路地裏最強は異能力者学園へ
克服
「どういうことだ?」
「どうもこうもそのままの意味だよ。君に氷火君を登校させてほしい、たったそれだけの話さ」
「ちょっと待ってください!お姉ちゃんはこの人にトラウマ植え付けられてるんですよ!それなのに…なんで…、もう少し待ってはくれませんか!そしたら…お姉ちゃんも落ち着く…だろうし」
如月妹はかなりの姉思いだな
だからか姉を甘やかす
だが、トラウマがあるものにそれは効果が薄い
「馬鹿かお前はあの試合が終わって1週間、その成果は一度でもあったのか?あいつが最後にいつ学園に行ったか知らんが、恐らくないんじゃないか?」
「それは……そうだけど」
「そうだろうな、それに、トラウマは時間を置いて治すものじゃない。克服するものだ、だからお前がやってきたことはだいたい無駄だよ」
「うるさい」
「うるさいだと?お前が散々姉を甘やかしてきたおかげでお前の姉は一人で立ち上がることも出来なくなった」
「うるさい黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!!私だけのせいじゃない!あんたも悪いじゃない!私より悪いじゃない!あんたがお姉ちゃんにトラウマになるようなことするのが悪いのよ!」
「責任逃れか、残念だがお前の言い分は一部しかあってない」
「どういうことよ!」
如月妹は既に涙目、そして叫ぶのもだから寮の窓からこちらを見ている者もちらほらいる
「確かに俺は悪かったかもしれない。そこは認めよう、だが、俺だけが悪いわけじゃない、お前もお前の姉も悪い、」
「お姉ちゃんは悪くない!」
「いや、悪い。お前の姉は当たった壁を自力で乗り越える力がなかったのが悪い、お前は姉が一人で乗り越えれなかったとしても、それをサポートし乗り越えることを覚えさせなかったのが悪い。それはこの一週間でもある程度できたはずだ。そして俺は……そんな事を平気でする性格に育ったのが……いや、そう生まれてきたのが悪いか……」
「………それは、直せないの?」
「無理だな、俺は今も昔もそしてこれからも変わらない変わろうとは思わない、俺は……生まれた時から悪人だよ」
「………そう、そういうことね、あなた、同情させようとしてるでしょ」
「………」
まぁそう考えるのは仕方ない
散々、自分と自分の姉を侮辱してきた相手だ
「あんたなんかの口車に乗らないわよ!」
「……それがお前の俺の話を聞いた答えか?」
「そうよ!」
「そうか……ならもういい」
もうこいつと話しても無駄のようだ
まぁしょうがないことだな
そろそろ仕事をしないとな
「おい、理事長、話は終わったぞ」
「もういいのかい?」
「あぁ、実に無駄な時間だったよ」
「そうかい……じゃ、彼女のとこに行くか、って言うかそこにいるんだけどね」
晴と如月妹は驚き、指された方向を振り向く
「お姉ちゃん!──っ!」
如月妹は姉が出てきたことに驚き喜んだが、姉の姿を見て違う意味で驚愕する
如月の顔は真っ青で額に汗の水滴が数多についている、1週間も部屋から出てなかったせいか痩せこけていた
あの試合から着替えてないのであろう服はよじれぐしゃぐしゃになっている
「お姉ちゃん!大丈夫!?」
姉思いの如月妹はすぐに姉に近づき心配する
「え、えぇ、大丈夫…だから心配しないで」
「心配するよ!そんな姿になって……」
出てきてくれたのは丁度いい、ことが簡単に済む
ゆっくりと如月に歩いていく
近くなるにつれ、如月の息が荒くなる
「近づかないで!」
如月妹の言葉を無視して歩いていく
そして、ちょうど俺が見下すほどの距離になった
「お前は何のためにここに出てきた」
ビクッと如月の肩が揺れる
「ちょっと!話しかけてこないで!」
「いいの…紅音…いいの」
「お姉ちゃん……」
さっさとこんな茶番終わらしたい
放課後にこんな所まできたんだ
仕事はさっさと終わらす
「もう一度言う、お前は何のためにここに来たんだ?」
「私は……」
如月は荒い息を抑えようと制服を握りしめ、一泊開けてから
「あなたというトラウマを克服しに来た……、もう、人に…紅音に頼ってばかりじゃダメなんだ…私一人で克服しなくちゃいけないんだ!」
「そうか……なら、俺を倒すことだな。」
如月の面構えが変わった。
さっきまで怯えて顔もあげれず壁にもたれ掛かっていたがしっかりとその脚で立ち上がりこちらを倒さんと睨みかかっている
「おい、理事長、武道館の手配してくれねぇか」
「ははは、いいよ、好きなだけ使いなさい」
理事長の許可も出た。
恐らくここにいる殆どはこの試合を見に来るだろう
だが、
「あー、ここにいる君達に言うんだけど、この試合は観戦禁止だからね、理事長である私が見て勝敗を決めるよ」
「おいおい、そりねーよ!俺らに観戦されろよ!」
ある一人学生が抗議をした。
そこからBクラス寮の者共がブーイングをはじめる
パァン!!
