突然不死身という最強の能力に目覚めちゃいました
学園トーナメント初日
試合開始の合図と共に玲のデバイスに大量の通知が入ってくる。
大戦争要求を受けました  大戦争要求を受けました  大戦争要求を受けました  大戦争要求を受けました・・・・・・。
対戦人数は既に30を超えている。元からわかっていたことではあるが実際起こってみるとつい憂鬱になってしまう。
「なんかごめんね、俺のせいでスゲー狙われるかもしんない」
「良いよ別に対戦要求来ただけじゃん、きっと半分以上はここに着く前に他の人達と戦って脱落すると思うしね」
いつもならあたふたしている凛だが今は玲をトレースしているため全然余裕そうだ。少し頼もしく感じるほどである。
「ありがと、少し気が楽になった」
「別にそんなこと始めか気にしなくて良かったのに元から知ってたしw」
凛は笑いながら言葉を返してくれた。その上から足音が聞こえてきた。それに反応するように玲と凛は一瞬で黙りデバイスの光が漏れない良い袖の中に閉まった。そして暫く聞き耳をたてピット中で息を潜める。しかし足音の主はピットの存在に気付かなかったのか徐々に遠くに行き終いには足音は聞こえなくなってしまった。
それに2人して安堵の息を漏らす。
「いやー、案外気付かないもんだなあんな堂々と開けてあんのにさ」
「ほんとだよね、みんな以外と地上階気にして地下は来ないのかもね」
*    *    *    *
冗談で言ったつもりだったが一向に人が来る気配は無くかなりの時間が過ぎていった。
「暇だね、なんか面白い話でもないの」
痺れを切らした凛が何かないかと口を開いた。
こいついきなりなに言ってんのそんなこと言われて本当に面白い話できるやつ世の中に3割いないからな。だいたいそういうのは真面目に話してる途中で不意に言うから面白いんだって、初めから面白い話が来ること知ってたら面白く無いんだよ。
「いや、「面白い話して」って言われるとこっちのハードルかなり上がっちゃうんだけどな」
「そっか、それもそうだよね、じゃあなんか共通の話題とか無いの?」
こいつ完全に人任せだな。共通の話題ね・・・・。
「そういえばさ昨日は大変だったな、展示会行ったつもりがあんなことになちゃって」
トーナメントのせいで話題に上がっていなかったが昨日あんなことがあったんだ乃明といい凛ちゃんといい昨日のことなんてまるでなかったかのように接して来るから玲自身もすっかり過去のこととして流していたがよく考えればつい昨日のことだ話さない方が不自然だ。
「うん、でもねウチのお爺ちゃん、なんか知ってたみたいだったんだよね夕方になったら急に「帰れ」って言いだして。それよりその後が大変だったんだよね、「宴だー!」てみんな集めて朝まで騒いでたんだよ、本当こっちのことも考えてほしいよ」
「それはそれで大変だったね、でも良かったじゃん会長無事で」
「まぁ、そうなんだけどさ。そういえばその時、なんか凄く強い人に助けられたとか言ってたんだ。それで今度合わせてやるとか言ってたっけ」
・・・・・・・・ん!?
凛のその言葉に玲は少しどころがかなりの心当たりがある。だが会長とまた会う約束なんてしていない、会長がいったいどう言う意味でそんなことを言ったのか玲にはイマイチ意味がわからなかった。玲は凛には一応知らないふりをしておくことにした。
「へーそうなんだ、でもなんでわざわざそんなことするんだろうね」
玲は会長の考えを探るため少し鎌をかけてみた。
「なんでって言われてもお爺ちゃんの考えだから分かんないけど、組に入れるつもりなんじゃ無いかな、なんかその人のことやけに気に入ってたみたいだったし」
「そっか、組にね・・・・」
「どうかしたの?」
少し気を抜いただけで凛に違和感を持たれてしまった。普段の彼女なら気にもせずスルーしているはずだが今日に限っては玲をトレースしているのだ逆に気付かない方がおかしい。
「いや、なんでも無いよ」
だがあくまで少し気になっただけでそれ以上の詮索はして来なかった。
「そう?なら良いけど、でもお爺ちゃんが身内以外を気にいることなんて今までなかったんだよね、そういう意味ではウチも一回会ってみたいかな」
「ははは、そうだね」
玲はそんなことが起こらないことを強く願った。
「おい!ここの蓋開いてるぞ誰かいるかも知んないな」
突如上の方から声が聞こえてきた。どうやらここにきて遂に気付かれたらしい、しかも話を聞く限り相手は複数人いるみたいだ。
玲と凛はアイコンタクトで作戦通りやることを確認すると玲は辺りの警戒に入り凛は銃を構える。
「ふんっ!こんなとこにいる奴ただの雑魚だろ、なにビビってんだ!」
1人の男が一階からピットの中へと飛び降りた。
パーン!!!
