かてきょらいふ

りゅう

いつきちゃん怖い…














さて、前回、咲の活躍?で5位まで降下した僕達のチームの4番手ははなちゃんだ。

「はなさんはボーリング得意なんですか?」

いつきちゃんがはなちゃんに尋ねるとはなちゃんは少し困ったような表情をして答える。

「私…ボーリング…初めて……」

あっ、咲に続いてまたやばそうだな…とりあえずボーリングについて教えてあげよう…

僕ははなちゃんにボールの投げ方とかを教えてあげる。

「まあ、私みたいに上級者になるとあんな風にボールをカーブさせることもできるわ」

「2本しか倒してない人は黙っててください」

はなちゃんに教えてる途中で割り込んできた咲にいつきちゃんが厳しい一言、いつきちゃん、さすがに言い過ぎじゃ…

「ふん、どうせ私は役立たずよ」

「さっきのカーブくらい見事なへそ曲がり具合ですね」

なんか今日のいつきちゃん怖い…自分が出したストライクを無駄遣いされたから怒ってるのかな?

「すばる…あの小童怖い…」

咲がそう言いながら僕の背後に回り込みいつきちゃんの視界から姿を消す。

「ちょ、咲さん、すばるさんから離れてください!近づきすぎです」

いつきちゃんが咲にそう言った頃こそっとはなちゃんがボールを投げてストライクを取っていた。

「まあ、ビギナーズラックってやつよ…運が良かったわね」

「この時点で咲さんのスコアを超えてますよ…」

いつきちゃんにそう言われた咲は何も言い返せずに黙り込む。

「はなちゃんすごいよ。次もその調子で頑張って」

「はい…頑張り…ます……」

はなちゃんは嬉しそうに返事をして再びボールを投げる。お、9本倒した。その後はなちゃんはラスト1本だったピンを倒してスペア

「ボーリングって…楽しい…ですね……」

ストライク、スペアという結果を出したあとはなちゃんは満面の笑みでそう言った。はなちゃんの活躍のおかげで僕達のチームは3位に上がった。














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