【DEEP・BLOOD】

六道 屍

第25話

 続・続・説明回だょ~♡
by.優



       地下探索(4)



 「ではでは、お兄!! 何故武器を鎌にしたのか教えて下さい!!!」

 遂に来たか…………。

 「そんなに知りたいか?」

 「当たり前だよ!! お兄の事は何でも知りたいもん!!!! ぇへ♡」

 小首をコテンッと傾け満面の笑顔だ。だが、俺は騙されない。

 ここは俺の精神的な瀬戸際なのだ。なので心を鬼にして…………、

 「お兄の事沢山知りたいなぁ~。そしたらもぉっっっと好きになっちゃうんだけどなぁ~?」

 チラッと流し目の妹様。

 そして、ここに俺は陥落した………ガクリ。

 「………分かった、教える。あくまでも俺個人の考えだから、余り期待するなよ?」

 流石に恥ずかしいからな。

 「大丈夫だよ~。お兄だもん、全面的に信頼します。」

 丁度良い膨らみの胸を張ってムフーッな妹様。

 「あんまり信頼されてもな…。まぁ、いいか。じゃ、教えるけど長くなるから区切りながら教えるぞ?」

 顔向けると「待て」の状態の犬の様な妹様が目をキラキラさせていて、尻尾がブンブンしているのを幻視しそうだった。

 「まず、大鎌という武器の性質を考えてみろ。それがどんな武器であるのか、どんな使い方が出来るのか、とかな?」

 コクコク、と頷く妹様。矢鱈と真剣だが余り期待しないで欲しい(汗)

 「大鎌の性質、武器に含まれる要素は、まず槍と棒そして斧、その他に棍、薙刀、最後に鎌。形状によりけりだが此等の要素を僅かずつ含むのが大鎌という複合武器の性質だ。」

 チラリと妹を見ると、ムムムッと眉根を寄せて考える妹様にジョブチェンジして居られた。

 「俺が使う黑鎌アダマスは、鎌・斧・棒・棍の要素から成る複合武器になる。言っておくが、イデアが有ってようやく使える状態だからな? 勘違いするなよ?」

 ホワーッと無駄に感激しそうなので先に釘を刺しておく。流石に補正無しで糞重い大鎌をバトンか木の枝の如く振り回すなぞ、出来よう筈も無し。

 「黑鎌アダマスは“はてなマーク”の形状に似ていて、槍の要素は無い。その代わり、刃は両刃で通常の鎌とは違い刃の内外を刈れるのが強みだな。これが、鎌と斧の要素になるな。」

 非ぬ方向を向きつつ未だ考える妹様に、少しばかりアホっぽさを感じつつ続ける。

 「刃の反対側、付け根? の部分は棍として、当然持ち手とその端の石突は棒として使う事が出来る。ここ迄で質問は?」

 妹の事だ、まず質問するだろうなと思い聞いてみる。

 「はい!! 要素の話は理解しました。然し、斧は何故含まれるのですか!!」

 元気で宜しい。

 「斧という武器の攻撃方法は?」

 大鎌も同じである。

 「えぇと、重量を利用して振り下ろし? になる…………あ゛。」

 ピコーン。妹は閃きを覚えた。

 違う。

 俺は答えを促す。

 「重量+遠心力を利用して叩き斬る、或いは叩き潰すだ!!」

 ピロリーン。妹の知力が1上がった。

 「そういう事だ。大鎌も基本同じで叩き潰すに近い。まぁ、鎌らしく引き斬るのが真っ当かもしれんが………気にするな。」

 全ては『イデア』が何とかする(ドヤ)

 「うぅーんとさ、良いかな?」

 妹様は顔のパーツを寄せて渋い顔をしている。何だろう?

 「言って良いか分からないけど、取り敢えずさ? 言うね?」

 カマン? ベェイブ。いや、シスターだった。

 「ぶっちゃけ、何でそんな使いづらい武器にしたの?」

 ……………………………oh. jesus.※         





 ※Jesusとは
語源. Jesus・Christジーザス・クライスト=イエス・キリスト
意味.畜生、あゝ神様、糞ったれetc
注意.キリスト教ではスラング也。
   留意されたし
                by.蓮

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