いきなり転移したら邪神に邪神になってくれってどうなんだ!?

SERO

第拾玖話 セバスとの勉強

時は遡るさかのぼること参日みっかネロが死ぬまで弐日ふつか前のこと、俺は宴会の翌朝、熟睡している所を今回はネロではなく、セバスが起こしに来た。

「おやおや、秋壱様そろそろ勉強が始める時間ですよ、昨日の晩さぞ楽しかったでしょうね。ハハハ」

部屋の中は、セバスが笑い声しかしなかった。笑い終わると俺が寝ているベットのそばまで来て、俺のおでこに軽く人差し指で弐回突っついた、弐.参秒後俺はすんなりと起きる事が出来た、気分も最高で爽やかな朝を迎えることができた。

「ん?気分よく起きれたの何日ぶりだろう?ここ最近ネロに叩き起こされることが多かったからなぁ」

「ハハハそれは、良かったですな秋壱様」

俺は、その気の抜けるような笑い声と返事を待っていなかったはずの独り言に返事があったことに驚き、声がした方を見た。そこには陸拾60後半と思われる顔立ちと細型でスーツ姿のセバスがいた。

「うわぁ!」

俺は気配が感じられずそこにセバスが居たとは思わず、叫んでしまった。おお恥ずかしいな。叫んだ勢いで壁に頭を激突してしまった。

「おやおや、大丈夫ですか秋壱様?」

「ううん、大丈夫だよセバスさん」

「それは、良かったですなハハハ」

「そういえば、何しに来たの?」

激突したところを気にして撫でていると、目が覚めたらそこにはセバスの姿があったことを思い出し、聞いてみた。するとまたセバスから気の抜行ける笑いをして答えてくれた。

「もう少しで勉強の時間になるのに秋壱様は、朝食を済ませていないとメイドの者から聞いたもので、様子を見に来たという次第です」

「もうそんな時間になるのか、すみませんすぐ朝食を済ませてセバスのもとに行きます」

「そうですかそれは良い心がけですなハハハ、ですが私の元まではすでに来てますので大丈夫ですよ」

「ん?それはどういうことですか?」

「秋壱様私どもに敬語は大丈夫ですよ、あと朝食はすでに持ってきていますのでこちらで頂くことをお勧めします」

「そうかありがとう」

飯を食って身支度を済ませ、セバスと一緒に部屋を出た。セバスは食器やシルバーをメイドに任して、目的の部屋まで案内してくれた。俺の部屋から伍分ほどで着き、セバスが扉を開けてくれて、部屋に入ると、奥には窓ガラスがあり右側には黒板が、向かいに木で出来た教卓見たいのがあり、その奥に椅子と机の壱セットある部屋に入った。ここで俺は世界の勉強することになる、今までは訓練場で、勉強していたが新しく部屋を作ったんだと思う、そんなことを考え突っ立ているとセバスから声をかけられた。

「秋壱様、秋壱様は、あちらの椅子にお座りください」

「わかった、ありがとう」

俺は今日の朝食を持ってきてもらった上ここまで案内してくれた事にセバスに礼を言った、セバスはそれを聞きまた気の抜ける笑いをし、黒板の方へ歩いた。それと同時に俺も椅子に歩いて、座った。


「今日からはここでお勉強します。午前中はこちらでお勉強午後からは訓練場にて技術や魔術の訓練を致します」

「わかった」

「では、勉強をする前にこの前使ったこの時計で、体内時間を狂わせます。今秋壱様の魔素魔力でしたら肆/壱四/一早めますので、壱日一日肆日四日と感じることでしょう。感覚で壱日目一日目は勉強弐日目二日目は訓練とします。今後壱日ずつ交代でやります、これを体内時間で捌日間八日間やります」


「わかった、じゃ早速体内時間を狂わそうか」

「わかりました」

セバスが即答でそう答え近づいてくる、ポケットから、例の時計を出しこちらに向け近づけてくる。多分魔素を注いでくれという意味だろう、と考え時計を受け取り魔素を流し込んだ、流し込んでいる最中時計の中を魔素が円を描くようなイメージがあった。流し終えるとセバスは何も言わずにいたので、間違えてはいないんだと思う。そのままセバスにどうしたら良いか聞いてみると、時計を受け取って、ダイヤルを押した。何事もなく以前と同じようになった。


「セバスはこれは問題なく成功したんだよね?」

「はい、大丈夫です、あちらの柱時計を見てください」


俺はセバスに言われた通り入ってきた扉の横にある柱時計を見た、秒針がいつもより遅く動いているのを見て成功したんだと確信した、が今俺の感情は成功した安堵あんどではなく驚きおどろきであった。なぜなら入った時は柱時計など無かったはずなのに、今は現れているからだ。俺はそのことをセバスに言うと、『あれは、この時計を使うと現れるように仕掛けられている柱時計です。この時計は見ての通り針が壱本しかありません。性格の時刻がわからないので、魔法で作った柱時計で現時刻を見ます。魔法で作りましたのでコンマ数秒でも狂いありません』と言われ俺は魔法って便利だなぁと感心していた。


