【DEEP・BLOOD】

六道 屍

第12話

ローグライクはお好きですか?




        探索(1)


 「さて、何処から周る?」

 いざ、探索へ!! である。

 「う〜ん、順当に上から下かなぁ?」

 如何せんこの学院、馬鹿広いのでる。軽く説明すると、まず

 俺達が全力疾走(身体強化+屋根上)して一周するに3時間程

 各学科毎に小・中規模の設備棟、各学年棟、倶楽部毎の小・中規模野外棟、その他設備、学院本棟

 大体大雑把にこんな感じである。

 流石、学術院だけあって学科も沢山ある。皆さんご存知の帝王学からオカルト、噂では仙術や忍術などまで、恐ろしく幅広い。てか、噂は駄目だろ。術つけば何でもありかよ。

 因みに、神道系の噂は修行僧みたいのが時偶敷地内を歩いてるから。

 それはさておき、

 「上から下だと分からん、具体的に。取り敢えず、学院を4方位に分割して何処から行く?」

 周り1周するより構内周る方が圧倒的にシンドいのだ。

 「じゃ~、東側から!!」

 東側、つまる所、その他設備&倶楽部棟、学生寮だ。

 まぁ、明らかに人居ないだろうし周るのも早く済みそうだからな。


 ✯✯✯✯


 グラウンドを見ながら倶楽部棟を見て回り、現在は学生寮(男)だ。習得物は、小型釘打機✕3+釘各種(大量)、金属各種(大量)、専用バッテリー✕5&充電器、サバイバル本、キャンプ道具一式(細々含む)、アイスピック的なツルハシ、サバイバルナイフ✕4、R18空気銃(改造済)、衣類(サバイバル・登山用)、保存食(そこそこ)等、端的に「何に備えてた?」と言いたい物品を有難く無断拝借した。

 犯罪? え? 何それ、美味しいの? この状況で頭沸いてんの?

 「お兄、食堂行こ。食料調達しよ。」

 妹が催促してくる。食料はこの先幾らあっても良いからな。とても大事だ。

 ぶっしょk…もとい探索の結果、学生寮(男女)での収穫はこんな感じだ。

 インスタント食品各種(それなり)、保存食(それなり)、サバイバルナイフ✕10、マチェット✕2、ボーガン&矢、万能ツール、鉈✕4

 この位だろうか。ナイフとマチェさんは学生の部屋に、ボーガンは寮長室と思われる場所にあった。この学院武装してんのかね。

 丁度良かったので、互いに武装を整えておいた。ちょっっっと『洗浄』してサイズを『調整』して色々装備出来る様に『加工』して武装完了。

 「終わったか? 合わないなら言えよ、『調整』すっから。」

 「ん、ダイジョブ。とゆーか、お兄ほんと便利だよね。」

 「パシリみたいな言うな。」

 パシリじゃなくて恋人だよん♪ と抱き着いて来る。柔いな…、じゃない。引き剥がしつつ、

 「まだまだ先は長い、サクサク進めんぞ。」

 食堂(女子寮)を出る。

 その後、主な野外活動場所や屋内プール及び更衣室、体育館といった場所を探索したが特に何も無かった。人にも会わなかった。

 そして、探索を終え再び正門前へ。

 「さて、妹よ。次に何処へ行く。」

 そう、問うた。

 おぉ、神よ。何故なにゆえ斯様かような試練を与え給う。

 歩くのしんどいデス。





チュートリアルです(意味深)


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