殺せば殺すほど命が増える!!??~命喰らい~
決着!
ラウルの右手から出た黒炎の竜がラウルの周りをぐるぐると回りながらアルスに向かって威嚇の声を上げる。まるで本物の生物のように振る舞うさまにアルスは驚愕の声を漏らす。
「な、何だ!?その竜は!!?」
「ヒャハハハハ!!ま、驚くのは無理ないだろうなぁ…。この竜は魔法生物なんだよ。」
「魔法生物?何だそれは!?聞いたことがないぞ!」
「当たり前だろ。魔法使いでも魔法生物を生み出すことが出来るのはほんの一部しかいないだろうよ。てめぇは一生知ることが出来ないだろうが…魔法ってのはな、使えば使うほど熟練度が上がるんだよ。」
「熟練度だと?」
「そうだ。お前は思ったことがないか?剣や槍、斧など物理的ダメージを与える攻撃は全て練習すればするほど扱いも上手くなり徐々にその使い手も強くなる。つまり熟練度が上がっているんだよ。一方魔法ってのはスキルを持っていれば最初から魔法を使うことが出来るが熟練度ってものがないと思ってねえか?頭に浮かんでくる詠唱は確かに数種類あるがそれ以上は増えないと…。だがそれは違う!魔法にも熟練度ってものがあるんだ。使えば使うほど熟練度が溜まり、徐々に使える魔法も増えてくる。そして魔法生物ってのはその熟練度が溜まりに溜まったあげくにやっと使うことの出来る超高等魔法ってわけだ!」
ラウルの言うとおりこの世界には熟練度というものがある。簡単に言えば慣れともいえるが誰もが無意識に経験したことがあるだろう。最初は使い方が分からなかったりするが使えば使うほど慣れて、考えなくても使うことが出来たりすることを。
ラウルはヴァンパイア族のため、人間より遙かに長い年月を生きてきた。長い長い年月を生きてきたことでラウルはようやく魔法生物を生み出すことが出来るようになったが人間には決して生み出すことが出来ないだろう。なぜなら人間の寿命では決して届かないほど熟練度が必要になるのだから。ラウルが魔法生物を生み出せるようになったのは200年以上生きた頃だった。
「なるほどね。…しかし、僕がやることは変わらない!!君を倒して助けを求めている人たちの元まで駆けつけなければいけないんだ!」
「…とっととかかってこいよ。俺だっててめえなんかに構ってないで女の血が吸いていんだ。」
ラウルはまるでアルスのことなんて眼中にないかのようによそ見をしている。その姿を見てアルスは怒りを感じた。
アルスは今まで倒せなかった魔物は一体もいなかった。最強種と名高いドラゴンの亜種であるレッドワイバーンを倒したこともあり、SS級冒険者としての誇りやプライドがあった。
しかし今目の前にいるヴァンパイアは自分のことを歯牙にもかけないような素振りでアルスは頭にきた。
「僕をなめるなよ!!」
アルスは全力でラウルの後ろに移動して斬りかかった。
しかしその攻撃は簡単に避けられてしまった。
「てめぇはそのパターン以外にねえのかよ…。同じ攻撃しかしてない。どうせてめぇの必勝パターンがそれなんだろうが俺にはもうその攻撃は効かねえぞ。
それに俺もこの魔法を使っているということはもうこの勝負は俺の勝ちだ。」
ラウルが口を閉じた瞬間、ラウルの周りを回っていた黒炎竜がいきよいよくアルスに突っ込んできた。
アルスはその黒炎竜を避ける。
「君の攻撃も大したことないね。これじゃあ、いつまでも僕に攻撃を与えることは出来ないよ。」
笑いながらラウルを馬鹿にしたような話す。
ニヤリ
するとラウルが笑みを浮かべる。
「何を笑っているんだい?」
「ヒャハハハハ!!てめぇ、魔法生物を舐めすぎだぜ。ただ突っ込むだけだとでも思っているのか?」
「なに?」
「俺の黒炎竜は黒炎魔法を使える竜であり、黒炎竜は本物の生物なんだよ!!」
アルスの後ろから黒炎竜が黒炎魔法の《黒炎弾》を撃ってくる。
「な、なに!!?…なるほどね。確かに少し面倒だ。だが黒炎竜が本物の生物なら倒すことが出来るはずだ。違うかい?」
「いーや、違わねえ。だが何か勘違いしているようだが俺が黒炎竜を一体しか生み出せないと思っているようだが俺はまだまだ生み出せるんだよ!!
地獄より生まれし混沌なる炎よ、その姿を表せ!!
