殺せば殺すほど命が増える!!??~命喰らい~
S級冒険者の帰還
「おいおい、あいつ何者だよ。」
「ガマルを瞬殺とはやるねぇ。」
「見ない顔だな。」
周りの冒険者たちが盛り上がる。
「D級冒険者のガマルが一撃でやられるなんて、…あなた何者なの!!?」
俺はミナの言葉を無視して隣の受付嬢にクエストを受けに行った。
「ほら、このクエスト受けたいんだけどどうしたらいい?」
「ちょ、ちょっとあなた!!聞いてるの!!?」
「うるさいなぁ。あいつの命が助かるように手加減したんだからそれでいいだろ。まだ他に何かあんのか?」
「て、手加減した?嘘言わないでよ!!ガマルを一撃であんな姿になるなんてB級冒険者以上の実力を持たなきゃ無理よ!!」
「そこまでだ!!ミナ何かあったようだが説明してもらうか。」
二階に続く階段から中年のおっさんが現れる。その男は回りを見渡し、俺と目が合った。
「見ない顔だな…。で、何があったんだ、ミナ?」
「はい…、ギルドマスター。」
予想通りだがこの男はギルドマスターだった。周りの冒険者も静かにしているところから冒険者も認める実力なのだろう。
「ガマルが先ほど冒険者登録したレイさんに新人いびりをして正当防衛の攻撃でガマルが倒れました。」
「お前は関わっていないと?」
「……。」
「はぁ、もういい。悪かったな、レイ。」
「あぁ、その通りだ。どう落とし前つけんだ?」
そう言うと全員が目が点になってこちらを見る。
「ハハハハハハハ!!面白い奴だな!そうだな、ガマルの有り金全てでいいだろ?」
「期待はできないが。」
「ああ見えてC級冒険者だ。金やマジックアイテムの1つは持ってるだろうよ。」
「まぁ、それでいいだろう。」
「おい!ミルフィー、ガマルを回復してやれ。」
「はい。」
先ほどからずっとクエストを見ていた緑色の髪をした女が返事をする。振り返ったその顔は幻想的で今まで見てきたどの顔よりも美しかった。
「さすがだな、A級冒険者の《慈愛》のミルフィーだな。」
「あぁ、違いねぇ。あの美人に治療させて貰えてガマルが羨ましいぜ。」
「確かにな、ハハハハハハハ!」
あの女がA級冒険者か。確かに雰囲気が今までの奴らとは違う。常に襲われても対処できる立ち振る舞いをしている。面白い。
「終わりました、ギルドマスター。」
「ご苦労だった。後で治療費は払う。」
「いえ、それより君。」
「なんだ?俺のことか?」
「自分の強さを見せつけるように振る舞ったり、嘘を言うのはやめた方がいい。君は強いつもりかも知れないけどその程度の攻撃ならA級以上にはなれない。その程度はごろごろいるよ。」
「ふ~ん。まぁ、そういう風に見えるならあんたもそこまでの人間だな。」
「ん!?どういう意味!?」
「俺は今からクエストがあるんで。じゃあな。」
俺はミルフィーの問いに答えずクエストに向かうべくドアを開けようとするとその前に外から誰かドアを開けてきた。
金髪で俺と同じ180センチの爽やかイケメンが入ってきた。
「あれギルドマスターが1階にいるなんて珍しいね。」
「ダイヤ、帰ってきたのか!」
「お久しぶりです、ギルドマスターそれにミルフィーも。」
「久しぶり、ダイヤ。」
「久しぶりじゃねえよ!!いつぶりだっけか?」
「今回は手こずりまして2カ月もかかってしまいました。」
「おい、あの男誰だよ?」
後ろの冒険者が話し出した。
「最近入ったお前は知らねえか。あいつが首にかけているプレート見てみろよ。」
「え?……あ、あれってヒヒイロカネ!!?って事は……S級冒険者!!」
「そうだ。あの男はこの冒険者ギルドの中で5番目に強い冒険者だ。今回行ったクエストも魔族領のA級モンスターの討伐らしい。」
「な、なに!!?魔族領!!?……そんな凄い人なのか。」
なるほどこいつが、S級冒険者か。確かにミルフィーとか言う女より強そうな雰囲気をしてやがる。
まぁ、一旦S級冒険者は置いといて何か起きる前にクエストに行くとしよう。
俺は今度こそドアを開けてクエストの場所《ヴァネッサ》に向かう。
:
:
:
