異世界に転生したら人化できるカマキリでした!?

しそ昆布

7


少し時を遡り、ファントムがゴブリン狩りをしている頃まで遡ります。具体的にはファントムがゴブリン狩りを始めてから5日ぐらい経った時です。
ファントムがゴブリンを狩っている森の近くにある町の冒険者ギルドでは、ゴブリンを見なくなったという話題で持ちきりでした。



「なぁ、最近さゴブリン見なくなったよなぁ〜」

「あー、ほんとだよな!おかげでゴブリンの討伐依頼の紙が貼られなくなったよな。俺あれで小遣い稼ぎしてたのによー。」

「はは、ドンマイだな。」

「笑い事じゃねえぞ!おかげで夜の遊びができないんだぞ!」

「仕方ねえなぁ、今日のところは俺が奢ってやるから一緒に来るか?貸し1つだけどな。」

「まじかよ!お前っていいやつだな!よろしく頼むわ!」

「おう、今日の夜8時にいつものところで」

「ああ、ありがとな」



い、一応…噂になってました。
一方こちらはその冒険者ギルドのギルドマスターの部屋です。


「ギルドマスター、要件とはなんですか?」

「おお、よくきたな。まぁとりあえず座ってくれや。」

「はぁ、失礼します。」

「今日、お前さんを呼んだのは2つ理由がある。1つはお前にも心当たりがあるだろ?なぁ?【氷姫ひょうきのシノ】?」

「その二つ名で呼ばれるということは、それ相応の要件なんですよね?このギルドで二番目にランクが高い私を呼ぶくらいには。」

「ああ、当たり前じゃないか。しかも今うちにいる冒険者で一番ランクの高いAランクの冒険者はお前さんしかいないからな、Sランクの化け物はどっかに旅に出てるしよ。」

「それで?要件とはなんですか?」

「まず、一つ目はお前さんが壊したギルドの宿泊室についてなんだがな?」

「それは、何度も言いましたけど部屋に出たゴキブリが悪いのです。どんな虫でも大丈夫ですけどゴキブリアイツだけは無理なんです。申し訳ありません。」

「いや、まぁその件については不問にしてやってもいいんだ。二つ目の要件についてお前さんが何かしてくれたらな?」

「というと?」

「お前さんも最近思ってるだろ?ここ最近ゴブリンを見かけないことだよ。」

「はい、それは確かにそうですね。最近ギルドから近くの森でのゴブリンの討伐依頼が出てませんもんね。」

「ああ、その点でな?お前さんに調べてきて欲しいんだよ。近いって言っても2キロは離れてるけども、ゴブリンを見なくなったということはもしかしたらキングが現れて統制されたということかもしれないし、偶然かもしれないし、とりあえず調べてくれる人が必要なんだよ。」

「ただ調べるだけでいいんですね?そしたら壊した宿泊室の弁償などもしなくていいんですね?」

「お前さん一人で解決できそうならしてくれても構わないからな。とりあえず報告をたのんだ。一応指名依頼となってるからな、報酬は宿泊室の件を不問にすることでいいな?」

「はい、わかりました。では出発は3日後くらいでいいですか?色々と集めたり、したいこともあるので」

「まぁいいぞ、そんなに急ぎでもないし、たとえキングがいてもお前さんがいたらなんとかなるしな。」

「ギルドマスターも戦えばいいじゃないですか。元Aランクなんですよね?」

「まぁそーなったら俺も戦うさ、現役時代ほどに動けないから周りの取り巻きを倒すくらいしかできないと思うけどな。」

「それでも十分助かりますよ。では、失礼します。」

「あぁ、たのんだぞ。報告は1週間後くらいまでにはよろしく頼むぞ。」

「わかりました。それでは本当に失礼しますね。」

シノが帰った後、

「本当に何もないといいんだけどなぁ…」





一方その頃のファントムは

(ゴブリン狩るの楽だなぁ。[斬]のスキル使うだけでいいやー)

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