かてきょらいふ

りゅう

結果














「………すばるさんが3回連続でストライクを取れば逆転できますね」

「それがね、次に僕がストライクを取ったら別の人に変わらないといけないんだ、で、次の人がストライクを取ったらまた別の人に交代しないといけないんだ」

「そうなんですか、じゃあすばるさんのあとは私が投げてもいいですか?」

「うん。いいよ。いつきちゃんなら安心だし」

「はい。じゃあ、すばるさん、私と交代するために頑張ってください」

「うん。頑張るね」

僕はいつきちゃんの頭をポンポンと触りボールを持ち投げる。

「すばるさん、さすがです」
「すばるにぃじょうず〜」
「上手…です……」

ストライクを取った僕にみんながそう言ってくれる。咲だけは端っこでほっぺを膨らませながら体育座りをして動かなかった。

「じゃあ次は私がやりますね」

いつきちゃんはそう言ってあっさりとストライクを取る。さすがです。

さて、こうなると次は誰にするかが問題だ。咲は論外、みゆぅちゃんに任せるのは少し怖い…はなちゃんは初心者だから安定しない可能性がある。

「ちょ、咲さん?何してるんですか」

いつきちゃんが慌てて声を上げたので僕はいつきちゃんの方を見る。すると横にはボールを持った咲が…

「私だってやればできるんじゃ」

咲はそう叫びながらボールを投げる………あっ、全部倒れた。

「どう、すごいでしょう。ドヤァ」

咲さん、最後の聞こえてますよ。すごいドヤ顔だな…

僕達は見事優勝して1位の景品をいただいた。とてもいい景品…今晩のメインイベント、花火大会の特別席である。















「かてきょらいふ」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「恋愛」の人気作品

コメント

  • ノベルバユーザー148077

    さすがいつきちゃん!

    1
コメントを書く