殺せば殺すほど命が増える!!??~命喰らい~
ミナの気持ち
窓から温かい日差しが俺を包み、ゆっくりと目を覚ました。
「どこだっけここ?…あぁ、思い出した。確か高級ホテルに泊まったんだよな。」
昨日俺はギルドマスターとの話を終え、急いでホテルを探したが安いホテルや普通のホテルは全てうまっており、仕方なく高級ホテルに泊まることにしたのだがさすが高級ホテルだ。今寝ころがっているベッドはキングサイズのベットだし、部屋の間取りは5LDKとかなり大きい。まぁ、1日金貨3枚とかなり高いからな、そりゃ当然か…。
「このままG級のクエストを受け続けてもこのホテルに泊まることすら出来ない。とっととランクを上げちまうか。」
冒険者ギルドに行くために準備をして外に出た。
:
:
:
「はぁ…。」
私は大きなため息をついた。
「ちょっとミナ、何ため息なんかついてるのよ。仕事もいつもより遅いし、昨日のこと引きずってるなら早く忘れなさいよ。」
私と同じ時期に冒険者ギルドの受付嬢になったいわゆる同僚のサナが私に言った。サナは髪が水色で顔も良く肌もキレイでこの冒険者ギルドの受付嬢の中で2番人気だ。そんなサナとは昔から仲が良い。同僚だから苦しいときも楽しいときも一緒に過ごしてきたため、いつしかお互い本音を言い合える唯一の友達になった。
「いくらむしゃくしゃしてたからって新人冒険者に私の怒りをぶつけてしまうなんて…、はぁ…。」
「確かにミナが悪いけど結局新人冒険者が怪我することも無かったんだからそれでいいじゃない。」
サナはいつも結果だけを見て判断する。その考え方が羨ましい。どんなに自分が悪くても結果が良ければ全て忘れてしまう性格が。
「うん…。」
ギイィィ
冒険者ギルドのドアを開ける音が聞こえる。また冒険者が来たのだろう。そこには全身を覆う白色と銀色で染色された鎧のような防具フルプレートにまたもや白色と銀色で作られたローブを着た仮面を被った者が入ってきた。見たことのある仮面にローブを一目見て分かった。レイが来たと。
「うわぁ~何あの人、すごい装備ね。近接戦闘用のフルプレートに魔法使い用のローブを装備してるしフルプレートもローブも仮面も全てマジックアイテムなんて…。あんな人知ってる、ミナ?」
昨日、サナは休みだったためあれがレイであることを知らない。しかし昨日の夕方に見たときはあのフルプレートを付けていなかったのに次の日の朝には新しいマジックアイテムのフルプレートを着ているなんて、どこかのお金持ちなのかしら?
実はあのフルプレートはレイが仮面を買った店で他にマジックアイテムの売っている店があるかと聞くと近くの防具屋にマジックアイテムのフルプレートが入荷したらしく、すぐにその防具屋に金貨150枚で買ったのだ。
「あれがレイよ…。」
「え-!あんな装備してるのにちょっかいかけたの!?」
「来たときは木製の仮面に薄汚いバックだけだったのよ!まさか…、あんな装備を買えるボンボンだとは思わなかったわ。」
「あちゃ~、もったいないね。あんなボンボンを逃すなんて…。」
お金持ちを逃がしたことに対する悔しさはなく、単純に昨日は私情を仕事に出してしまったことが悔しく、レイに申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
レイは今日Fランクのクエストを受ければFランクになるため、Fランクの掲示板を見ている。レイはクエストを決めたようで受付に並んだ。サナの所に…。
「ちょっと、レイ!ここあいてるじゃない!!こっちに来なさいよ!!」
私はレイに謝りたい気持ちでいっぱいだったのに、いざ口に出そうとすると上手く言うことが出来ない。
「はぁ…、昨日のことがあったのにまだ懲りないのか?」
「そんなことしないわよ!!…昨日は悪かったわね。だからもうこのことについては水に流してお互い様にしましょう!!」
「お互い様って…、ハハハハハハハ。…分かったよ。お前の所に並んだ方が並ぶのが少なくてすむしな。」
初めてレイの笑い声を聞いて無邪気な声に不覚にもドキッとした。
「で、何のクエストを受けるの!?」
「これで…。」
レイが出したのはFランクのクエスト、ゴブリンの討伐だった。
「今《ヴァネッサ》の森ではレイがチューリスをほとんど刈り尽くしてしまったせいでゴブリンが凶暴化してるの。だから危険よ!」
「大丈夫だって、それに俺がしたことは俺が責任とるよ。他の冒険者は《ヴァネッサ》に行ったか?」
「いえ…、行ってないけど何するつもりなの!!?」
「一気に殲滅させるだけだよ。じゃ、俺はもう行くぜ。」
「ちょっと、レイ!!」
私はレイのことを心配だった。この仕事をしてもう3年経ち分かったことは、どんな強い冒険者でもいつ死ぬかは分からないことだ。いくらレイが強くても死ぬときは死ぬのだ。別にレイのことなんてどうでもいいけど死んで欲しくない…。胸が締め付けられる気持ちだった。
現在の命 1641
「どこだっけここ?…あぁ、思い出した。確か高級ホテルに泊まったんだよな。」
