いきなり転移したら邪神に邪神になってくれってどうなんだ!?
第廿話 セバスとの訓練
「ティータイムもそろそろ終わりにしますか秋壱様」
「そうですね」
俺らは拾分程のティータイムを終えさっきまでやっていた、暗書の基礎勉強をやるとしようと立ち上がった。セバスはティーセットをメイドに頼んだ。
「では続きをやりましょうかハハハ」
「おう」
俺は先程と同じように弐つある黒点に手を置き、魔素を流し込む。今回は、すんなりと魔素が流れて行くのが感じた、黒円が徐々に青く光り始め最後は奇麗に黒円が青く光り始め全てが光った。驚いていると、セバスが笑いながら手を叩いている姿が視線の端に見えた。
「よっし出来た」
喜んで黒点から両手を離すと、青く光っていた円が黒円に変わった。いきなり黒円に変わって驚いているとセバスは、おやおやと言って笑いを我慢するが見えた。セバスもネロとなんだが似てる気がして来たな。
「ハハハ、秋壱様もう一度挑戦してみますか?」
「おう、やるか」
ふぅっと、息を吐き先程と同じような感じで、魔素を流し込んだ。次は前回よりすんなり、と魔素を流し込めた気がした、心做しか黒円が綺麗に青円に変わった気がした。俺は、変わった青円を眺めているとパチパチと拍手する音がした。
「ハハハ、秋壱様これで暗書の半分を熟練者しました、後は魔法文字と古代魔術字を覚えれば、詠唱の時の用に何回何拾回何佰回と反復に暗書をすれば完璧に熟練者できるでしょう」
セバスはそう言い窓を見た、すぐに何か思い出したのかこちらを見て喋った。
「秋壱様そろそろ、眠くなる頃合いだと思いますが、どうですか?」
「ん?・・・まぁそう言われると眠いかも」
「では秋壱様のお部屋に行きましょう」
セバスは、教室の扉を開け行きましょうと声をかけた、俺はそのまま扉を出て自分の部屋に向かって寝た。
ーーー秋壱の体感弐日目ーーー
「よく寝た、じゃ飯食いに行くか」
体感では弐日目だか、実際は拾肆時も過ぎてない時間なんだろうが、飯にするってのもなんだがな、まぁさっさと飯とかすませて、今日は訓練だっけか?まぁいいや。
「おはようセバスさん」
部屋を出ると目の前にはセバスさんがいたので挨拶して、食堂に向かった。今日の献立は、ワインとパンそしてスクランブルエッグという、軽めの献立だった。この後セバスと訓練場にて、訓練するんだが、こんな軽めで大丈夫なのか?と考えながら飯を食うが、案外この献立はエネルギーとかがあるのか、満腹になった。
「ご馳走さん、毎日ありがとうメイドさん」
「秋壱様、では訓練場に行きましょうハハハ」
「ん」
ーーー訓練場ーーー
「秋壱様は詠唱は熟練者していますので、今回からは暗書の訓練いたしましょう」
「うん、でもどうやって、訓練するのですか?」
「ですので秋壱様我々には、敬語など無用ですよ、我々は秋壱様より目下の者ですので」
「あぁ、すまん。まだ来たばかりで敬語になったから、気をつけるようにするよ。でもセバスさんはセバスさんって呼んでいいのね?」
俺は笑いながらそう言うと、セバスはそれはいいでしょうと笑った。
「で、セバスさんどうやって訓練するの?」
「暗書は詠唱と違って、文字を開くので基本昨日や明日のような日に文字の訓練をして、今日や明後日の日は空中に書く魔指を出来るようにしてもらいます」
「ん、わかった」
「では、秋壱様には魔指のやり方をお教えします。指先に魔素を集中させ、指先から約壱糎の魔素の塊を作ってもらいます。イメージは黒点に流し込んだ時と同じようなイメージで指先にイメージするとやりやすいですよ、ハハハ」
「わかりました」
俺は前にセバスが、やったのと同じように中指と人差し指を重ねて、黒点と同じイメージで指先に魔素を集中させた。すると徐々に指先から薄い白色の光が出てきた。その光は濃く光ったり薄く光ったりと安定しない光が出てきた。セバスが試しにやってくれた時は、魔指の光は安定して色も赤かったが、俺の時は安定しないし色も白、それよりも問題なのが、魔指は維持をするのが大変なことだって事だ、ものすごく集中するので、集中を乱したらすぐに消えそうなぐらい難しい。魔指をしてから伍.陸秒程で集中が切れ、魔指が解けてしまった。