「では、そろそろ始めるとしましょう」

「はい」


そう答えるとセバスは黒板に何かを書き始めた。壱分ほどで書き終えたらしく、黒板から自分に視線を変えた。黒板には、神の階級が書かれていた。
上から最高神・老神・上神・中神・下神・成神・無神と並んであった。


「最初に神の階級についてお教えします。まず、最高神とは階級を壱番上だと言うことは当然ですが、他に神達の最高責任者的な階級で老神以下の神の管理や世界の管理をする必要のある階級で現在弐柱居ます。世界を管理するメリア様神を管理するカリバー様の弐柱居ます。次に」


セバスのセリフが長いのでまとめるとつまり、最高神とはせ世界と神を管理する階級で、最高神より上は無い。
・老神とは、次期最高神候補としての階級である、だが最高神の弐柱はどちらも不老不死なので意味のない階級つまり老神もは名誉といってもいい、唯一の救いは、上神以下に命令しても良いと言う権限だけだが、それもあまり扱う老神いないらしい。

・上神とは、人間でいう大統領や首相みたいにある地域の長としている神のこと。

・中神とは、例えると武術の師範や学校の校長などの、専門に特化した神のこと。

・下神とは、中神の劣化版と考えても良いだろう、武術だと黒帯だとか、学校だと教室などの神のこと。

・成神とは、無神が成人になり壱人前の神になると、できる階級。例えると家族の息子、娘が親の手を離れ独り立ちすると同じだと思う。

・無神とは、無垢な神のこと、何も知らない神で成神や下神に神のルールなどを教えられ、成神に向けて勉強する神のこと。
ということを教えてくれた。黒板に書いた事を消して次は魔法のことを教えてくれることになった。


「では、魔法に関してお教えします。魔法とは、ご存知と思いますが、体内の魔素を外に出す方法のことです。出す際に現れる魔法陣は、体内の魔素が外に出る際の門みたいなもので、扱う魔法の属性によって門の種類が異なります」


そう説明すると次は黒板に弐つの文字を書いた。壱つは詠唱弐つ目は暗書よ文字が書かれてた。


「次に魔法の種類にお教えします。大きく分けて弐種類あります。壱種類目は詠唱、弐種類目は暗書があります。詠唱とは、魔法をする際のそれぞれ決められた文を口に出す方法のことです。次に暗書とは、同じく決められた文を空中に書くもしくは紙に書く方法です」

「決められた文とは、何ですか?」

「決められた文とは、例えば下級魔法の火の玉ファイヤー・ボールを発動する際は詠唱の場合『我が体内の・魔素を動かす・その身を表し・応えよ,ファイヤー・ボール』」

セバスは窓ガラスの方に身を向きそう言うと、手のひらに赤く弐重の円が現れた、大きさはセバスの手の一回り大きく、外と内の円の間にルーン文字みたいなのが書かれており、中心から火の玉が現れ窓ガラスに向かって放たれた。窓ガラスに当たるが、ガラスは無事で放たれた火の玉が消えた。

「こんな感じに口に出す方法です。次は暗書でやりましょう。」

そう言うとセバスはまた同じ方向を見て次は、中指と人差し指を重ねた途端指先から赤色の光が出た、そのまま伍行の文字を書いた、書いた文字は俺が知っている文字じゃなくルーン文字みたいに見えた。弐.参秒後書き出された文字が壱行になり円になった、すると先ほどと同じ形になり火の玉が出た。

「こんな感じですかね、質問ありますか秋壱様?」


「えぇと、セバスさん」

「はい」

「先程、暗書で書かれた文字ってルーン文字ですか?あと魔法陣の円の間に書かれている文字もルーン文字ですか?」


ありきたりな質問をセバスにしたら、セバスは驚いたように目を見開き、咳払いを壱回した後、深呼吸をして口を開いた。


「はい、えぇあの文字は、ルーン文字を元に作られた別の文字です。魔法陣の弐つの円の間に書かれているのもルーン文字ではありません、扱われているのは魔法文字もしくは魔術字と呼ばれており暗書に扱われたのも同じ文字です。魔法に関する書物や文献ぶんけんはそれで書かれております、メリア様が作られた世界の一部を除いて古い文献ぶんけんでは、まれに古代魔術字や精霊文字として書かれているそうです」

