【DEEP・BLOOD】

六道 屍

第1話

 初投稿です。
宜しくお願いしますm(_ _)m




         崩壊



 その日、世界が崩れ堕ちた。凄まじい揺れと共に空に亀裂が走り、割れ砕け、揶揄でも何でもなく文字通り世界が…………


     崩れ落ちた(・・・・・)






 ✯✯✯✯


 小さな振動が意識を浮上させる。どうやら、太ももの辺りで振動しているようだ。

何だか身体が重い。それに少し痛い。ついでに、全身が湿っぽく気持ち悪い。

 振動が五月蝿いので仕方無くゆっくりと目を開け…

      全てを諦めた

 誰が思うだろう。目を開けて直ぐにソレ・・が視界を支配しているのだ。

青白いというか土気色のような肌のソレが自分の身体に跨っているのだ。

しかも、血塗れの身体を四つん這いに、かつ瞳孔の開いた目を全開、表情の抜け落ちた顔で。

 頭が現状を理解するより早く悟った。これで終わりなのだと。これは、逃れようが無い。

頭が追い付かないのか、冷静に現状を捉える。そして意外と呆気無いものだと、他人事の様に思う。無理もないだろう。しかし、そうではない部分が微かに訴える。

『まだ終わりたくない』と…

こんな、辺り一面物が散乱した薄暗くて冷たい空間で、1人無残に終わりを迎えたくはない。

誰でもそう思うだろう。そして誰もが願うだろう。

 ーーこれが質の悪い夢であったならーー

そう願う筈だ。誰も、突然苦しみたくはない。誰も、突然終わりを迎えたくはない。

まして、この状況だ。このまま行けば、俗にいう「捕食死」というやつではないたろうか。

自分は余り詳しい方ではないが、それでも容易に想像がつく。生きたまま己の肉体を貪られる様が。本能的に理解出来る。

 だから、自分も例漏れず思う。いや、願うと言ったほうが正しい。

誰だって苦しいのも辛いのも痛いのも早く終って欲しいだろうから。

 『こんな悪夢は消えてくれ(・・・・・・・・・・・)』

 そう願い全てを諦めた虚ろな目でソレを視る。

勿論、願った程度で現状に変化などある筈ないのだが。

そんな事、ある筈……

ある筈…………ない……………のだが…………………

 「は?」







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