昨日俺はギルドマスターとの話を終え、急いでホテルを探したが安いホテルや普通のホテルは全てうまっており、仕方なく高級ホテルに泊まることにしたのだがさすが高級ホテルだ。今寝ころがっているベッドはキングサイズのベットだし、部屋の間取りは5LDKとかなり大きい。まぁ、1日金貨3枚とかなり高いからな、そりゃ当然か…。
「このままG級のクエストを受け続けてもこのホテルに泊まることすら出来ない。とっととランクを上げちまうか。」
冒険者ギルドに行くために準備をして外に出た。
:
:
:
「はぁ…。」
私は大きなため息をついた。
「ちょっとミナ、何ため息なんかついてるのよ。仕事もいつもより遅いし、昨日のこと引きずってるなら早く忘れなさいよ。」
私と同じ時期に冒険者ギルドの受付嬢になったいわゆる同僚のサナが私に言った。サナは髪が水色で顔も良く肌もキレイでこの冒険者ギルドの受付嬢の中で2番人気だ。そんなサナとは昔から仲が良い。同僚だから苦しいときも楽しいときも一緒に過ごしてきたため、いつしかお互い本音を言い合える唯一の友達になった。
「いくらむしゃくしゃしてたからって新人冒険者に私の怒りをぶつけてしまうなんて…、はぁ…。」
「確かにミナが悪いけど結局新人冒険者が怪我することも無かったんだからそれでいいじゃない。」
サナはいつも結果だけを見て判断する。その考え方が羨ましい。どんなに自分が悪くても結果が良ければ全て忘れてしまう性格が。
「うん…。」
ギイィィ
冒険者ギルドのドアを開ける音が聞こえる。また冒険者が来たのだろう。そこには全身を覆う白色と銀色で染色された鎧のような防具フルプレートにまたもや白色と銀色で作られたローブを着た仮面を被った者が入ってきた。見たことのある仮面にローブを一目見て分かった。レイが来たと。
「うわぁ~何あの人、すごい装備ね。近接戦闘用のフルプレートに魔法使い用のローブを装備してるしフルプレートもローブも仮面も全てマジックアイテムなんて…。あんな人知ってる、ミナ?」
昨日、サナは休みだったためあれがレイであることを知らない。しかし昨日の夕方に見たときはあのフルプレートを付けていなかったのに次の日の朝には新しいマジックアイテムのフルプレートを着ているなんて、どこかのお金持ちなのかしら?
実はあのフルプレートはレイが仮面を買った店で他にマジックアイテムの売っている店があるかと聞くと近くの防具屋にマジックアイテムのフルプレートが入荷したらしく、すぐにその防具屋に金貨150枚で買ったのだ。
「あれがレイよ…。」
「え-!あんな装備してるのにちょっかいかけたの!?」
「来たときは木製の仮面に薄汚いバックだけだったのよ!まさか…、あんな装備を買えるボンボンだとは思わなかったわ。」
「あちゃ~、もったいないね。あんなボンボンを逃すなんて…。」
お金持ちを逃がしたことに対する悔しさはなく、単純に昨日は私情を仕事に出してしまったことが悔しく、レイに申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
レイは今日Fランクのクエストを受ければFランクになるため、Fランクの掲示板を見ている。レイはクエストを決めたようで受付に並んだ。サナの所に…。
「ちょっと、レイ!ここあいてるじゃない!!こっちに来なさいよ!!」
私はレイに謝りたい気持ちでいっぱいだったのに、いざ口に出そうとすると上手く言うことが出来ない。
「はぁ…、昨日のことがあったのにまだ懲りないのか?」
「そんなことしないわよ!!…昨日は悪かったわね。だからもうこのことについては水に流してお互い様にしましょう!!」
「お互い様って…、ハハハハハハハ。…分かったよ。お前の所に並んだ方が並ぶのが少なくてすむしな。」
初めてレイの笑い声を聞いて無邪気な声に不覚にもドキッとした。
「で、何のクエストを受けるの!?」
「これで…。」
レイが出したのはFランクのクエスト、ゴブリンの討伐だった。
「今《ヴァネッサ》の森ではレイがチューリスをほとんど刈り尽くしてしまったせいでゴブリンが凶暴化してるの。だから危険よ!」
「大丈夫だって、それに俺がしたことは俺が責任とるよ。他の冒険者は《ヴァネッサ》に行ったか?」
「いえ…、行ってないけど何するつもりなの!!?」
「一気に殲滅させるだけだよ。じゃ、俺はもう行くぜ。」
「ちょっと、レイ!!」
私はレイのことを心配だった。この仕事をしてもう3年経ち分かったことは、どんな強い冒険者でもいつ死ぬかは分からないことだ。いくらレイが強くても死ぬときは死ぬのだ。別にレイのことなんてどうでもいいけど死んで欲しくない…。胸が締め付けられる気持ちだった。
現在の命 1641
「ファンタジー」の人気作品
書籍化作品
-
-
140
-
-
1168
-
-
39
-
-
549
-
-
0
-
-
75
-
-
141
-
-
52
-
-
310
コメント
清水 裕斗
すいません、死んでもコンティニュー可能なんで
心配しないでいいっすよ!
ノベルバユーザー162657
あんたonceなのか?
レイ・ブラドル・ドラニス
どんなに強くても死ぬ時は死ぬのだの真下に残り命1600とか笑うわwwデスピサロさんも真っ青ですよ