃ人間を絶滅させちまうからな。だが俺たちに勝てなかったら俺たちが人間を守る。てめぇらより実力があり数も多くいるから人間たちを守ることが出来ると思うぜ。」
「いいだろう。どちらが人間を守れるか勝負しようじゃないか!!」
まさかのヴァンパイアたちの思想にサンライ家の登場。未だに、登場しない令。次回激突ヴァンパイア対サンライ家!
五大吸血鬼のラウルが意気揚々と鼻を高くしながら勇者である静香に話しかける。
「…最後の一人になっても私は戦う!!ムーちゃんとマフが私にはついているもの!」
「ピィィーー!」
「…。」
「そうかよ…。今の黒炎暗黒騎士モードの俺は例え《ゲマルドシャドーマン》であっても殺しちまう。あんたの従魔がここで消えちまうがいいのか?
…まぁ、本音を言えば俺はあんたのことをかってるんだぜ。人間で《ゲマルドシャドーマン》を使役する力や隣にいる《ダークホーク》を従えるその才能は今までに見たことがない。……どうだ?考えを改めて俺たちとこい。
だいたい人間だけで魔界に住む魔物や魔族たちと争っても負けるのは明らかだ。だが俺たちならてめぇら人間を守るだけの力がある。その代わりにちょっとだけ血をもらうだけだぜ?お互いに利益のある話だと思うんだがなぁ~。」
ラウルの言っていることは嘘偽りのない真実だった。それは元々ラウルが嘘をつかない性格もあり、証明していることだか実際ヴァンパイアもどんな血でも飲めれば構わないわけではなかった。魔物の血はひどく不味く、腐ったものを飲んでいる気分になるのだ。同様に人間に近い亜人もダメだ。亜人は獣くさい匂いがし、味もまずまずだった。
しかし人間は違った。まるでロイヤルハニーのような甘さにあっさりとした透き通る滑らかさ、さらには匂いも芳醇な香りがヴァンパイアたちの食欲をそそる。
まるで砂漠のなかに現れたオアシスのようだった。
そんなヴァンパイアたちは人間が絶滅してしまうことを恐れてマーレイは人間略奪計画を考えた。そして5年の時をえて今まさに計画が上手く進んでいた。勇者という不確定要素を警戒していたが大して脅威にはならなかった。
だが予想外に1人の女勇者の使役する魔物が人間界にはいない他を逸した存在だった。
だが勇者1人と使役する魔物だけでは何百といるヴァンパイア全てを倒すことは不可能だ。ヴァンパイア側としても無意味に戦力を削られたくはない。そこでラウルは静香にヴァンパイアと手を取り合いお互いに共存しあおうと提案したのだった。
「…そんなうまい話に引っかかりません!だいたい共存するつもりなら何の外交もなく襲ってきたのですか!!?」
静香の言うとおりお互いに共存しあいたいなら話し合いで決めるべきだった。ヴァンパイアたちの手段は力で弾圧する横暴な計画が静香の怒りをかった。
「……ならてめぇら人間は魔族との交渉を素直に聞いたのかよ。人間は俺たち魔族のことを悪と決めつけ聞く耳を持たない。そんな奴らに俺たちの提案をどう伝えるんだ。…これでも俺たちは5年間人間に何度も穏便に済ませようと情報をばらまいたり、交渉にも行った。だが誰も俺たち魔族の言うことを聞こうとはしない。ならもう力で人間たちを屈服させ、従わせるしかないだろ!!…それともお前なら何か思いつくのか?」
「……それは…。」
ヴァンパイアたちが何度か交渉に行った結果、何度も冒険者や騎士たちに魔族が襲ってきたと言われ、聞く耳を持たずに攻撃してきた。その結果何人ものヴァンパイアが死んだこともあった。そんなヴァンパイアがこの作戦に辿り着くのも無理はなかった。
「俺は人間を1人すら殺すつもりはない。始めに殺したのはただ人間どもを屈服させるためのパフォーマンスだ。したくてしていたわけじゃない。それは俺だけじゃないはずだ。…なぁ、勇者よぉ。俺たちと肩を取り合って一緒に生きることも出来るはずだ。その第一歩にお前の、勇者の力を借りたいんだ。俺たちと一緒に安全な国を作ろう。」
先程までの残虐な顔からキリッとした真面目な顔付きでラウルが話した。その面構えに真剣さが伝わってくる。ラウルが頭を下げ握手を求めてきた。
静香は頭が混乱していた。敵と思っていたヴァンパイアが人間たちと共存するために5年の歳月をかけてまで必死に取り組んできたと聞いて何が正しくて何が悪いのかが分からなくなっていた。
周りを見るとほとんどのヴァンパイアたちが真剣な顔をしてこちらを見ている。共存する気持ちは嘘ではないと伝えてきているようだった。
静香は迷いに迷ったあげくヴァンパイアを信じてみたいと思いラウルの手を握ろうと手を延ばしたときだった。
ザクッ!!
「な…に…!?」
ラウルの胸にオレンジ色の槍が刺さっていたのだ。誰かがラウルにめがけて投げた槍と分かり、静香は急いで飛んできた方向に目を向けた。そこには太陽に照らされた赤色のマントを着たオレンジ色の髪をした男が2人に女が1人崖のような場所からこちらを見ていた。マントの後ろには金色で太陽のマークが描かれている。
「勇者よ、すまない。遅くなってしまったようだ!我ら神に仕えしサンライ家が来たからにはもう安全だ!我らに全て任された!」
サンライ家と名乗る赤色マントにオレンジ色の髪をした男が静香に言う。するとサンライ家の3人が崖からくるくる回りながら落ちていき、右手と左足を地面につけて到着した。まるでアメリカのヒーローを見ているようだった。
「てめぇ、どう言うつもりだ!!俺たちは人間と共存するために来たんだ。別に人間に害をもたらそうと来たわけじゃねえんだ!」
ラウルが怒りを抑えながらサンライ家の男に話す。
「貴様ら魔族の力を借りずとも神の使徒である我らサンライ家が魔族や魔物から人間を守る。これまでも人間が絶滅しなかったのは我らサンライ家が代々この国を守ってきたからだ。貴様らのような汚れた手を使わずともよいわ!」
「なにぃぃ~!…そこまで言うなら俺たちヴァンパイアに勝てるよな?当然これからも人間を守るなら俺たちにも勝てなきゃ人間を絶滅させちまうからな。だが俺たちに勝てなかったら俺たちが人間を守る。てめぇらより実力があり数も多くいるから人間たちを守ることが出来ると思うぜ。」
「いいだろう。どちらが人間を守れるか勝負しようじゃないか!!」
まさかのヴァンパイアたちの思想にサンライ家の登場。未だに、登場しない令。次回激突ヴァンパイア対サンライ家!
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