Traveる
3-2 それでも起こってしまう戦い(殺し合うとは言ってない)
「そうだ。ねぇ享介君!これからみんなでビーチバレーをやろうって話になってるけどどうする?」
海の家のような所でジュースを買った享介と穂乃香はハルカたちのいる所へと帰っていた。ちなみに買った飲み物は二人ともTropical kissという初めてのキスの味がするという、この海だけの限定商品にした。物珍しさに穂乃香が反応して衝動のままに買ってしまった。率直な感想は甘い。甘ったるい。例えるなら、練乳をそのまま飲んでいると同じくらいだろう。確実に買い物を失敗した。余計に喉が渇く。
「楽しそうだな。あいつらとやったらボール当たったら骨折しそうな気もするけど……」
「確かに。ヒナちゃん強そう」
不味いと思っていたジュースだが割と飲める。不思議な気持ちになりながらも二人は話を進める。
「でも遊びだったら手加減してくれるだろうし、何より面白そうだからやろうかな」
「分かった。それじゃ行こ!」
そして穂乃香は享介の手を掴み、駆け出そうとした。
「!?」
咄嗟に手を掴まれ、享介の心臓が跳ね上がる。あやうく胸骨を折るところだった。
「あ、ごめんなさい……」
「え、あ、いやまぁ」
顔に出しすぎてしまったのか、少し気まずい雰囲気になってしまった。
「青い海!青い雲!!暑い日差し!!熱い砂浜!!こんないい所でビーチバレーをやらないなんて損でしょ!!」
そういったのはハルカだった。人一倍元気だった。
「そういえばハルカ。アオイと初めてあったのってここだよな」
そういったのはこの中ではハルカのことを一番知っていそうなアツシだった。
「そうね。あれはお姉ちゃんとアツシとみんなで来た時だっけ。もうあれから10年も経つんだね」
「へぇー。アオイちゃんと団長にそんな過去が」
ヒナもつっこんでくる。
「この場所でたまたま出会って一緒にビーチバレーしたのが出会いだったのよねぇ」
唐突に始まる思い出話。
「なんか意外だな〜。アオイちゃんって思いっきりインドア派だと思ってた……てあれっ?てことは」
「そゆこと。アオイは海がすごく好きだったりするの。だからあの子の分も思いっきり遊ぶわよってことが言いたかっただけ」
「なーるほど」
海に行くと決める前にアオイと言い合っていた背景にはそういう事情があったのか……
「それじゃ、さっそくやりましょ。ヒナ!コートよろしく」
「あいあいさー!それっ」
と、軽い感じでヒナが魔法を唱えると氷のアウトラインとネットのようななにかが出来上がる。
「えっ?氷製?溶けない?」
「何よ享介。私の氷が太陽に負けると思ってるの?」
能力の桁が違った。
「チーム分けはどーするんだ?」
「そうね。私、ヒナ、友恵、ハルキ、アツシ、享介、穂乃香……もしかして奇数?」
ハルキの質問に一同は凍りつき次の瞬間みんなが同じことを思った。
(アオイ〜〜〜〜〜〜〜〜)
だがアオイもアオイで仕事をしてくれているのだ。いない人を頼っても仕方が無い。
「それなら私が二人分になります」
そんな時に友恵がそんなことを言う。
「へ?分身できるの?」
「いえ、私のひーちゃんなら人にもなれるでしょう」
その友恵の言葉にひーちゃんと呼ばれたヒヒイロカネはビクッとする。こいつには意思があるのか。
「ひーちゃん。よろしく」
友恵の言葉には逆らえないのかヒヒイロカネが大人しく反応した。キラキラとした登場演出の後、どんどん人形になっていく。
「すげえ……え」
そこに新たな人が生まれた。ハルカよりも薄いクリーム色の編まれた髪の少女。年齢はここの連中の平均より少し上くらいだろうか。ちなみに胸の膨らみはハルキが十分反応するくらいはある。
「で、なんで裸っ!!」
と言いかけた瞬間視界が塞がる。しかも冷たい。声的に享介だけでなく、ハルキ、アツシも同じらしい
「ちょっと!友恵!!ふくきせて!」
「そういえば人になれしか命令してませんでしたね。ひーちゃん、水着を着て」
「いちいち命令が多いなくそ」
「!?」
こいつ変身するときいつもこんなこと思っているのか。割と怖い。そんなことよりもどこかから見せろーと叫ぶ声が聞こえるが無視しておこう。とそんなことを気にしていると氷の目隠しが消える。どうやらひーちゃんが服を着たようだ。
「ひーちゃん。今からビーチバレーをしますから。ルールは分かりますか?」
