かてきょらいふ
どうしよう…
「あっ、すばるさん…その……大丈夫ですか?」
僕の部屋の机で勉強をしていたいつきちゃんが僕が目覚めたことに気づき僕のベッドの横へと歩いてくる。
「うん…大丈夫だよ。なんか意識が飛んでたような気がするけど…」
「すばるさん3時間くらい寝てましたからね…あの後すばるさんを部屋に運んで私も食べさせられそうになったので慌てて逃げてきちゃいました」
「うん。逃げて正解だよ…あれはとても食べ物じゃない……」
「そろそろ夜ご飯の準備をしてきますね。今晩は私が作りますから楽しみにしててください」
いつきちゃんはそう言いながら部屋を出ようとする。時刻は午後6時前、夜ご飯が完成するのは7時半くらいかな?僕がそんなことを考えている中、いつきちゃんが部屋の扉を開ける。
「「うっ……」」
いつきちゃんは慌てて部屋の扉を閉める。なんかすごい臭いがしたんだけど……
「あの、すばるさん…もしかして……」
「たぶんそうだろうな……」
僕といつきちゃんが部屋の中で震えているとこの部屋に迫る足音が聞こえてくる。やばい…すごく嫌な予感がする…
「すばる…夜ご飯作ってきた……食べて…」
咲が部屋の扉を開けながら言う。死んだふり…死んだふりだ…僕がそう思いながらベッドに潜る瞬間、いつきちゃんも寝たふりをしようと僕のベッドに飛び込む。
「なんだ…まだ寝てるのか…」
咲は僕の机の上に謎の料理?を置く。いつきちゃんが震えながら僕に抱きついてくる。やばい、かわいすぎて死にそう…
「すばる…寝てるわよね……」
咲がそう言いながら恐る恐る僕のベッドに近づき僕の横に寝転ぶ。添い寝というやつだ。何この状況、いつきちゃんに抱きつかれ咲に添い寝されるという謎の状況…やばいどうしよう…どうすればいいんだ…
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