かてきょらいふ

りゅう

すばるさんのおかげです
















僕からボールの投げ方を教えてもらったいつきちゃんが勢いよく助走をつけてボールをレーンに放る。いつきちゃんが投げたボールは真っ直ぐにレーンの上を進みレーンの上にあるピンを全て倒した。

「やった!やりましたよ!すばるさん!」

ボールを投げ終わったいつきちゃんがはしゃぎながら僕の元にやってくる。いつきちゃんがボールを投げた後レーンのピンは全て倒れた…つまりストライクだ。僕が少し投げ方を教えたらあっという間に上達してしまった。ちなみにこれで七回連続ストライクだ。いつきちゃん、ボーリングのプロを目指そう。僕が本気でそう思っているといつきちゃんが頭を突き出してくる。

「いつきちゃんすごいね〜少し教えただけなのに」

僕がいつきちゃんの頭を撫でてあげるといつきちゃんはすごく嬉しそうな表情をする。かわいい…….

「すばるさんの教え方が上手だからですよ〜」

「いやいや、いつきちゃんの飲み込みが早いからだよ」

いつきちゃんに何か遊びを教える度にいつきちゃんに負かされた気分になることにいつのまにか慣れていた僕はいつきちゃんの頭を撫で続けながら言う。僕の言葉を聞き、いつきちゃんはえへへ、と笑いながらすごくご機嫌だった。やばい、すごくかわいい…

「ちっ…」

ご機嫌ないつきちゃんの横ですごく不機嫌な咲が舌打ちする。ちなみに咲は14回連続ガーターだ。咲さん下手すぎだろ…

「すばる、私にも投げ方教えろ」

咲が僕に言う。怖いから嫌です。と断りたいが断ったら何かされそうなので教えることにした。













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