路地裏最強は異能力者学園へ

KOGARASI

視線

「さてお前ら、これからどうする?」

「まず火の確保と飲水の確保ね」

「あと、ご飯の用意とかもいるよね」

確かに、飲水は必要だな、飯は…まぁすぐに手に入る

あと、寝れる場所も欲しい
やることは多いな

「まず飲水を確保するぞ」

「分かったわ」

「意義なーし」

しかし、都合よく湧き水など湧いているはずなく、なかなか見つけれない状態が続いていた

「あっつぅー」

「ああもう!どこにあるって言うのよ!」

まだ夏場の熱が降り注いでいる中、なかなか見つからない湧き水を求めて延々と歩き続けるのでイライラも溜まっていくものだ

「晴、お前は変温動物に変わればいいだろう」

「あ、そうか」

晴の皮膚が変化し爬虫類の鱗に変わる
おそらくワニの鱗だろう、独特の鱗に変わっていく

いや、他にも違う鱗が見える。そのほかの爬虫類を同時に変化して能力を上げているのだろう

「晴…あんた随分変わったじゃない」

「えへへー」

「褒めてないわよ、正直きもい」

「ひどい!」

「まぁ、確かに見た目キショいな」

「ひどい!!」

晴のその姿は爪は鋭く尖り顔以外全て鱗に覆われ暑さのせいか、はたまた体が重いのか猫背になっている

これは物語に出てくるリザードマンや竜人と言ったものではなく、強いて言うならUMAのチュパカブラだ

「うー、なら辞める」

「あ、ちょっと待て、蛇のピット器官で水の場所分かるか?」

やってみると言って晴は眉間に皺を寄せ唸る

「あ、あった」

「本当!?」

「うん、こっちの方向にずっと向かったところに」

「よし行こう!すぐ行こう!今すぐ行こう!」

黒鉄が水があると聞いた途端、急に元気になった

「ッ!!」

一瞬、誰かに見られた感覚があった
晴も気づいたようで臨戦態勢をとっている

「ちょっと!どうしたのよ!さっさと行くわよ!」

黒鉄は気づいてないようだ

「ケイくん…どうする?」

「相手が仕掛けてこない以上、放っておこう、下手に警戒していても体力が減るだけだ、そのまま進むぞ」

「分かった」

「黒鉄には言うな、俺が警戒しておくから、お前は黒鉄から離れるな、非戦闘員のあいつが一番狙われやすい」

「了解」

晴は俺に言われた通り、黒鉄のもとに走っていく

俺は俺で【侵食】を使い、周囲を警戒する
少なくとも半径50mの中には存在しない

この俺を撒くくらいだ、セブンズ学園のDクラス程度では無理だろう
だとしたら他校の生徒しかいない

少なくともA、もしくはSクラスほどはあるだろう

おもしれぇ、乗ってやろう

俺は【影渡り】で晴と黒鉄の元に移動した


__________________________________________


俺達は川にたどり着き、一段落つけていた

「あぁぁ、疲れたもうこれ以上動きたくない」

黒鉄が着いてすぐに座り込んで、自分の行動限界を示してくる

「大丈夫だ、ここをしばらく拠点にする」

「よかったぁ、明日もまた歩きとか、なったら自殺してやろうと思ってた」

「それほどなんだ」

晴が苦笑しながら言った

時間はもう昼時、腹が減っている頃だろう

「適当に遊んでろ、飯は俺が用意しとく」

「はーい」

「そんな体力ないわよ」

遊んで気が緩んでると思わせれば敵が仕掛けてくるかもしれない

だが、まぁあの手練だこちらが誘っていると感ずいて仕掛けてこないだろう
まだその方が安全だろう

さて、飯をとるか
影を網目状にして川に設置する

影に当たった感覚で魚の数を把握する
一人3匹として9匹、一気に取り上げる

後は広い場所で火の準備が必要だな

【影操作】で木を切り倒し、葉と枝の部分を薪として使い、幹の部分を椅子として使う

枝を削り串にして魚に刺していく

「ッ!!」

まただ、また視線を感じる。今度は先程より遠い50や100じゃない、1000m以上遠く

「ちぃ!ライフルか!」

急いで木の影に隠れる
瞬間、俺の頭があった場所に弾が通り抜ける

おいおい、学生の実力じゃねぇぞこいつ
1000もあったらプロでも当てれるかわからない距離だ、それを頭狙って当てれるようなものじゃない

飛んできた方角と角度、そして狙撃手が狙いやすく見つかりにくい場所を探る

「見つけた!」

こちらもアサルトライフルで相手を狙うが当たらない

当たらないなら当たる距離に行くまでだ
【侵食】で移動距離を伸ばしていく

やつはまだいる体を少しでも見せた瞬間狙ってくるはずだ

200mまで【侵食】が伸び、【影渡り】で移動する

スコープを覗くと驚くことに女だった

「なるほど、いい狙撃手だ」

目が据わり、髪も深緑で茂みに隠れやすい
服装も迷彩柄で敵にわかりにくくなっている

1000も離れて狙撃できる腕を持っていながらまったく慢心していない
紛れもない強者だ

銃弾を放つが顔の寸前で止まってしまった
彼女の能力だろう
なら予定変更だ

やつのライフルを狙う
彼女もすぐに撤退しようとしている

だが、俺の方が早かった

ライフルのスコープに銃弾が当たり、粉々にした

これで彼女はしばらくは無理だろう

まぁ彼女の腕があればスコープが無くともある程度撃てるかもしれないが

深追いはしない、敵が彼女1人とも限らないからな

「さて、飯の準備に戻るか」

この攻防戦がなかったかのように俺は元の場所に戻っていった

「路地裏最強は異能力者学園へ 」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く