「へぇありがとう」

「いえいえ、前回は詠唱を熟練者マスターしましたので、次は暗書の使い方をお教えします」

「ありがとうございます」


セバスはこちらに、手招きしているので椅子を立ちセバスのもとまで歩いた、するとセバスはスーツの内ポケットに手を伸ばし,ある物を出した。


「ん?何それ」


俺は取り出されたそれ..に目を移し質問をした。


「これはですね、暗書の基礎級魔法を扱う際の巻物..で、暗書での魔素の動きを知るための道具アイテムです」

「へぇそういうのあるんだ」

「ハハハ、はいでは、これの扱い方をお教えします」


巻物を封していた紐を解き広げ教卓みたいなところに置いた、大きさは大体縦伍糎5cmの横拾伍糎15cmの長方形まで伸ばし、広げられた巻物の真ん中あたりには、黒い円が何個も書かれてあり徐々じょじょに小さく書かれてあった、左右には黒点が壱個ずつ書かれている。


「秋壱様これの使い方は、左右の点を手の平の中心に合わせて置き、魔素を流し流し込むとこの黒円が青く光ります」

「セバス質問いいか?」

「はいどうぞ」

「なぜ青く光るんだ?」

「それはですね。この紙は特別な紙を扱っているからです。この紙は職人が魔素を流し込みながら作った紙だからですです。職人によって赤や緑黒などの種類が有りそれは職人の好の色がそうなるのです」


俺は納得して頷いていると、セバスから話しかけられた。


「では、私が見本として見せます、よく見ててください」

「おおう」


セバスは、さっき説明した通りにやって黒点に両手を置いて弐.参秒後色んな所に光りだし、円を描くように光った。全部の円が光った後、セバスは両手を離しても青く光って円は消えずにいた。


「ハハハ、こんなところですかね。感覚は手の平から空気を押すイメージでやると、いいですよ?ん、どうかしましたか秋壱様」


俺は、疑問を考えていたらセバスに心配され驚いていると、もう壱回言葉をかけられて、ようやく頭が整理できたのか、すんなりと言葉が出た。


「セバスさん、これって暗書と何の関係があるのです?だって暗書ってさ空中か紙に書いて発動する魔法でしょ?これってなんとなく違うような気がするんだけど」

「それはですね、これで学ぶのは暗所の場合の魔素の働きを感じ取ることを、目的にしているからです。暗書は紙に書いたらそれを、魔法にする際魔素の動きが異なるんです、それを覚えさせるのがこの巻物の黒円がその役目です、そしてこの魔指マシを扱う際あ!魔指マシはあとでお教えします。それでそれを扱う際に必要なのはこの巻物に流し込む際の感覚に壱番近く練習するのに丁度いいんですよ」

「なるほど納得したよ」


礼を言うのと同時にセバスが試しでやってくれた巻物が放つ光が消えた。


「では、秋壱様始めてみますか?ハハハ」

「おう、やる」

「ではどうぞ」


セバスは俺の方に巻物を向けてどうぞと、声をかけた。俺は先ほどやっていた通りに、点の上に手を置いて、セバスに言われたイメージで流す。が上手くいかない、度々たびたび円が光るがすぐに消えてしまう、光るのはほとんど円の外側の円が大半で、まれに中心の近くが光る事がある、そん時はすんなりと、魔素が入っていくのを感じた時に光るだけだった、なんだかんだと参拾30分ぐらい巻物と、にらめっこしていると徐々じょじょにコツが掴めてきた用で、円の外側が常に光っているがやはり、中心に近くになるほど難しい。


「ハハハ、少し休憩でもしますか、秋壱様」

「ん?あぁそうしようかな」

「はい、ではメイドの者に飲物を持って来させましょう」


セバスは扉の方に向かって歩き出し、扉を開け出て行った。伍分程で戻ってきたセバスの手には本があった。


「秋壱様、御飲物はすぐメイドの者が持ってくるよう伝えましたので、来るまで先ほどの魔指マシの説明でもしますか?」

「おう」


俺は先ほどの席に座ると、セバスはどこからか持ち込んだのかわからないが、すでに椅子に座っていた。セバスは俺が聞く姿勢になったのを確認してしゃべりだした。


「魔指とは、魔素を指先に集中させる身体操作系魔法の壱つです。暗書はこれを利用した方法です。これと同じく魔眼なども同じ原理ですが、秋壱様が持っているのは特別の魔眼なので、少し異なりますねハハハ」


伍.陸分間セバスとたわい無い話をしていると、突然ノック音がした。セバスがドアを開けノックした者と話ししていたら、セバスはこちらを向き手に入るお盆を持っている、盆の上にはティーセット壱式載っている。


「では秋壱様、ティータイムにしましょうか、終わりましたら続きしましょうハハハ」





最後まで読んでくださってありがとうございます。今話は秋壱の勉強編です。

誤字・誤変・脱字や矛盾な点質問等ありましたらコメントください。

これからも「いきなり転移したら邪神に邪神になってくれってどうなんだ!?」をよろしくお願いします。




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