「ふぅ〜、魔指って維持が難しいな、壱番驚いたのが、色が違う事だったんだけどどうして?」
「魔指の維持はまだ魔指に慣れていないためでしょう。そして色が違うのは扱う魔法が違うからです。秋壱様にお見せしたのは『火』の魔法でしたので赤色をしていたからです。今回は『無』でしたので白だったのでしょう」
「そうなんだ、なるほどな」
「はい、そしてこれから秋壱様は魔指を安定させるところから訓練を始めてもらいます。参拾秒まで耐えられるようになったら今度は空中に適当に描いてもらおます」
「描く?何もを?」
「それを知るのは少し先ですハハハ、まず先にやるのは、魔指を参拾秒ほど維持できるようになる事です。最低でも廿秒出来るまでやってもらいます。ハハハ」
セバスはいつもの笑い方をして黙ってしまった。俺は軽く息を吐き魔指に集合した。案外魔指を維持するのは大変だとは思っていたが、そんなの参拾分もあれば十分かと、思っていたがこれがどうして、参時間たってもまだ壱、弐秒しか伸びなかった。もともと伍秒しか持たなかったのに参時間で弐秒程しか伸びなかった。参拾秒どころか廿秒になるのにどのくらい時間かかるか、計算をするのも面倒だ。
「ふぅ〜、たくどのくらいの時間をかけりゃいい終わるんだが、廿秒維持するだけで壱日終わるんじゃないだろうな?はぁ」
愚痴を言っていたらセバスからまたいつもの笑い方をして話しかけてきた。
「秋壱様、そんなに力まずに冷静になって、やりましょうハハハ。そうですね、気分転換に何かそう、散歩とかどうですか?」
「散歩かぁ、どうだろうここら辺の景色見飽きてるからな」
「では、趣味をやってみたらどうです?」
「趣味か」
セバスから趣味と聞かれ、自分の趣味が何なのか考えて、有るには有るがここには無い物だからな、ここでできる趣味がない。どうしたものか、そういえばここってチェスとかああんのか?聞いてみるか。
「なぁセバスさん、ここにさチェスって言うボードゲームある?」
「チェス?あぁありますよ」
「ルールとかしってる?」
「はい、いちよう存じてます」
「じゃチェスやろうか」
「わかりました、ではすぐに持ってきます」
そう言い席を立ったら、セバスが薄くなり壱、弐秒で姿が消えた、が壱分もしない内に先程と同じように、今回は何も無い所から薄くなり壱、弐秒かけて濃くなって現れた。現れたセバスの左手には、折りたたまれたボードが壱つ持って現れた。
「秋壱様、お待たせしました」
「ん、セバスさんありがとう。じゅあ壱局やりましょ」
「はい」
俺らは、セバスが出したテーブルの上にボードを広げて壱局セバスと対決した、セバスとの対決は弐時間かけて終わった。勝者はセバスだった。
「チェックメイトです秋壱様」
「うわぁ、まじか」
「もう壱局しますか?」
「おう、勝ち逃げはさせない」
そう言ってまた壱局やったが、今回もまた勝てず負けてしまった。セバスの持っている戦略は壱手弐手先を読むなんて甘いものじゃない、漆手捌手先を読んで戦略を立てる、かたや俺は最大で伍手先しか読んでいない、当然負けるが、最大捌手先を読むなんて芸当技俺にはできない。それに今日は残り陸時間しかない、訓練再開するか。
「よし気分転換もしたし、魔指を再開するか」
「いいですねハハハ」
俺は立ち上がり、息抜きする前と同じように魔指を始めた、今回は驚くほどすんなりと安定した魔指ができた。息抜きして緊張が解けたんだと思う。次は維持だ今までは漆秒が限界だったが、この調子で行くと拾秒いや拾弐秒持つかもしれない。少しして俺の予想は的中した。きっかり拾弐秒で、魔指は解けてしまった。
「はぁ〜、今回は一気に伸びた、気分転換が良かったのか?」
独り言を言っていると、パチパチと拍手するような音が聞こえた、なってるところに視線を移すとそこには、セバスが微笑んでいる顔と、拍手している手が目に映った。
「おめでとうございます秋壱様。随分と長く魔指ができるようになりましたねハハハ、では後伍秒から拾秒伸ばしましょう」
