【DEEP・BLOOD】
第23話
皆様、明けましておめでとう御座います
今年も何卒宜しくお願い致しますm(_ _)m
探索というより、説明回になってしまった…。
by.優
地下探索(2)
「そーいえば、お兄、ちょっと疑問なんだけど、分子運動に何で音が含まれるの?」
なる程、最もな疑問だ。
「説明が悪かったな。厳密にはベクトル操作と言うべきだったな。」
どこぞの一 通▲みたいな物だ。あそこまで超常的では無いが……。
「音は波だが、その波が作用する空間には必ず何らかの形で作用されたベクトルと全く別のベクトルが混在している。俺がやってるのは音を扱い易くする為の空間造りだ。箱庭造りと大差無い。」
「ほへぇ~。」
妹が何ともいえない奇妙な声をあげる。が、気にしない。
「流石に全てを操作するのは生身の人間には余りに難しい。処理する情報量が多過ぎて廃人化する。だから範囲を決めて、その範囲の中だけで特定のベクトルだけを操作する。それの繰り返しと切り替えをやっているに過ぎない。割と凄い様に聞こえるかもだが、以外とそうでも無い。ケータイを肩と耳に挟んで掃除と洗濯を並行して行う主婦みたいな物だな。」
難しく飾り立てただけだ。
「結局の所、音は自前である程度指向性を持たせられる。それを空間を弄って加減しているだけだ。勿論分子運動の操作もするがな。」
本当に大した事は無いのである。
「むぅ。ぷすぷすしてきた様な無い様な。」
煙を幻視するかもしれん。
「要は、手を前に突き出す。指を鳴らす。するとソコを起点に円環状に波が起こる。それを弄る。それだけだ。例えばだが、手を突き出す。直線上の空気を軽く、それ以外は重くする。軽くなった空気を円錐形の筒状にした真空圏内に収める。そんで次いでに音を阻害しにくい金属粒子を混ぜる。所謂、バレルを形成する。指を鳴らす。音を水平方向のベクトルに変換・収束。バレルを通って打ち出される。お手軽な音響砲の出来上がり、という訳だ。」
簡単に流れを説明する。
「な、なるほどぉ~。わかりやすいにゃー。(棒)」
妹は声が震えており、涙目でプルプルしているが、生憎と兄は説明と能力の制御で頭の中が盛大にお祭り騒ぎである為、全く気が付かない。
「実際はもっと複雑で、気圧の差の調整や、音圧の増減、ベクトルの選定と変換、空気の純化等やる事は多いけどな。簡単に纏めるとこんな感じになる。」
取り敢えずこんな感じに説明すれば問題無いだろう。
「優みたいに同時にアレコレ制御している訳では無いから本当にそこまで難しく無いぞ?」
「いやぁ~、そんな事ないと思うなぁ~。少なくとも私は出来ないし。」
兄の頭の中はどうなっているのだろう、と思う妹だった。(涙目でいじけている)
「…………もっとガンバロ。」
と、小さく声に出して強く誓う妹。
「どうした? あんまり無理するなよ? 足元にも気を付けろ?」
そして、平然と目の前を歩く兄が持つ予想以上のスペックを実感したのだった。
こんなやり取りをしつつ、ムダ広い地下を探索する。
「ところで此処さ、最早地下施設じゃ無く、地下迷宮だよな。」
「それは言わない約束だよっ!?」
細かい部分はファンタジー特有の謎パワーが解決してくれる……………はず???
by.蓮
今年も何卒宜しくお願い致しますm(_ _)m
探索というより、説明回になってしまった…。
by.優
地下探索(2)
「そーいえば、お兄、ちょっと疑問なんだけど、分子運動に何で音が含まれるの?」
なる程、最もな疑問だ。
「説明が悪かったな。厳密にはベクトル操作と言うべきだったな。」
どこぞの一 通▲みたいな物だ。あそこまで超常的では無いが……。
「音は波だが、その波が作用する空間には必ず何らかの形で作用されたベクトルと全く別のベクトルが混在している。俺がやってるのは音を扱い易くする為の空間造りだ。箱庭造りと大差無い。」
「ほへぇ~。」
妹が何ともいえない奇妙な声をあげる。が、気にしない。
「流石に全てを操作するのは生身の人間には余りに難しい。処理する情報量が多過ぎて廃人化する。だから範囲を決めて、その範囲の中だけで特定のベクトルだけを操作する。それの繰り返しと切り替えをやっているに過ぎない。割と凄い様に聞こえるかもだが、以外とそうでも無い。ケータイを肩と耳に挟んで掃除と洗濯を並行して行う主婦みたいな物だな。」
難しく飾り立てただけだ。
「結局の所、音は自前である程度指向性を持たせられる。それを空間を弄って加減しているだけだ。勿論分子運動の操作もするがな。」
本当に大した事は無いのである。
「むぅ。ぷすぷすしてきた様な無い様な。」
煙を幻視するかもしれん。
「要は、手を前に突き出す。指を鳴らす。するとソコを起点に円環状に波が起こる。それを弄る。それだけだ。例えばだが、手を突き出す。直線上の空気を軽く、それ以外は重くする。軽くなった空気を円錐形の筒状にした真空圏内に収める。そんで次いでに音を阻害しにくい金属粒子を混ぜる。所謂、バレルを形成する。指を鳴らす。音を水平方向のベクトルに変換・収束。バレルを通って打ち出される。お手軽な音響砲の出来上がり、という訳だ。」
簡単に流れを説明する。
「な、なるほどぉ~。わかりやすいにゃー。(棒)」
妹は声が震えており、涙目でプルプルしているが、生憎と兄は説明と能力の制御で頭の中が盛大にお祭り騒ぎである為、全く気が付かない。
「実際はもっと複雑で、気圧の差の調整や、音圧の増減、ベクトルの選定と変換、空気の純化等やる事は多いけどな。簡単に纏めるとこんな感じになる。」
取り敢えずこんな感じに説明すれば問題無いだろう。
「優みたいに同時にアレコレ制御している訳では無いから本当にそこまで難しく無いぞ?」
「いやぁ~、そんな事ないと思うなぁ~。少なくとも私は出来ないし。」
兄の頭の中はどうなっているのだろう、と思う妹だった。(涙目でいじけている)
「…………もっとガンバロ。」
と、小さく声に出して強く誓う妹。
「どうした? あんまり無理するなよ? 足元にも気を付けろ?」
そして、平然と目の前を歩く兄が持つ予想以上のスペックを実感したのだった。
こんなやり取りをしつつ、ムダ広い地下を探索する。
「ところで此処さ、最早地下施設じゃ無く、地下迷宮だよな。」
「それは言わない約束だよっ!?」
細かい部分はファンタジー特有の謎パワーが解決してくれる……………はず???
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