【DEEP・BLOOD】
第3話
構想はあるのに、いざ文字に起こそうとすると難しいものです。
跳躍
「お客様、御出口はお越しなった後ろ手に御座いますよ?」
そう口にして、翔ける。
取り敢えず、全力で翔け5歩目で最高速度まで持っていく。
倒れ込むように翔け出しながら、ヤツらを視界に収めつつ思考する。
ヤツらは入り口付近に固まっている。
自分から見て2体目を頂点に三角形の陣形だ。そして、1体目が入り口を越えて2体目が入り口に差し掛かる所だ。
ならば丁度いい。一か八かヤツらの間をV字に翔け抜ける。
そこまでを瞬時に思考し
1歩目 勢いよく倒れ込むように踏み出し加速する
2歩目 さらに加速するように全力で翔ける
3歩目 加速しつつ、ヤツらを視界全体で捉える
ヤツらは自分に気付いたのか鈍重にこちらを見る
4歩目 体勢を崩すが無理矢理立て直しつつ更に踏み込む
5歩目 加速し過ぎたのか2体目が既に目の前だった
「ヤバッ!!」
つんのめる様に体勢を崩す。
このまま倒れれば2体目に突っ込む事になる。それは流石に不味い。
即座に対応策を思考し、実行する。
崩れた体勢から倒れきらないように手を付く。
そして、加速した勢いをそのままに2体目に突っ込まないように入り口に向かって跳躍する。
入り口に向かって跳躍し更に、右手と右足を使って入り口蹴り飛ばし反対方向へ飛ぶ。
滞空中に外の様子を確認するが、誰も居らず、他のヤツらも居ないようだ。
ヤツらが完全に鈍重とは限らないので背後を確認しなければならない。
無理矢理身体を捻り、ヤツらを視界に収めつつ着地する。
ヤツらは鈍重だったらしい。1体目は3体目に抱きつかれ、2体目は床とキスしていた。
「…何とかなったな。靴のグリップ生きてて良かったわ。」
息を吐き出しつつ、呟く。
「また、ヤツらが来ても困るし取り敢えず早めに部屋戻るか。」
今後の行動方針やその他の諸々の事は部屋で一息付いた後でいいだろう。
目の前で、1体目が2体目に躓き3体目に抱きつかれたまま勢いよく地面とキスする様を眺め、踵を返す。
そして、自宅を目指し走り出した。
✯✯✯✯
道中は幸いにもヤツらは居なかった。
そして、現在自宅に無事戻り一息付いた所だ。
「さて、この後どうすっかな。流石にこれはヤバいだろ。」
そうボヤき今後の行動を纏めようとした所でケータイが鳴った。
「もしもし、優か?」
妹だった。
「もしもし、お兄今どこ? 外のアレ見た? 大丈夫なの? 何でさっき電話でてくれなかったの?」
どうやら相当テンパっているようだ。怒涛の勢いで捲し立ててくる。それにアレもでてるようだった。
「大丈夫だ。落ち着け、優。さっきは悪かった。ちょっと立て込んでて電話にでれなかった。取り敢えず深呼吸しろ。」
そう返して落ち着くことを促す。ついでに外に出る準備を進める。
電話越しに呼吸音が繰り返され、十分に落ち着いたと思われる所で声をかける。
「落ち着いたか?」
「うん、ごめん。かなりテンパってた。取り敢えず落ち着いたよ。」
「落ち着いたならいい。それとこっちは大丈夫だ。そっちはどうだ?」
「こっちは取り敢えず無事だよ。部屋に篭ってる。」
無事のようでなによりだ。
「分かった。そのまま篭っててくれ。部屋の入り口塞いどけ、幾らか違うだろ。何とかそっちに向かうから待っててくれるか?」
「うん、ずっと待ってる。だから無茶しないでね。」
すぐ向かうと返して電話をきる。準備は何が良いか。
貴重品は要らないだろう。重くて邪魔になる。
ふと、自分の身体を見下ろすと血塗れだった。
「シャワー浴びるか。」
シャワーを浴び、着替えて軽食を摂る。そして、携帯用バッテリー2つと携帯電話をポケットに突っ込む。動き易さを重視した。
「さて、そろそろ行くか。」
そう言って、自宅をでる。
跳躍