そう言いまた微笑んだ。俺はもう一回息を吐き集中した。先程と同じイメージで魔指をやったら、今回も何ら苦もなく魔指が安定した光を放った。あとはこれを長く維持できるかが問題だが、最初の方は変に力んでしまってあんまり長続きしなかったが、気分転換した後は落ち着いていて、魔指がすんなりとできた、つまりそう力まなくても、魔指は発動できるってことだから、そんな考えずただ俺は魔指を維持することだけを考えれば大丈夫なのだ。そんなこんなで俺はまた魔指が解けてしまったが、今回は拾肆秒も維持ができた、この調子だと、すぐに拾伍秒を、越えることができる。と思う。
「よし!うまくいった」
「おめでとうございます、秋壱様この調子ですと、後弐.参回すれば拾漆秒を越えることができるでしょうハハハ」
「そう、かわかった」
そんなこんなで、弐分が経った頃俺は拾捌秒も維持ができるようになっていた、多分魔指を維持にコツを掴んで、慣れてきているんだと思う。後は反復で維持できる時間を伸ばすだけだ。
「では、秋壱様今度は適当に描きましょう。描くイメージは指先から砂を滑らしながら落とすイメージでやると、やりやすいですよハハハ」
「ん、わかった有難うセバスさん」
俺は少し休んでから、魔指をやりセバスさんから教えてもらったイメージで伍拾糎の横壱線を描いた、魔指は相変わらず安定していたが、描いた線は徐々に光を放たなくなって、描いてから拾秒持たずに消えてしまった。
「こんなにすぐ消えるものなのか?」
「それは、魔法文字又は魔術字で描きませんでしたし、維持させるための魔素を放っていなかったですから空気に触れ薄れたのでしょうハハハ」
「そうか、でもまぁノルマは達成いたでいいんだとな?」
「そうですね秋壱様、あと壱時間いや弐時間弱ありますのでそれまで、休憩しながら魔指の維持する時間を伸ばしましょう」
セバスさんからそう言われ、残り弐時間ほど魔指の訓練に費やす事を決めた俺は、魔指の訓練に戻った。その後俺は晩飯を食べ、シャワーを浴び、弐日目の終わりを迎えるため寝た。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
誤字・誤変・脱字や矛盾な点質問等ありましたらコメントください。
これからも「いきなり転移したら邪神に邪神になってくれってどうなんだ!?」をよろしくお願いします。
「そうですね」
俺らは拾分程のティータイムを終えさっきまでやっていた、暗書の基礎勉強をやるとしようと立ち上がった。セバスはティーセットをメイドに頼んだ。
「では続きをやりましょうかハハハ」
「おう」
俺は先程と同じように弐つある黒点に手を置き、魔素を流し込む。今回は、すんなりと魔素が流れて行くのが感じた、黒円が徐々に青く光り始め最後は奇麗に黒円が青く光り始め全てが光った。驚いていると、セバスが笑いながら手を叩いている姿が視線の端に見えた。
「よっし出来た」
喜んで黒点から両手を離すと、青く光っていた円が黒円に変わった。いきなり黒円に変わって驚いているとセバスは、おやおやと言って笑いを我慢するが見えた。セバスもネロとなんだが似てる気がして来たな。
「ハハハ、秋壱様もう一度挑戦してみますか?」
「おう、やるか」
ふぅっと、息を吐き先程と同じような感じで、魔素を流し込んだ。次は前回よりすんなり、と魔素を流し込めた気がした、心做しか黒円が綺麗に青円に変わった気がした。俺は、変わった青円を眺めているとパチパチと拍手する音がした。
「ハハハ、秋壱様これで暗書の半分を熟練者しました、後は魔法文字と古代魔術字を覚えれば、詠唱の時の用に何回何拾回何佰回と反復に暗書をすれば完璧に熟練者できるでしょう」
セバスはそう言い窓を見た、すぐに何か思い出したのかこちらを見て喋った。
「秋壱様そろそろ、眠くなる頃合いだと思いますが、どうですか?」
「ん?・・・まぁそう言われると眠いかも」
「では秋壱様のお部屋に行きましょう」
セバスは、教室の扉を開け行きましょうと声をかけた、俺はそのまま扉を出て自分の部屋に向かって寝た。
ーーー秋壱の体感弐日目ーーー
「よく寝た、じゃ飯食いに行くか」
体感では弐日目だか、実際は拾肆時も過ぎてない時間なんだろうが、飯にするってのもなんだがな、まぁさっさと飯とかすませて、今日は訓練だっけか?まぁいいや。
「おはようセバスさん」
