異世界に転生したら人化できるカマキリでした!?

しそ昆布

16


ファントムが地竜を倒す!と決意して、シノと手を繋ぎながら歩くこと30分。
すると遠くから昔感じたことのある気配を感じました。


(嘘でしょ?あの時の化け物が地竜なのか…?
それにしては怖くはなくなったけど、あの時の恐怖がまだ身体に残ってるや…)

ビクッ!とファントムは無意識に震え、シノに抱きつきました。

(やっぱり怖いわよね…)

シノはそう思い、

「大丈夫よ。彼らはあー見えて強いし、私も彼らよりは強いから。」

と、ファントムに向けて笑顔で言いました。
シノはこの言葉で安心してくれるようにと思い最後に笑顔を付け加えたのですが、ファントムにとっては見惚れるほどの笑顔で思わず顔が赤くなってしまいました。

(何うじうじしてるんだ!シノさんにカッコいいところ見せるんだろ?なら昔のトラウマくらい克服してやれ!)

「頑張る…倒す…」

シノは、ここで気づきました。
まだこの子の名前を知らないと。

「ところであなたの名前はなんというの?」

「ファントム…」

「そう、ファントムって言うのね。
ファンちゃんって呼んでいいかしら?」

「ん…いい…。」

シノは懐かれてるなぁと思いました。しかし、

「シノさんは…いい…けど…あいつらはダメ…」

ファントムはそう言ってハースたちのいる方向を指さしました。
そのことに関しシノは苦笑いしながら、

「わかったわ。じゃー、あの人たちにあなたの名前は教えていい?戦闘中に呼ぶことになると思うし。」

するとファントムは少し考えるそぶりを見せた後

「ん…わかった…。」

と言って、コクリと頷きました。

と、言うようなやりとりをしているうちに地竜が近づいてきました。
そしてファントムの方を見るやいなやジッと見つめました。
そして、ファントムの方もジッと地竜の方を見つめていました。
その中ではこのような取引がなされていました。

(おい!おいお前!お前だよ!)

(え?なに?何この頭に響いてくる感じの言葉。もしかして念話?)

(おー、なんだよ。念話って知ってんのかよ。けどスキルは持ってなかったみたいだな。
あのな、お前なんであの人間どもといるんだ?)

(え?なんか助けられた。
あと僕の横にいる女の人いるでしょ?すごくタイプ。)

(お前ほんとに魔物か?魔物のくせに人間の女に興奮するのか?お前って変なやつだな。)

(変なやつで悪かったね。ところでなんで僕が魔物ってわかったの?)

(え、そりゃ見ればわかるだろ。)

(でもこの人たち気づいててないよ?)

(あー、この場合の見るってあれだ。心の目だよ。)

(心の目?そんなのあるの?)

(ああ、あるさ。そういえば竜種特有のスキルだったな。相手の本当の姿がわかるのさ。)

(へー。そんなのがあるんだ。それで?結局何がしたかったの?)

(いや、お前はその人間達の側につくんだよな?)

(お前と戦う時?そうだよ?お前を殺す気満々だよ?

(いや、それならいいんだ。俺としてもなさっきまでビビってたやつを殺すのは遠慮したいからな。お前が殺す気なら俺も安心して殺せるからな。)

(なんだ、そゆことか。ならいいよ、殺して
殺せるものならね!)

ファントムはそう言って地竜の方を睨みつけました。
そして…





ちなみに、ファントムと地竜の目が合いファントムが睨みつけるまでは3分ほどかかってます。
その間シノ達は地竜とファントムの目が合ってから、二人 二匹?が動いてなかったので、不思議に思いながらもシノはファントムが動くのを、そしてハースたちはシノからの指示を待っていました。







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