耳に響く銃声、最初に抗議をした学生の真横の壁に穴が開く
「うるせぇんだよ、部外者は黙ってろ。じゃなきゃ……殺すぞ」
「ひぃ!」
その学生は足がすくみこけてしまう
寮についている時計を見てみるともう6時15分ほど
「おい、如月、7時に武道館だ、万全を期してこい、本気で殺ってやるよ」
こくり、と如月は頷き俺は【影渡り】で寮に戻った
「どうもこうもそのままの意味だよ。君に氷火君を登校させてほしい、たったそれだけの話さ」
「ちょっと待ってください!お姉ちゃんはこの人にトラウマ植え付けられてるんですよ!それなのに…なんで…、もう少し待ってはくれませんか!そしたら…お姉ちゃんも落ち着く…だろうし」
如月妹はかなりの姉思いだな
だからか姉を甘やかす
だが、トラウマがあるものにそれは効果が薄い
「馬鹿かお前はあの試合が終わって1週間、その成果は一度でもあったのか?あいつが最後にいつ学園に行ったか知らんが、恐らくないんじゃないか?」
「それは……そうだけど」
「そうだろうな、それに、トラウマは時間を置いて治すものじゃない。克服するものだ、だからお前がやってきたことはだいたい無駄だよ」
「うるさい」
「うるさいだと?お前が散々姉を甘やかしてきたおかげでお前の姉は一人で立ち上がることも出来なくなった」
「うるさい黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!!私だけのせいじゃない!あんたも悪いじゃない!私より悪いじゃない!あんたがお姉ちゃんにトラウマになるようなことするのが悪いのよ!」
「責任逃れか、残念だがお前の言い分は一部しかあってない」
「どういうことよ!」
如月妹は既に涙目、そして叫ぶのもだから寮の窓からこちらを見ている者もちらほらいる
「確かに俺は悪かったかもしれない。そこは認めよう、だが、俺だけが悪いわけじゃない、お前もお前の姉も悪い、」
「お姉ちゃんは悪くない!」
「いや、悪い。お前の姉は当たった壁を自力で乗り越える力がなかったのが悪い、お前は姉が一人で乗り越えれなかったとしても、それをサポートし乗り越えることを覚えさせなかったのが悪い。それはこの一週間でもある程度できたはずだ。そして俺は……そんな事を平気でする性格に育ったのが……いや、そう生まれてきたのが悪いか……」
「………それは、直せないの?」
「無理だな、俺は今も昔もそしてこれからも変わらない変わろうとは思わない、俺は……生まれた時から悪人だよ」
「………そう、そういうことね、あなた、同情させようとしてるでしょ」
「………」
まぁそう考えるのは仕方ない
散々、自分と自分の姉を侮辱してきた相手だ
「あんたなんかの口車に乗らないわよ!」
「……それがお前の俺の話を聞いた答えか?」
「そうよ!」
「そうか……ならもういい」
もうこいつと話しても無駄のようだ
まぁしょうがないことだな
そろそろ仕事をしないとな
「おい、理事長、話は終わったぞ」
「もういいのかい?」
「あぁ、実に無駄な時間だったよ」
「そうかい……じゃ、彼女のとこに行くか、って言うかそこにいるんだけどね」
晴と如月妹は驚き、指された方向を振り向く
「お姉ちゃん!──っ!」
如月妹は姉が出てきたことに驚き喜んだが、姉の姿を見て違う意味で驚愕する
如月の顔は真っ青で額に汗の水滴が数多についている、1週間も部屋から出てなかったせいか痩せこけていた
あの試合から着替えてないのであろう服はよじれぐしゃぐしゃになっている
「お姉ちゃん!大丈夫!?」
姉思いの如月妹はすぐに姉に近づき心配する
「え、えぇ、大丈夫…だから心配しないで」
「心配するよ!そんな姿になって……」
出てきてくれたのは丁度いい、ことが簡単に済む
ゆっくりと如月に歩いていく
近くなるにつれ、如月の息が荒くなる
「近づかないで!」
如月妹の言葉を無視して歩いていく
そして、ちょうど俺が見下すほどの距離になった
「お前は何のためにここに出てきた」
ビクッと如月の肩が揺れる
「ちょっと!話しかけてこないで!」
「いいの…紅音…いいの」
「お姉ちゃん……」
さっさとこんな茶番終わらしたい
放課後にこんな所まできたんだ
仕事はさっさと終わらす
「もう一度言う、お前は何のためにここに来たんだ?」
「私は……」
如月は荒い息を抑えようと制服を握りしめ、一泊開けてから
「あなたというトラウマを克服しに来た……、もう、人に…紅音に頼ってばかりじゃダメなんだ…私一人で克服しなくちゃいけないんだ!」
「そうか……なら、俺を倒すことだな。」
如月の面構えが変わった。
さっきまで怯えて顔もあげれず壁にもたれ掛かっていたがしっかりとその脚で立ち上がりこちらを倒さんと睨みかかっている
「おい、理事長、武道館の手配してくれねぇか」
「ははは、いいよ、好きなだけ使いなさい」
理事長の許可も出た。
恐らくここにいる殆どはこの試合を見に来るだろう
だが、
「あー、ここにいる君達に言うんだけど、この試合は観戦禁止だからね、理事長である私が見て勝敗を決めるよ」
「おいおい、そりねーよ!俺らに観戦されろよ!」
ある一人学生が抗議をした。
そこからBクラス寮の者共がブーイングをはじめる
パァン!!
耳に響く銃声、最初に抗議をした学生の真横の壁に穴が開く
「うるせぇんだよ、部外者は黙ってろ。じゃなきゃ……殺すぞ」
「ひぃ!」
その学生は足がすくみこけてしまう
寮についている時計を見てみるともう6時15分ほど
「おい、如月、7時に武道館だ、万全を期してこい、本気で殺ってやるよ」
こくり、と如月は頷き俺は【影渡り】で寮に戻った
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コメント
ノベルバユーザー128919
おもしろくなってきましたね~!