「いや分かるけどさぁ……はー面倒」
なんだこいつ。
海の家のような所でジュースを買った享介と穂乃香はハルカたちのいる所へと帰っていた。ちなみに買った飲み物は二人ともTropical kissという初めてのキスの味がするという、この海だけの限定商品にした。物珍しさに穂乃香が反応して衝動のままに買ってしまった。率直な感想は甘い。甘ったるい。例えるなら、練乳をそのまま飲んでいると同じくらいだろう。確実に買い物を失敗した。余計に喉が渇く。
「楽しそうだな。あいつらとやったらボール当たったら骨折しそうな気もするけど……」
「確かに。ヒナちゃん強そう」
不味いと思っていたジュースだが割と飲める。不思議な気持ちになりながらも二人は話を進める。
「でも遊びだったら手加減してくれるだろうし、何より面白そうだからやろうかな」
「分かった。それじゃ行こ!」
そして穂乃香は享介の手を掴み、駆け出そうとした。
「!?」
咄嗟に手を掴まれ、享介の心臓が跳ね上がる。あやうく胸骨を折るところだった。
「あ、ごめんなさい……」
「え、あ、いやまぁ」
顔に出しすぎてしまったのか、少し気まずい雰囲気になってしまった。
「青い海!青い雲!!暑い日差し!!熱い砂浜!!こんないい所でビーチバレーをやらないなんて損でしょ!!」
そういったのはハルカだった。人一倍元気だった。
「そういえばハルカ。アオイと初めてあったのってここだよな」
そういったのはこの中ではハルカのことを一番知っていそうなアツシだった。
「そうね。あれはお姉ちゃんとアツシとみんなで来た時だっけ。もうあれから10年も経つんだね」
「へぇー。アオイちゃんと団長にそんな過去が」
ヒナもつっこんでくる。
「この場所でたまたま出会って一緒にビーチバレーしたのが出会いだったのよねぇ」
唐突に始まる思い出話。
「なんか意外だな〜。アオイちゃんって思いっきりインドア派だと思ってた……てあれっ?てことは」
「そゆこと。アオイは海がすごく好きだったりするの。だからあの子の分も思いっきり遊ぶわよってことが言いたかっただけ」
「なーるほど」
海に行くと決める前にアオイと言い合っていた背景にはそういう事情があったのか……
「それじゃ、さっそくやりましょ。ヒナ!コートよろしく」
「あいあいさー!それっ」
と、軽い感じでヒナが魔法を唱えると氷のアウトラインとネットのようななにかが出来上がる。
「えっ?氷製?溶けない?」
「何よ享介。私の氷が太陽に負けると思ってるの?」
能力の桁が違った。
「チーム分けはどーするんだ?」
「そうね。私、ヒナ、友恵、ハルキ、アツシ、享介、穂乃香……もしかして奇数?」
ハルキの質問に一同は凍りつき次の瞬間みんなが同じことを思った。
(アオイ〜〜〜〜〜〜〜〜)
だがアオイもアオイで仕事をしてくれているのだ。いない人を頼っても仕方が無い。
「それなら私が二人分になります」
そんな時に友恵がそんなことを言う。
「へ?分身できるの?」
「いえ、私のひーちゃんなら人にもなれるでしょう」
その友恵の言葉にひーちゃんと呼ばれたヒヒイロカネはビクッとする。こいつには意思があるのか。
「ひーちゃん。よろしく」
友恵の言葉には逆らえないのかヒヒイロカネが大人しく反応した。キラキラとした登場演出の後、どんどん人形になっていく。
「すげえ……え」
そこに新たな人が生まれた。ハルカよりも薄いクリーム色の編まれた髪の少女。年齢はここの連中の平均より少し上くらいだろうか。ちなみに胸の膨らみはハルキが十分反応するくらいはある。
「で、なんで裸っ!!」
と言いかけた瞬間視界が塞がる。しかも冷たい。声的に享介だけでなく、ハルキ、アツシも同じらしい
「ちょっと!友恵!!ふくきせて!」
「そういえば人になれしか命令してませんでしたね。ひーちゃん、水着を着て」
「いちいち命令が多いなくそ」
「!?」
こいつ変身するときいつもこんなこと思っているのか。割と怖い。そんなことよりもどこかから見せろーと叫ぶ声が聞こえるが無視しておこう。とそんなことを気にしていると氷の目隠しが消える。どうやらひーちゃんが服を着たようだ。
「ひーちゃん。今からビーチバレーをしますから。ルールは分かりますか?」
「いや分かるけどさぁ……はー面倒」
なんだこいつ。
コメント