「ん?この店の仮面なかなかいいな。」
その店には数多くの仮面があった。俺が作った不器用な仮面よりこの店の仮面の方がかっこいいので中に入ってみる。
「おい!誰かいるか?」
「はいよ。お客さんかい?」
中から年寄りのおばあちゃんが出て来る。
「この店の仮面が欲しいんだが黒色の仮面とかないのか?」
やっぱり異世界は黒色の装備とかかっこいいと思っていたため俺は店主に聞いてみる。
「黒色なんて魔族の色で売れないからそんなものはうちにはないよ。」
「なに?じゃあ他の店なら売っているのか?」
「難しいと思うよ。なんせ黒色の仮面はおろか装備ですらこの国で見たことはないからね。」
な、なんだと!!?着るなら黒色以外あり得ない!!とか思っていた俺の気持ちが打ちのめされた気持ちになった。
「じゃ、じゃあこれで。」
「お目が高いねぇ、これはウチが扱う最高の仮面だよ。なんたってマジックアイテムなんだからねぇ。」
マジックアイテムとは魔法のかかったアイテムのことでかかっている魔法によって強くなったり弱くなったりする。例えば火属性の魔法がかかっている剣なら、剣を火で纏うことが出来たり、火を出したりすることが出来る。しかしマジックアイテムはとても希少でなかなか手に入れることは出来ない。ちなみに昔言ってたマジックバックもマジックアイテムである。
「どんな能力があるんだ?」
「フフフ、実は水に濡れず火にも燃えないのさ!」
「…それだけか?」
「それだけとはなんだい!!凄い能力だと思わんのかい!?」
「い、いや凄い能力だな。これを買わしてもらうよ。」
「はいよ。金貨2枚だよ。」
高いな。しかしこの仮面は白色と銀色を上手く使いなかなかかっこいい仮面だし買うことにした。
「毎度あり!!」
よし!新しい仮面を付け、俺は《ヴァネッサ》に向かった。
現在の命 582
「ガマルを瞬殺とはやるねぇ。」
「見ない顔だな。」
周りの冒険者たちが盛り上がる。
「D級冒険者のガマルが一撃でやられるなんて、…あなた何者なの!!?」
俺はミナの言葉を無視して隣の受付嬢にクエストを受けに行った。
「ほら、このクエスト受けたいんだけどどうしたらいい?」
「ちょ、ちょっとあなた!!聞いてるの!!?」
「うるさいなぁ。あいつの命が助かるように手加減したんだからそれでいいだろ。まだ他に何かあんのか?」
「て、手加減した?嘘言わないでよ!!ガマルを一撃であんな姿になるなんてB級冒険者以上の実力を持たなきゃ無理よ!!」
「そこまでだ!!ミナ何かあったようだが説明してもらうか。」
二階に続く階段から中年のおっさんが現れる。その男は回りを見渡し、俺と目が合った。
「見ない顔だな…。で、何があったんだ、ミナ?」
「はい…、ギルドマスター。」
予想通りだがこの男はギルドマスターだった。周りの冒険者も静かにしているところから冒険者も認める実力なのだろう。
「ガマルが先ほど冒険者登録したレイさんに新人いびりをして正当防衛の攻撃でガマルが倒れました。」
「お前は関わっていないと?」
「……。」
「はぁ、もういい。悪かったな、レイ。」
「あぁ、その通りだ。どう落とし前つけんだ?」
そう言うと全員が目が点になってこちらを見る。
「ハハハハハハハ!!面白い奴だな!そうだな、ガマルの有り金全てでいいだろ?」
「期待はできないが。」
「ああ見えてC級冒険者だ。金やマジックアイテムの1つは持ってるだろうよ。」
「まぁ、それでいいだろう。」
「おい!ミルフィー、ガマルを回復してやれ。」
「はい。」
先ほどからずっとクエストを見ていた緑色の髪をした女が返事をする。振り返ったその顔は幻想的で今まで見てきたどの顔よりも美しかった。
「さすがだな、A級冒険者の《慈愛》のミルフィーだな。」
「あぁ、違いねぇ。あの美人に治療させて貰えてガマルが羨ましいぜ。」
「確かにな、ハハハハハハハ!」
あの女がA級冒険者か。確かに雰囲気が今までの奴らとは違う。常に襲われても対処できる立ち振る舞いをしている。面白い。
「終わりました、ギルドマスター。」
