異世界に転生したら人化できるカマキリでした!?

しそ昆布

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「じゃぁ、願いは…」

そう言い、真央は言い淀んだ。そして気づいた。
記憶がないなら、願いを叶えてもらっても意味なくね?と
そして真央は言った。

「じゃぁ、俺の願いは転生してから決めるってことはできますか?」

『え?確かにできますけど、その願いをした人の多くは喧嘩に強くなったりしかしてませんけどいいんですか?』

「あ、じゃぁここで一つだけ願いを言って残りの一つは転生してからっていうのは?」

『あー、それならいいですよ?
ということは貴方の願いは記憶の保持ですか?』

「やっぱ理解っちゃいましたか。そういうことです。
ですが、正確には俺の持っている知識の保持です。」

『知識…というと?具体的には?』

「俺の名前とか、プライドとかじゃないものです。
例えば、俺が男だとか、学校に通っているなどというものはいらず、逆に男とは何か、学校とは何か、というような感じのものです。できますか?」

『ふむ、つまり主観的なものではなく客観的な視点での記憶、知識ということでいいですね?』

「はい」

『それならできますよ。ではそれが一つ目の願いとして、二つ目の願いは転生後ということでいいんですね?』

「はい!それでお願いします!」

真央は隠しきれない喜びを表し、異世界での新しい暮らしを想像して、興奮していた。
そのため、大切なことを聞き忘れていた。

『では、そういうことで、では新しい世界へどうぞお楽しみください。人間になれるかわかりませんし、そもそも人間がいるのかわかりませんけど、頑張ってくださいね。』

「え?」

そこで真央は思い出した。
真央が読んできた小説の主人公たちは、みんなどのような世界なのか聞いていたことを。

「ちょっと待ってください!異世界って魔法とか剣とかのファンタジーな世界じゃないんですか!?」

『はて?そんなこと言ってませんよ?
ですが貴方がいく世界は多分魔物とかはいますよ。そう言って頼んでおいたので』

「頼む…?」

(良かった、魔物とかはいるのか、二つ目の願いで無双してやる!!)

『はい、異世界担当の神にそう言っておきました。
貴方は異世界ものの本をたくさんお読みになられてたので。あと、無双出来るかはわかりませんよ?貴方の他にも地震で亡くなってしまった方はいるので。』

「そうですか…」

『その節は本当に申し訳ございませんでした。』

「いや、いいですよ。もう死んでしまったのですし。」

(異世界転生できるから死んで良かったかもな!家族もいないし。叔父と叔母には申し訳無いけどな…)

『そう言ってくれると助かります。では、次の命を大切にしてくださいね。あ、あと言語は、貴方のわかりやすいものに自動変換されますので!』

すると、真っ青だった部屋が急激に光、視界が真っ白に染まった。そして、意識が暗転するなか、最後に聞いたのは…

『叔父と叔母なら大丈夫ですよ。今も元気に生きてます。
きっと…たくさんあったのでしょうね…悲しい別れが…
ですから貴方は地球で生きれなかった分たくさん生きてくださいね…』

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