殺せば殺すほど命が増える!!??~命喰らい~
メイは眠る
「んだてめぇ!邪魔しやがって!!」
「悪いが君を倒すために僕は来たんだ。大人しく倒されることをおすすめするが?」
「ヒャハハハハ!!面白い…。やれるもんならやってみな!!」
激しい剣と爪のぶつかる音が鳴り響く。ホルンとメイは一歩も動けずにいた。動けばアルスの邪魔をしてしまうため、剣と爪が交わる瞬間の一瞬、瞳に映る2人の影を見続けることしか出来なかった。
これがSS級冒険者とヴァンパイアの戦いか…。とても目に追えるような動きじゃない。だがいつかこの場から逃げれる時が来るはずだ。メイを連れて逃げるときまで待つんだ!!
「なかなかやるねぇ、君も。」
「あーあ。…てめえ少しは強いようだからちょっと本気でいかなきゃいけなくなっちまったじゃねえか。」
「へ~、まだ本気出していなかったのかい?それじゃあ僕も少しは力を解放しようかな。」
お互いにニヤリと笑みを浮かべてから一瞬で2人の近距離の攻防が始まった。始めに攻撃したのはヴァンパイアのラウルだ。どんなものでも斬ることのできた自慢の爪でアルスに小さなモーションで突く。しかしその攻撃はアルスが見切っていた。その攻撃のカウンターとしてアルスの黄金に輝く剣でラウルを叩き斬ろうとするもその攻撃をラウルは避け、また攻防が続く。
お互いの攻防はいつまでも続き、この戦いに終わりがないのではとホルンが不意に思ったときだった。
ザシュ!!
ホルンが何の音か分からず後ろを振り返るとメイが胸元を大きく強調した服を着る1人の女のナイフによって腹を突き刺され、腹からナイフの刃の一部が突き出ていた。
「メ、メイーー!!!!!」
ホルンが叫ぶとともにその女は動きを止めているアルスとラウルの元へと歩き出す。
「メイ、メイ!!大丈夫か!!?い、今すぐに医療ギルドの元まで運んでやるからな!!少し痛いかも知れないがすぐに連れてってやる!!」
ホルンはメイが刺されたことに動揺しヴァンパイアたちのことなんて忘れて、メイを助けようとした。あまりの衝撃にメイを刺した女に対しての憎悪を怒りも忘れてただ純粋にメイの命を助けたかった。そのためにホルンはメイを背負って医療ギルドへ向かおうとした。
「…ホ、ホル ン。」
「喋るな!!今は無理して話したら傷が悪化するから、何も話さなくてもいい!!今すぐに連れて行ってやるから…。」
「……もう、わ、私は、ダメだ…よ。せ、めて…ホルン、だ…けでも、生きて…。」
メイは腹から溢れる血を流しながら今にも死にそうな顔をしてホルンに言い聞かせるように言う。
「な、何を言ってるんだよ!!…まだ、まだ助かるはずだ!!」
ホルンの目から勝手に涙が流れた。
「ど、どうして涙なんて…。」
「ホ…ルンも、き、づい…てるでし、ょ。……もう、わ、たしは…たす、か…らない、こ…とを。」
「…そんなことはない!!俺が絶対にメイを助けてみせる!!だから心配するな!!待ってろ…、今、今助けてやるから…。だからそんなことを言うよ…メイ…。」
ホルンの目からどんどん涙が溢れてくる。ホルンの本心ではもうメイが助からないと思いつつもホルンは素直にその事を受け止めることは出来ない。もしかしたら、もしかすればメイを助けることが出来る可能性が残っているかも知れない。そう思いながらメイを背中におぶって歩いていく。
「ホ、ル…ン。さ、いごに…いう、ね。……す、きだった……よ………。」
メイは最後の力を振り絞ってホルンにずっと言えなかった気持ちを伝えて静かに目を閉じた。
「メ、メイ?…お、おい!!メイ起きろって!!…そんなイタズラはもういいって…。……メイ!!!メイ起きろよ!!……ふざけんなよ…。どうして、どうして目を覚まさないんだよ!!…最後にそんなこと言われた俺はどうすればいいんだよ……。」
ホルンはメイを胸に抱きながら泣き叫んだ。
「悪いが君を倒すために僕は来たんだ。大人しく倒されることをおすすめするが?」
「ヒャハハハハ!!面白い…。やれるもんならやってみな!!」
激しい剣と爪のぶつかる音が鳴り響く。ホルンとメイは一歩も動けずにいた。動けばアルスの邪魔をしてしまうため、剣と爪が交わる瞬間の一瞬、瞳に映る2人の影を見続けることしか出来なかった。
これがSS級冒険者とヴァンパイアの戦いか…。とても目に追えるような動きじゃない。だがいつかこの場から逃げれる時が来るはずだ。メイを連れて逃げるときまで待つんだ!!
