かてきょらいふ

りゅう

革命、革命、革命です!













「すばるさん〜夜ご飯も食べたことですし、今晩も9マス将棋やりましょう!」

どうやらいつきちゃんは9マス将棋が相当気に入ったらしくやる気満々のようだ。

「今日は咲もいるし3人でできるゲームにした方がいいと思うけど…」

先程、自分の作った味噌汁を飲んで以来ずっと不機嫌な咲をチラチラと見ながら僕はいつきちゃんに言う。

「ト、トランプなんてどうかな?ベタだけど3人で楽しめるし…」

「大富豪……」

「え?」

「大富豪がいい…」

「わかりました」

咲が小さな声で大富豪がしたいと言ったのを聞き、僕達は大富豪をすることになった。3人で大富豪か…トランプは全部で54枚、それを3人で分けると18枚とかなり手札が多くなってしまうな……

僕はトランプを配っている間にいつきちゃんに大富豪のルールを説明する。普通大富豪は3が一番弱く2が一番強い、弱い札に強い札を重ねて手札を減らすゲームだが、大富豪には技が存在する。

地方によってルールは異なるようだが、今回は4枚同時に出すと手札の強さがひっくり返る革命、や階段、7を出した分だけ相手に手札を渡すことができる7渡しの3つだけにした。他にも8切りやスペードの3、10付けなど様々なルールがあるが初心者のいつきちゃんがいるので技の種類は少なめにしておいた。昔、全ての札に技を付けてめちゃくちゃな大富豪をしたことがあるが…まあ、この話は置いておこう。

「じゃあ、さっそく始めようか…最初はいつきちゃんからでいいよ」

トランプを配り終わった僕はいつきちゃんに言う。咲も反対しなかったのでいつきちゃんからゲームが始まった。

「じゃあ、これで…」

「「!?」」

リビングのソファーに座っていたいつきちゃんが目の前の机に手を伸ばし、机の上に置いた札を見て僕と咲は驚いた。

「とりあえず3で革命?させてもらいますね」

いつきちゃんは笑顔で言う。当然革命した後3が一番強いので僕と咲はパスをした。

「じゃあ次はこれで…」

「「!?」」

いつきちゃんは3を4枚置いたのに続き2を4枚置いた。

「いつきちゃん、いつきちゃん、とりあえず強いのから出せばいいってわけじゃないんだよ」

「大丈夫です。ちゃんと勝てるようにしてますので」

僕の言葉にいつきちゃんは笑顔で返事をする。当然僕と咲はパスして再びいつきちゃんの番になる。

「じゃあ、これで」

いつきちゃんはジョーカーを2枚置いた。当然僕と咲はパスした。

「これであがりです」

いつきちゃんは7を4枚机の上に置いた。7渡しだ。4枚置いたので4枚手札を僕か咲に渡すことができる。

「じゃあ、すばるさんに勝って欲しいのでどうぞ受け取ってください」

「チッ…」

咲は舌打ちをしながら渋々といつきちゃんから札を4枚受け取る。

その後、いつきちゃんからもらった札が影響し、僕はなんとか咲に勝つことができた。















コメント

コメントを書く

「恋愛」の人気作品

書籍化作品