《黒炎竜》」
ラウルの両手から1体でも厄介な黒炎の竜が2体現れた。
「な、なんだと!!?…まさか3体も生み出せるとは思ってもみなかったよ…。」
「まだ3体しか出してないぜ。驚くのはまだ早いぜ!!地獄より生まれし混沌なる炎よ、その姿を表せ!!《黒炎竜》」
「う、嘘だろ!!」
またラウルの両手から2体の黒炎竜が現れ、合計五体の竜がアルスの目に映る。
「さすがに五体も生み出したら魔力が底をつくな。
だがこれで俺の勝ちは決まりだ。じゃあな、金ピカやろう。」
「く、くそう!!」
アルスはラウルに背中を向けて逃げ出した。
「ヒャハハハハ!!おいおい、追いかけっこがしたいのか?俺もさっさと血が飲みたいんで終わりにさせてもらう。…いけ、黒炎竜たちよ!!」
「「「「「キャオォォォォォォ!!」」」」」
黒炎竜の《黒炎弾》がアルスに向かって飛んでいく。
「僕はまだ死にたくな…「バココォォン!!」…」
見事に黒炎弾がアルスに当たりアルスの身体は四方八方に飛び散った。
「ヒャハハハハ!!酷い花火だぜ。…さて血でも吸いにいくとするか。」
周りは全て住民たちの悲鳴が上がっているが住民たちは1つの希望を信じていた。我らサヨキル王国の勇者を!
:
:
:
「いくぞ、誠也!」
「あぁ、ついに僕たちが世界を救うときが来たんだ!!まずは始めにこのサヨキル王国を救ってみせる!!覚悟はいいね、みんな!!」
「はいよ!」
「…うん。」
「おう!」
誠也は満足げな笑顔をして勇者たちに言う。
「僕たち勇者の戦いの始まりだ!!」
どうも皆さんタッツァーです!最近誤字脱字のコメントを多くいただきこんなに誤字脱字があるのかとショックを受けましたがまたより良い作品に一歩近づくことが出来ました!コメントを下さった皆さんありがとうございました。また誤字脱字があった際にはコメントよろしくお願いします!!
さて本題に入りますがタッツァーの都合上3月は少し都合があるため3月の11日まで3日に1度の更新とさせていただきます。申し訳ありません。しかし12日からはまたいつもの毎日更新に戻りますので許してください(T^T)。
「な、何だ!?その竜は!!?」
「ヒャハハハハ!!ま、驚くのは無理ないだろうなぁ…。この竜は魔法生物なんだよ。」
「魔法生物?何だそれは!?聞いたことがないぞ!」
「当たり前だろ。魔法使いでも魔法生物を生み出すことが出来るのはほんの一部しかいないだろうよ。てめぇは一生知ることが出来ないだろうが…魔法ってのはな、使えば使うほど熟練度が上がるんだよ。」
「熟練度だと?」
「そうだ。お前は思ったことがないか?剣や槍、斧など物理的ダメージを与える攻撃は全て練習すればするほど扱いも上手くなり徐々にその使い手も強くなる。つまり熟練度が上がっているんだよ。一方魔法ってのはスキルを持っていれば最初から魔法を使うことが出来るが熟練度ってものがないと思ってねえか?頭に浮かんでくる詠唱は確かに数種類あるがそれ以上は増えないと…。だがそれは違う!魔法にも熟練度ってものがあるんだ。使えば使うほど熟練度が溜まり、徐々に使える魔法も増えてくる。そして魔法生物ってのはその熟練度が溜まりに溜まったあげくにやっと使うことの出来る超高等魔法ってわけだ!」
ラウルの言うとおりこの世界には熟練度というものがある。簡単に言えば慣れともいえるが誰もが無意識に経験したことがあるだろう。最初は使い方が分からなかったりするが使えば使うほど慣れて、考えなくても使うことが出来たりすることを。
ラウルはヴァンパイア族のため、人間より遙かに長い年月を生きてきた。長い長い年月を生きてきたことでラウルはようやく魔法生物を生み出すことが出来るようになったが人間には決して生み出すことが出来ないだろう。なぜなら人間の寿命では決して届かないほど熟練度が必要になるのだから。ラウルが魔法生物を生み出せるようになったのは200年以上生きた頃だった。
「なるほどね。…しかし、僕がやることは変わらない!!君を倒して助けを求めている人たちの元まで駆けつけなければいけないんだ!」
「…とっととかかってこいよ。俺だっててめえなんかに構ってないで女の血が吸いていんだ。」
ラウルはまるでアルスのことなんて眼中にないかのようによそ見をしている。その姿を見てアルスは怒りを感じた。