「なかなかやるねぇ、君も。」
「あーあ。…てめえ少しは強いようだからちょっと本気でいかなきゃいけなくなっちまったじゃねえか。」
「へ~、まだ本気出していなかったのかい?それじゃあ僕も少しは力を解放しようかな。」
お互いにニヤリと笑みを浮かべてから一瞬で2人の近距離の攻防が始まった。始めに攻撃したのはヴァンパイアのラウルだ。どんなものでも斬ることのできた自慢の爪でアルスに小さなモーションで突く。しかしその攻撃はアルスが見切っていた。その攻撃のカウンターとしてアルスの黄金に輝く剣でラウルを叩き斬ろうとするもその攻撃をラウルは避け、また攻防が続く。
お互いの攻防はいつまでも続き、この戦いに終わりがないのではとホルンが不意に思ったときだった。
ザシュ!!
ホルンが何の音か分からず後ろを振り返るとメイが胸元を大きく強調した服を着る1人の女のナイフによって腹を突き刺され、腹からナイフの刃の一部が突き出ていた。
「メ、メイーー!!!!!」
ホルンが叫ぶとともにその女は動きを止めているアルスとラウルの元へと歩き出す。
「メイ、メイ!!大丈夫か!!?い、今すぐに医療ギルドの元まで運んでやるからな!!少し痛いかも知れないがすぐに連れてってやる!!」
ホルンはメイが刺されたことに動揺しヴァンパイアたちのことなんて忘れて、メイを助けようとした。あまりの衝撃にメイを刺した女に対しての憎悪を怒りも忘れてただ純粋にメイの命を助けたかった。そのためにホルンはメイを背負って医療ギルドへ向かおうとした。
「…ホ、ホル ン。」
「喋るな!!今は無理して話したら傷が悪化するから、何も話さなくてもいい!!今すぐに連れて行ってやるから…。」
「……もう、わ、私は、ダメだ…よ。せ、めて…ホルン、だ…けでも、生きて…。」
メイは腹から溢れる血を流しながら今にも死にそうな顔をしてホルンに言い聞かせるように言う。
「な、何を言ってるんだよ!!…まだ、まだ助かるはずだ!!」
ホルンの目から勝手に涙が流れた。
「ど、どうして涙なんて…。」
「ホ…ルンも、き、づい…てるでし、ょ。……もう、わ、たしは…たす、か…らない、こ…とを。」
「…そんなことはない!!俺が絶対にメイを助けてみせる!!だから心配するな!!待ってろ…、今、今助けてやるから…。だからそんなことを言うよ…メイ…。」
ホルンの目からどんどん涙が溢れてくる。ホルンの本心ではもうメイが助からないと思いつつもホルンは素直にその事を受け止めることは出来ない。もしかしたら、もしかすればメイを助けることが出来る可能性が残っているかも知れない。そう思いながらメイを背中におぶって歩いていく。
「ホ、ル…ン。さ、いごに…いう、ね。……す、きだった……よ………。」
メイは最後の力を振り絞ってホルンにずっと言えなかった気持ちを伝えて静かに目を閉じた。
「メ、メイ?…お、おい!!メイ起きろって!!…そんなイタズラはもういいって…。……メイ!!!メイ起きろよ!!……ふざけんなよ…。どうして、どうして目を覚まさないんだよ!!…最後にそんなこと言われた俺はどうすればいいんだよ……。」
ホルンはメイを胸に抱きながら泣き叫んだ。
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