「ご苦労だった。後で治療費は払う。」
「いえ、それより君。」
「なんだ?俺のことか?」
「自分の強さを見せつけるように振る舞ったり、嘘を言うのはやめた方がいい。君は強いつもりかも知れないけどその程度の攻撃ならA級以上にはなれない。その程度はごろごろいるよ。」
「ふ~ん。まぁ、そういう風に見えるならあんたもそこまでの人間だな。」
「ん!?どういう意味!?」
「俺は今からクエストがあるんで。じゃあな。」
俺はミルフィーの問いに答えずクエストに向かうべくドアを開けようとするとその前に外から誰かドアを開けてきた。
金髪で俺と同じ180センチの爽やかイケメンが入ってきた。
「あれギルドマスターが1階にいるなんて珍しいね。」
「ダイヤ、帰ってきたのか!」
「お久しぶりです、ギルドマスターそれにミルフィーも。」
「久しぶり、ダイヤ。」
「久しぶりじゃねえよ!!いつぶりだっけか?」
「今回は手こずりまして2カ月もかかってしまいました。」
「おい、あの男誰だよ?」
後ろの冒険者が話し出した。
「最近入ったお前は知らねえか。あいつが首にかけているプレート見てみろよ。」
「え?……あ、あれってヒヒイロカネ!!?って事は……S級冒険者!!」
「そうだ。あの男はこの冒険者ギルドの中で5番目に強い冒険者だ。今回行ったクエストも魔族領のA級モンスターの討伐らしい。」
「な、なに!!?魔族領!!?……そんな凄い人なのか。」
なるほどこいつが、S級冒険者か。確かにミルフィーとか言う女より強そうな雰囲気をしてやがる。
まぁ、一旦S級冒険者は置いといて何か起きる前にクエストに行くとしよう。
俺は今度こそドアを開けてクエストの場所《ヴァネッサ》に向かう。
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「ん?この店の仮面なかなかいいな。」
その店には数多くの仮面があった。俺が作った不器用な仮面よりこの店の仮面の方がかっこいいので中に入ってみる。
「おい!誰かいるか?」
「はいよ。お客さんかい?」
中から年寄りのおばあちゃんが出て来る。
「この店の仮面が欲しいんだが黒色の仮面とかないのか?」
やっぱり異世界は黒色の装備とかかっこいいと思っていたため俺は店主に聞いてみる。
「黒色なんて魔族の色で売れないからそんなものはうちにはないよ。」
「なに?じゃあ他の店なら売っているのか?」
「難しいと思うよ。なんせ黒色の仮面はおろか装備ですらこの国で見たことはないからね。」
な、なんだと!!?着るなら黒色以外あり得ない!!とか思っていた俺の気持ちが打ちのめされた気持ちになった。
「じゃ、じゃあこれで。」
「お目が高いねぇ、これはウチが扱う最高の仮面だよ。なんたってマジックアイテムなんだからねぇ。」
マジックアイテムとは魔法のかかったアイテムのことでかかっている魔法によって強くなったり弱くなったりする。例えば火属性の魔法がかかっている剣なら、剣を火で纏うことが出来たり、火を出したりすることが出来る。しかしマジックアイテムはとても希少でなかなか手に入れることは出来ない。ちなみに昔言ってたマジックバックもマジックアイテムである。
「どんな能力があるんだ?」
「フフフ、実は水に濡れず火にも燃えないのさ!」
「…それだけか?」
「それだけとはなんだい!!凄い能力だと思わんのかい!?」
「い、いや凄い能力だな。これを買わしてもらうよ。」
「はいよ。金貨2枚だよ。」
高いな。しかしこの仮面は白色と銀色を上手く使いなかなかかっこいい仮面だし買うことにした。
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現在の命 582
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コメント
レイ・ブラドル・ドラニス
仮面いいですよね!黒ローブで黒の仮面を付けて手袋をして……日に当たらないようにすれば吸血鬼でも平気というね(吸血鬼大好きマン)