部屋を出ると目の前にはセバスさんがいたので挨拶して、食堂に向かった。今日の献立は、ワインとパンそしてスクランブルエッグという、軽めの献立だった。この後セバスと訓練場にて、訓練するんだが、こんな軽めで大丈夫なのか?と考えながら飯を食うが、案外この献立はエネルギーとかがあるのか、満腹になった。
「ご馳走さん、毎日ありがとうメイドさん」
「秋壱様、では訓練場に行きましょうハハハ」
「ん」
ーーー訓練場ーーー
「秋壱様は詠唱は熟練者していますので、今回からは暗書の訓練いたしましょう」
「うん、でもどうやって、訓練するのですか?」
「ですので秋壱様我々には、敬語など無用ですよ、我々は秋壱様より目下の者ですので」
「あぁ、すまん。まだ来たばかりで敬語になったから、気をつけるようにするよ。でもセバスさんはセバスさんって呼んでいいのね?」
俺は笑いながらそう言うと、セバスはそれはいいでしょうと笑った。
「で、セバスさんどうやって訓練するの?」
「暗書は詠唱と違って、文字を開くので基本昨日や明日のような日に文字の訓練をして、今日や明後日の日は空中に書く魔指を出来るようにしてもらいます」
「ん、わかった」
「では、秋壱様には魔指のやり方をお教えします。指先に魔素を集中させ、指先から約壱糎の魔素の塊を作ってもらいます。イメージは黒点に流し込んだ時と同じようなイメージで指先にイメージするとやりやすいですよ、ハハハ」
「わかりました」
俺は前にセバスが、やったのと同じように中指と人差し指を重ねて、黒点と同じイメージで指先に魔素を集中させた。すると徐々に指先から薄い白色の光が出てきた。その光は濃く光ったり薄く光ったりと安定しない光が出てきた。セバスが試しにやってくれた時は、魔指の光は安定して色も赤かったが、俺の時は安定しないし色も白、それよりも問題なのが、魔指は維持をするのが大変なことだって事だ、ものすごく集中するので、集中を乱したらすぐに消えそうなぐらい難しい。魔指をしてから伍.陸秒程で集中が切れ、魔指が解けてしまった。
「ふぅ〜、魔指って維持が難しいな、壱番驚いたのが、色が違う事だったんだけどどうして?」
「魔指の維持はまだ魔指に慣れていないためでしょう。そして色が違うのは扱う魔法が違うからです。秋壱様にお見せしたのは『火』の魔法でしたので赤色をしていたからです。今回は『無』でしたので白だったのでしょう」
「そうなんだ、なるほどな」
「はい、そしてこれから秋壱様は魔指を安定させるところから訓練を始めてもらいます。参拾秒まで耐えられるようになったら今度は空中に適当に描いてもらおます」
「描く?何もを?」
「それを知るのは少し先ですハハハ、まず先にやるのは、魔指を参拾秒ほど維持できるようになる事です。最低でも廿秒出来るまでやってもらいます。ハハハ」
セバスはいつもの笑い方をして黙ってしまった。俺は軽く息を吐き魔指に集合した。案外魔指を維持するのは大変だとは思っていたが、そんなの参拾分もあれば十分かと、思っていたがこれがどうして、参時間たってもまだ壱、弐秒しか伸びなかった。もともと伍秒しか持たなかったのに参時間で弐秒程しか伸びなかった。参拾秒どころか廿秒になるのにどのくらい時間かかるか、計算をするのも面倒だ。
「ふぅ〜、たくどのくらいの時間をかけりゃいい終わるんだが、廿秒維持するだけで壱日終わるんじゃないだろうな?はぁ」
愚痴を言っていたらセバスからまたいつもの笑い方をして話しかけてきた。
「秋壱様、そんなに力まずに冷静になって、やりましょうハハハ。そうですね、気分転換に何かそう、散歩とかどうですか?」
「散歩かぁ、どうだろうここら辺の景色見飽きてるからな」
「では、趣味をやってみたらどうです?」
「趣味か」
セバスから趣味と聞かれ、自分の趣味が何なのか考えて、有るには有るがここには無い物だからな、ここでできる趣味がない。どうしたものか、そういえばここってチェスとかああんのか?聞いてみるか。
「なぁセバスさん、ここにさチェスって言うボードゲームある?」
「チェス?あぁありますよ」
「ルールとかしってる?」
「はい、いちよう存じてます」
「じゃチェスやろうか」
「わかりました、ではすぐに持ってきます」
