路地裏最強は異能力者学園へ

KOGARASI

プロローグⅡ

能力者というのは、そもそも生まれた時から能力を使うことは出来ない

最短でも10歳、最長でも12歳くらいから徐々に使えるようになると言われている。

それに、誰しも超能力をなんの練習もなく使えるものは少ない

俺もその1人だった

俺の親は平凡な家族だった

普通のサラリーマンに普通の主婦、そんな親から俺は生まれた。姓を月野、

名前は影けい、名前の通り能力も『影』

そして俺が生まれた1年後、妹、聖ひじりが生まれた

最初は俺と聖、二人とも両親は愛してくれてた。

と、思う。正直その頃の記憶がないからそうであったらいいな程度に考えている

そして、俺は10歳の頃に超能力が使えるようになった

それからだ、俺の超能力、『影』の能力が少しずつ、
発動された

超能力には数多くの効果があるものがある能力もあるしない能力もある

俺は前者だった

俺が発動した効果は、【影が薄くなる】

たったその程度だった

しかし、この効果をうまく使えない俺は誤って能力を強く発動していた。

そして……親から忘れられた。

朝食も弁当も夕食も何も出されなかった

いつもそうしているかのように聖だけと喋って座って3人だけで食事を始める

もう無理だった、心はまだ小学4年生、その光景を見ただけで、いてもたってもいられず家を飛び出した。

それからはホームレス生活だ。

行く宛もなくふらふらと歩き迷う、

学校には行けず、寝る所も食べ物もない

ただただ衰弱していくだけだった。

もう死ぬのならと、誰にも見つからずに死のうと能力を鍛えた

が、気がついた、この能力で限界まで影を薄くしてスリをすればいいんじゃないか、そうすれば死なずに済むのではないかと

そうして、能力を鍛え、スリを成功させ4年、生きながらえた。

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