アルスは今まで倒せなかった魔物は一体もいなかった。最強種と名高いドラゴンの亜種であるレッドワイバーンを倒したこともあり、SS級冒険者としての誇りやプライドがあった。
しかし今目の前にいるヴァンパイアは自分のことを歯牙にもかけないような素振りでアルスは頭にきた。
「僕をなめるなよ!!」
アルスは全力でラウルの後ろに移動して斬りかかった。
しかしその攻撃は簡単に避けられてしまった。
「てめぇはそのパターン以外にねえのかよ…。同じ攻撃しかしてない。どうせてめぇの必勝パターンがそれなんだろうが俺にはもうその攻撃は効かねえぞ。
それに俺もこの魔法を使っているということはもうこの勝負は俺の勝ちだ。」
ラウルが口を閉じた瞬間、ラウルの周りを回っていた黒炎竜がいきよいよくアルスに突っ込んできた。
アルスはその黒炎竜を避ける。
「君の攻撃も大したことないね。これじゃあ、いつまでも僕に攻撃を与えることは出来ないよ。」
笑いながらラウルを馬鹿にしたような話す。
ニヤリ
するとラウルが笑みを浮かべる。
「何を笑っているんだい?」
「ヒャハハハハ!!てめぇ、魔法生物を舐めすぎだぜ。ただ突っ込むだけだとでも思っているのか?」
「なに?」
「俺の黒炎竜は黒炎魔法を使える竜であり、黒炎竜は本物の生物なんだよ!!」
アルスの後ろから黒炎竜が黒炎魔法の《黒炎弾》を撃ってくる。
「な、なに!!?…なるほどね。確かに少し面倒だ。だが黒炎竜が本物の生物なら倒すことが出来るはずだ。違うかい?」
「いーや、違わねえ。だが何か勘違いしているようだが俺が黒炎竜を一体しか生み出せないと思っているようだが俺はまだまだ生み出せるんだよ!!
地獄より生まれし混沌なる炎よ、その姿を表せ!!
《黒炎竜》」
ラウルの両手から1体でも厄介な黒炎の竜が2体現れた。
「な、なんだと!!?…まさか3体も生み出せるとは思ってもみなかったよ…。」
「まだ3体しか出してないぜ。驚くのはまだ早いぜ!!地獄より生まれし混沌なる炎よ、その姿を表せ!!《黒炎竜》」
「う、嘘だろ!!」
またラウルの両手から2体の黒炎竜が現れ、合計五体の竜がアルスの目に映る。
「さすがに五体も生み出したら魔力が底をつくな。
だがこれで俺の勝ちは決まりだ。じゃあな、金ピカやろう。」
「く、くそう!!」
アルスはラウルに背中を向けて逃げ出した。
「ヒャハハハハ!!おいおい、追いかけっこがしたいのか?俺もさっさと血が飲みたいんで終わりにさせてもらう。…いけ、黒炎竜たちよ!!」
「「「「「キャオォォォォォォ!!」」」」」
黒炎竜の《黒炎弾》がアルスに向かって飛んでいく。
「僕はまだ死にたくな…「バココォォン!!」…」
見事に黒炎弾がアルスに当たりアルスの身体は四方八方に飛び散った。
「ヒャハハハハ!!酷い花火だぜ。…さて血でも吸いにいくとするか。」
周りは全て住民たちの悲鳴が上がっているが住民たちは1つの希望を信じていた。我らサヨキル王国の勇者を!
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「いくぞ、誠也!」
「あぁ、ついに僕たちが世界を救うときが来たんだ!!まずは始めにこのサヨキル王国を救ってみせる!!覚悟はいいね、みんな!!」
「はいよ!」
「…うん。」
「おう!」
誠也は満足げな笑顔をして勇者たちに言う。
「僕たち勇者の戦いの始まりだ!!」
どうも皆さんタッツァーです!最近誤字脱字のコメントを多くいただきこんなに誤字脱字があるのかとショックを受けましたがまたより良い作品に一歩近づくことが出来ました!コメントを下さった皆さんありがとうございました。また誤字脱字があった際にはコメントよろしくお願いします!!
さて本題に入りますがタッツァーの都合上3月は少し都合があるため3月の11日まで3日に1度の更新とさせていただきます。申し訳ありません。しかし12日からはまたいつもの毎日更新に戻りますので許してください(T^T)。
コメント
ノベルバユーザー89126
自分が喋りまくってとっととかかってこいはくさ
タッツァー
コメントありがとうございます!!ラノベは書いていて楽しいのでやめることだけは絶対にないと断言させていただきます!これからも見ていてください!!
ところで♂って何?笑
ドラコン
面白いです!
ノベルバユーザー149853
毎回楽しみにしてます!
これからも頑張ってください!
アルフ
これからも頑張ってください