そう言い席を立ったら、セバスが薄くなり壱、弐秒で姿が消えた、が壱分もしない内に先程と同じように、今回は何も無い所から薄くなり壱、弐秒かけて濃くなって現れた。現れたセバスの左手には、折りたたまれたボードが壱つ持って現れた。
「秋壱様、お待たせしました」
「ん、セバスさんありがとう。じゅあ壱局やりましょ」
「はい」
俺らは、セバスが出したテーブルの上にボードを広げて壱局セバスと対決した、セバスとの対決は弐時間かけて終わった。勝者はセバスだった。
「チェックメイトです秋壱様」
「うわぁ、まじか」
「もう壱局しますか?」
「おう、勝ち逃げはさせない」
そう言ってまた壱局やったが、今回もまた勝てず負けてしまった。セバスの持っている戦略は壱手弐手先を読むなんて甘いものじゃない、漆手捌手先を読んで戦略を立てる、かたや俺は最大で伍手先しか読んでいない、当然負けるが、最大捌手先を読むなんて芸当技俺にはできない。それに今日は残り陸時間しかない、訓練再開するか。
「よし気分転換もしたし、魔指を再開するか」
「いいですねハハハ」
俺は立ち上がり、息抜きする前と同じように魔指を始めた、今回は驚くほどすんなりと安定した魔指ができた。息抜きして緊張が解けたんだと思う。次は維持だ今までは漆秒が限界だったが、この調子で行くと拾秒いや拾弐秒持つかもしれない。少しして俺の予想は的中した。きっかり拾弐秒で、魔指は解けてしまった。
「はぁ〜、今回は一気に伸びた、気分転換が良かったのか?」
独り言を言っていると、パチパチと拍手するような音が聞こえた、なってるところに視線を移すとそこには、セバスが微笑んでいる顔と、拍手している手が目に映った。
「おめでとうございます秋壱様。随分と長く魔指ができるようになりましたねハハハ、では後伍秒から拾秒伸ばしましょう」
そう言いまた微笑んだ。俺はもう一回息を吐き集中した。先程と同じイメージで魔指をやったら、今回も何ら苦もなく魔指が安定した光を放った。あとはこれを長く維持できるかが問題だが、最初の方は変に力んでしまってあんまり長続きしなかったが、気分転換した後は落ち着いていて、魔指がすんなりとできた、つまりそう力まなくても、魔指は発動できるってことだから、そんな考えずただ俺は魔指を維持することだけを考えれば大丈夫なのだ。そんなこんなで俺はまた魔指が解けてしまったが、今回は拾肆秒も維持ができた、この調子だと、すぐに拾伍秒を、越えることができる。と思う。
「よし!うまくいった」
「おめでとうございます、秋壱様この調子ですと、後弐.参回すれば拾漆秒を越えることができるでしょうハハハ」
「そう、かわかった」
そんなこんなで、弐分が経った頃俺は拾捌秒も維持ができるようになっていた、多分魔指を維持にコツを掴んで、慣れてきているんだと思う。後は反復で維持できる時間を伸ばすだけだ。
「では、秋壱様今度は適当に描きましょう。描くイメージは指先から砂を滑らしながら落とすイメージでやると、やりやすいですよハハハ」
「ん、わかった有難うセバスさん」
俺は少し休んでから、魔指をやりセバスさんから教えてもらったイメージで伍拾糎の横壱線を描いた、魔指は相変わらず安定していたが、描いた線は徐々に光を放たなくなって、描いてから拾秒持たずに消えてしまった。
「こんなにすぐ消えるものなのか?」
「それは、魔法文字又は魔術字で描きませんでしたし、維持させるための魔素を放っていなかったですから空気に触れ薄れたのでしょうハハハ」
「そうか、でもまぁノルマは達成いたでいいんだとな?」
「そうですね秋壱様、あと壱時間いや弐時間弱ありますのでそれまで、休憩しながら魔指の維持する時間を伸ばしましょう」
セバスさんからそう言われ、残り弐時間ほど魔指の訓練に費やす事を決めた俺は、魔指の訓練に戻った。その後俺は晩飯を食べ、シャワーを浴び、弐日目の終わりを迎えるため寝た。
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コメント
SERO
271953さんコメントありがとうございます!修正しました!なにか他にもありましたらよろしくお願いします!
エルス・ギルバート
できるできるになってますよー