路地裏最強は異能力者学園へ

KOGARASI

一触即発

今はもう日が暮れ真夜中

晴と黒鉄はテントを貼り既に就寝している

俺がなぜ、まだ起きているのかと言うと、敵勢約30名が待機しているからである

もうテントを包囲し、銃を構えている

晴と黒鉄に被害が無いようにテントの内側に影で壁をつくる

【影渡り】で外に出て準備を整える

ダンッ!!

一つの銃声により一人が死にその方向にその場にいた者達が注目する

そして瞬間の光

スタングレネードだ
こいつらは暗視ゴーグルを付けており特に有効だ

完全にきまったので、1人ずつ殺していく

残ったのは硝煙の匂いと血なまぐさいちの匂い、そして30もの死体の山

それも次第に淡い粒子となり消えていく

この中にはあのスナイパーがいなかった

あのスナイパーがリーダーか
まだ違うところで待機しているのか

「本当に全員殺したのか?驚きだ。まさかこれほどの者が敵にいたとは」

聞いたことの無い声、少なくともクラスの中にはいなかった

それはつまり…敵の奴らになる

振り向くと藍色の髪をした男がいた

「お前がリーダーか?」

「あぁ、そうだ。そういうお前はホークスと相対した男だな」

ホークス?
記憶にない

「あぁ、そうかお前は知らないな。お前をライフルで殺そうとした奴だ」

「あー、あの女だな」

あいつの上官か

「先に言っておく、俺の能力は【GEARギア】、お前は俺に勝てるかどうか期待してるぞ」

双剣を抜刀しながら男が接近してくる
それを確認しつつ、こちらもハルバードを取り出し構える

短剣の長所は素早い連撃、逆に短所は近づかなければならないところだ

ハルバードのリーチを活かし、相手との距離を一定に保ちながら仕掛けていく

しかしいきなり速度が変わり、一気に懐に入ってくる

ハルバードを回転させながらバックステップで攻撃を避けるが、さらに速度を上げて接近してくる

あまりに速く、腕や足などに切り傷を負うが致命傷とはいかない

【影操作】で刃を作り地面から予測不可能な斬撃を喰らわすが遠ざかり当たらない

「ふ、流石だな。俺と対等とまではいかずとも渡り合うとはな」

「は!ほざけ、これからだ」

ある程度耐性があるとはいえ、毒を塗られていたら厄介だ

できる限り短期戦に持ち込みたいものだが

「ふん、その威勢はよし。まだまだ楽しませてくれよ」

向こうはその気じゃないようだ

戦闘技術、戦闘経験、センス、力量全てが今まで会った中で別格
無事に勝てる可能性などほぼ皆無…なのに

「ふ、はは、はははは!!!」

今は笑いが止まらない

「ん?狂ったか?」

「はは、いやなに、今まで会った中でようやくまともに戦える奴がいたからな。だから」

最近気づいたんだが、どうやら俺は

「この戦闘が楽しくて仕方ないだけだよ」

戦闘狂バトルジャンキーらしい

「ほう。なんだ俺と同狂者か。ならばもう言葉は要らないな」

「あぁ、そうだな。」

今日初めて会ったはずなのに、まるで古くからの旧友と話し合っているように自然と笑い合っている

周りには30を超える死体の山と戦闘によりなぎ倒れている木々

そんな独特な地獄の中、両者腰を低くし構える

一触即発の状態

……………先に動いたのは相手の方だった

一瞬にして接近し、双剣にその速さの威力を上乗せし斬撃

こちらも瞬時に反応しハルバードで防ぐが、ハルバードの中間が切り落とされてしまった

全体重乗せていた攻撃の次の攻撃には時間がかかるものだ

鍛えても1秒、なのに目の前の彼はもう攻撃を開始している

切り落とされはしたが両端は持ったままだ

片方で斬撃を受け止めハルバードの先端で攻撃しながら距離を開ける

使いずらくなったハルバード捨て、新たに武器を出す

次に出したのはトンファーだ

相手が手数でくるなら、こちらもそれ相応の手数がある武器で対応する

次第に目が慣れ対応できるようになってきた

相手の双剣と鋼鉄製のトンファーがぶつかり火花が散る

やがて切りつけられ殴るという攻防がひろがる

その時、一発の銃弾が鼻先すれすれに通った

視線をその方向に向けると、俺が撃退した女、通称ホークスが拳銃をこちらに向け固まっている

「ホークス、どういうことだ」

「加勢に来ました」

「命令違反だが」

「それでもです。これは任務です。あなたの遊び場ではない」

このホークスという女、上官によく宣言できるな

まぁいい、今はただの邪魔だ

「晴!!」

「うん!この人は任せて!」

待ってましたと言わんばかりにテントから飛び出してホークスに飛かかる

俺もこの瞬間に上官の男を吹き飛ばし森深くへ誘導する

晴達もその場から離れ、俺が向かった反対側に向かっていった

その場に残ったのは、黒鉄だけが残る影におおわれたテントひとつと死体の山だけだった


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コメント

  • KOGARASI

    すみません
    まだまだ続けるつもりです

    1
  • たくあん

    おぉ!
    やっと来たァ!
    てっきり失踪したかと思ってました。

    2
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