異世界に転生したら人化できるカマキリでした!?

しそ昆布

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(よし!洗ってもらうぞー!)

そう、ファントムが意気込んでいるとシノが

「よし、ファン。体とか服を洗うからこっちにおいで。
(ふぅ、やっと落ち着いた。)」

「ん…脱ぐ…。
(やったー!本当に洗ってもらえる!)」

そう言ってファントムは脱ぎ始めました。
そして、脱ぎ終わった赤に染まったワンピースをシノに渡し、ファントムは川に向かっていきました。

「冷たい…。」

「当たり前じゃないか。川は冷たいものじゃないか。」

「シノ…僕のこと…洗う…」

「う、わ、わかった。ワンピース洗い終わるまで待ってくれるか?(ファンの上目使いかわいいな…)」

「ん…待つ…。」

シノがじゃぶじゃぶとファントムのワンピースを洗っているときに、ファントムはずっとシノを見ていました。
シノはそれに気づいた時以降、ちらちらとファントムの方を見ていました。
シノは

(ファンはどうしてこんなにかわいいのに噂になってないんだろうなぁ?しかもあんなな強いのに。)

と思い、ファントムに聞いてみることにしました。

「ファンはなんでそんなに強いんだ?」

「…?…敵倒す…食べる…するだけ…。
(こんくらいなら言ってもいいよな?)」

「そかぁ…大変だったんだな。
(食べる…?こう見えて料理できるんだな。ファンは)」

「ん…。
(確かに大変だったなぁ…。)」

そうこう話しているうちに、シノがファントムのワンピースを洗い終わりました。
そして、シノがファントムを洗おうとしてあげた時にシノは気づきました。

「ファン!?お前もしかしてずっと裸だったのか?」

「ん…そだよ…?」

「寒くないのか?」

「ん…」

(そうなのか?まだこんなに小さいのにどうしてなんだろう?こんなにも強く、かわいいのだろうか?
か、かわいい!?べ、別にかわいいなんて思ってないぞ!?)

シノがそういう風に百面相をしていると、ファントムが

「どしたの…?
(なんか百面相してる!かわいい!!)」

そして、シノはファントムの裸を見ないように目をそらしながら身体についた返り血や、顔についた返り血を拭いてあげていました。


そして、ファントムの体を洗い終わり、ワンピースを乾くのを待った後ファントムとシノはハースたちの元へ帰りました。
もちろんファントムはちこに抱っこされて、です。

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