「お客様、御出口はお越しなった後ろ手に御座いますよ?」
そう口にして、翔ける。
取り敢えず、全力で翔け5歩目で最高速度まで持っていく。
倒れ込むように翔け出しながら、ヤツらを視界に収めつつ思考する。
ヤツらは入り口付近に固まっている。
自分から見て2体目を頂点に三角形の陣形だ。そして、1体目が入り口を越えて2体目が入り口に差し掛かる所だ。
ならば丁度いい。一か八かヤツらの間をV字に翔け抜ける。
そこまでを瞬時に思考し
1歩目 勢いよく倒れ込むように踏み出し加速する
2歩目 さらに加速するように全力で翔ける
3歩目 加速しつつ、ヤツらを視界全体で捉える
ヤツらは自分に気付いたのか鈍重にこちらを見る
4歩目 体勢を崩すが無理矢理立て直しつつ更に踏み込む
5歩目 加速し過ぎたのか2体目が既に目の前だった
「ヤバッ!!」
つんのめる様に体勢を崩す。
このまま倒れれば2体目に突っ込む事になる。それは流石に不味い。
即座に対応策を思考し、実行する。
崩れた体勢から倒れきらないように手を付く。
そして、加速した勢いをそのままに2体目に突っ込まないように入り口に向かって跳躍する。
入り口に向かって跳躍し更に、右手と右足を使って入り口蹴り飛ばし反対方向へ飛ぶ。
滞空中に外の様子を確認するが、誰も居らず、他のヤツらも居ないようだ。
ヤツらが完全に鈍重とは限らないので背後を確認しなければならない。
無理矢理身体を捻り、ヤツらを視界に収めつつ着地する。
ヤツらは鈍重だったらしい。1体目は3体目に抱きつかれ、2体目は床とキスしていた。
「…何とかなったな。靴のグリップ生きてて良かったわ。」
息を吐き出しつつ、呟く。
「また、ヤツらが来ても困るし取り敢えず早めに部屋戻るか。」
今後の行動方針やその他の諸々の事は部屋で一息付いた後でいいだろう。
目の前で、1体目が2体目に躓き3体目に抱きつかれたまま勢いよく地面とキスする様を眺め、踵を返す。
そして、自宅を目指し走り出した。
✯✯✯✯
道中は幸いにもヤツらは居なかった。
そして、現在自宅に無事戻り一息付いた所だ。
「さて、この後どうすっかな。流石にこれはヤバいだろ。」
そうボヤき今後の行動を纏めようとした所でケータイが鳴った。
「もしもし、優か?」
妹だった。
「もしもし、お兄今どこ? 外のアレ見た? 大丈夫なの? 何でさっき電話でてくれなかったの?」
どうやら相当テンパっているようだ。怒涛の勢いで捲し立ててくる。それにアレもでてるようだった。
「大丈夫だ。落ち着け、優。さっきは悪かった。ちょっと立て込んでて電話にでれなかった。取り敢えず深呼吸しろ。」
そう返して落ち着くことを促す。ついでに外に出る準備を進める。
電話越しに呼吸音が繰り返され、十分に落ち着いたと思われる所で声をかける。
「落ち着いたか?」
「うん、ごめん。かなりテンパってた。取り敢えず落ち着いたよ。」
「落ち着いたならいい。それとこっちは大丈夫だ。そっちはどうだ?」
「こっちは取り敢えず無事だよ。部屋に篭ってる。」
無事のようでなによりだ。
「分かった。そのまま篭っててくれ。部屋の入り口塞いどけ、幾らか違うだろ。何とかそっちに向かうから待っててくれるか?」
「うん、ずっと待ってる。だから無茶しないでね。」
すぐ向かうと返して電話をきる。準備は何が良いか。
貴重品は要らないだろう。重くて邪魔になる。
ふと、自分の身体を見下ろすと血塗れだった。
「シャワー浴びるか。」
シャワーを浴び、着替えて軽食を摂る。そして、携帯用バッテリー2つと携帯電話をポケットに突っ込む。動き易さを重視した。
「さて、そろそろ行くか。」
そう言って、自宅をでる。
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