路地裏最強は異能力者学園へ

KOGARASI

決戦後

学校の設備はすごいな
切断された腕が見事に治っている

俺は今、武道館の外で如月が出てくるのを待っている

「ね、ねぇケイくん、勝っちゃったんだよね?如月さんに勝っちゃったんだよね?」

「あぁ」

「じゃあなんで残ってるの?ていうか勝っちゃって良かったの?」

「それは最後に言うことがあるんだよ」

「言うこと?」

「ま、それはそれとして…勝ったのは戦って絶望するほど強い奴がそんなすぐに負けたらおかしいだろ?だからだよ」

「あー、なるほどねー」

「あと如月に負けるのはいやだった」

「あ!こっちが本音だ!」

晴とそんな風に喋っていると如月が出てきた

「あなた達……何か用?」

「なに、ひとつお前に言いたくてな」

これを言わなければ如月また絶望し、不登校になる可能性がある

「そういえばどんなこと?」

晴が横から入ってくる

「お前は黙ってろ」

「ぶー」

晴はうるさいので黙らせておく

「お前すげぇよ、たった1週間程度であそこまで強くなるなんてな、お前センスあるよ、Aクラスのやつにも勝てるんじゃね?」

如月は神妙に俺の言葉を聞き目をつぶった

「ま、それだけだ、じゃあな」

「待って」

「…あ?」

如月が急に止める

「あなた………本当は本気なって出してなかったでしょ」

「おいおい、何言ってんだよ、俺は本気だったぞ」

「嘘つかないで!あなたならもっと早くに勝負は終わっていたはずよ!」

「はぁー、冗談きついぞ、本気でやったら本気でしてねぇって言われるとか」

「実際してないでしょ!」

「はぁー、うるせぇな、本人がしてるって言ってんだからしてんだよ!」

「してない!」

「してる!」

如月と馬鹿な言い争いをしていると視界の端に赤い炎がちらついた

「お姉ちゃんをいじめるなぁ!!!」

この炎は如月のでは無い
それにこの声

「朱音!」

やはり如月妹のものらしい
如月とは距離が近いが晴は少々遠いな
しかし、この距離では晴まで巻き添えになる

如月は……ダメだ完全にフリーズしている

【影渡り】

晴を近くに移動させ【影操作】でドームをつくる

ちょうど3人を覆い囲み如月妹の炎から守る

影で炎が終わったのを確認すると
俺は勢いよく走り出し如月妹の首を掴んで持ち上げる

「おい、てめぇ、何してくれんだ」

「う、あ、がぁ」

首を持たれ息ができずにもがく如月妹

「ちょっと!ねぇ!やめて!」

如月が服を掴んで揺らすが俺は首にさらに力を入れる

如月妹は首を掴んでいる俺の手を掴んで能力で燃やして手を離させようとする

次第に焦げ臭い匂いが匂い始める

「ケイくん!もうやめなって!」

「やめなさい!」

「これは……どういうことだい?」

理事長と桂香さんがこちらを見て驚いている

「が…が…か…」

流石に如月妹がやばくなったので、放り投げる

「朱音!大丈夫!?朱音!」

「ゴホッゴホッ」

如月妹は咳き込み、それを心配そうに見守る如月

「で、説明してくれるかな」

「説明も何もそいつが勝手に殺そうとしたんだよ、やり返すのは当たり前だろ?」

こっちは被害者だ
まぁ過剰防衛したのは認めるがな

「嘘は……ついてません」

「はぁ、それでもやりすぎだよ」

「まぁやりすぎかもしれないが向こうは殺そうとしてきたんだ、多少はしょうがないだろ」

理事長はこちらを見てもう一度深いため息をしてから如月たちの方を見て

「朱音君は保険室に連れていきなさい」

まぁ首の骨折れたかもしれんしな

「じゃあ俺は帰るわ」

「ケイくん待って!」

「………なんだ」

とうとう俺から離れる気になったか

「手見せて!」

「……は?」

「手を見せて!」

なぜに手?離れねぇのかよ

「月野くん見せなさい」

桂香さんまで言ってきた

「はぁ、」

言われた通りに両手を出す

「ほらやっぱり!」

そこには片手は綺麗にもう片手は皮膚が焼け所々炭とかした手があった

「はぁ、今日はよくため息のつく日だなぁ、月野君、君も保険室に行きなさい」

「は?手が焼けただけだろ?」

途端俺の言葉に全員驚愕した
それは如月姉妹さえも

「手が焼けただけって炭みたいに黒くなってるんだよ!」

「そうだな、それがどうした・・・・・・・

「本当に君はどこで育ったんだい」

「とりあえず月野くんも保険室に行きなさい、獣山林さん同行してあげて」

「わかりました」

歩いていくよりも【影渡り】の方が早いだろう

こんな軽傷・・ぐらいどうということもないのにな

保健室の場所はもう既に確認済みだ
というかこの学園の場所は全て網羅している

「おい、行くぞ」

「う、うん」

晴はちょこんと服の先を握る

「私達も、連れて行って」

「ぞ、ぞんなゴホッゴホッ」

如月妹はまだむせているようだが時間の無駄だ

「はぁ」

俺はため息を吐き、如月妹を担いで【影渡り】を使う

如月も服をつかみ全員で保健室に向かった

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