その瞬間ピット内に銃声が響き渡り、男が脇を抑え倒れ込む。そして男のデバイスには「対戦要求・雨水 凛」と表示されていた。
「クソが!雑魚が強者に逆らってタダで済むと思うなよ」
パーン!!!
凛が男に追い討ちの2発目の弾丸を放った。しかしその弾は男に届くことなく突如現れた水の壁によって止められてしまった。
「やっぱり能力者かこれ以上撃っても無駄だし後は神谷くんに頼るしか無いかな」
凛は壁に姿を隠し弾を入れ直し次に備える。
「お前らなにやってんだよ早く降りてこい!今は盾貼ってるから安全なんだよ!」
男の呼びかけに上からさらに2人が降りてくる。そのうち1人は降りるなり男の治療を始めた。さらに男を守っていた水は形を変え男達を囲う様に円状に姿を変えた。そして傷が癒えた男は立ち上がり怒りの咆哮を放った。
「このクズがァァァァァァアアアア!!ぶっ殺してやるからな!」
その瞬間突如壁の向こうから1発の強烈な蹴りが男の胴にめり込んだ。男は口から血を吹き膝から崩れ落ちる。同時に水の壁が消え去り、玲が姿を現わす。
「うるせぇな、少し黙れよ」
「ブハッ!あ・・・あ・あ・・」
男は玲を見上げ何かを言おうとするがあまりの痛みにその言葉は言葉にならない。
あまりに想定外の出来事に男の仲間は固まっていたが片方が玲に反撃を仕掛けてくる。
空中に黒い小さな球が幾つか現れ玲に向かい飛んできた。
玲は後ろに跳びそれを避けると男に追撃を入れに足に力を入れ一気に前進る。
「させるかよ!」
男の仲間が応戦しようとさっきの球を再び出現させる。
パーン!!!
黒い球を発射しようとした瞬間銃声が鳴り男の肩へと弾丸が突き刺さり、男の行動を遅らせる。
玲はその一瞬を逃さない、鋭いパンチが応戦してきた男のみぞおちに突き刺さる。続けて水を操っていた男の襟を掴み立たせると拳を握り一撃入れる。
そして残った1人に目を向ける。最後の1人は殴るまでも無く震えて動けない様だった。 
そんな彼に玲は笑顔を作り言った。
「あんまり人を殴りたくは無いんだ、リタイアしてくれると嬉しいな」
その言葉に慌てて「降参します、だから殴らないで!」と叫びデバイスの画面から降参を選択した。
数秒たち男たちの下にゲートが現れ彼らを吸い込んで行く、脱落した者はゲートを通し元の世界へと戻されるのだ。
「フゥッ、これでひとまず安心だな」
玲は目の前の敵の脱落に安堵の息を漏らした。
「嘘でしょ!今倒した内の2人戦闘科の人だよ!あんな簡単に倒しちゃうなんて、本当神谷くんってなんでも出来るんだね」
凛は玲の戦いぶりを見てかなり興奮した様子で話しかけてくる。
「別になんでも出来る訳じゃ無いよ、それに今の相手は俺達と同じ一年だろ、戦闘科つってもまだまともな訓練もしてない様な奴等だし、本当に強いのは戦闘科の二、三年だと思うよ」
「ふーん、でもやっぱり凄いよ能力者相手にあんな戦えるのは、ウチみたいに戦えない能力の人達からすると神谷くんみたいな人はやっぱり憧れちゃうよw」
言っている途中で恥ずかしくなったのか凛は笑って誤魔化した。
ピピピピッ、ピピピピッ、ピピピピッ!
デバイスのアラームが鳴り玲と凛は袖を捲り画面を確認する。
「12:00になりましたこれより13:30まで昼休みになります、休み中ゲートは開いますので全員時間厳守で戻って来てください」
玲達の下に突如ゲートが現れ元の世界へと戻された。
大戦争要求を受けました  大戦争要求を受けました  大戦争要求を受けました  大戦争要求を受けました・・・・・・。
対戦人数は既に30を超えている。元からわかっていたことではあるが実際起こってみるとつい憂鬱になってしまう。
「なんかごめんね、俺のせいでスゲー狙われるかもしんない」
「良いよ別に対戦要求来ただけじゃん、きっと半分以上はここに着く前に他の人達と戦って脱落すると思うしね」
いつもならあたふたしている凛だが今は玲をトレースしているため全然余裕そうだ。少し頼もしく感じるほどである。
「ありがと、少し気が楽になった」
「別にそんなこと始めか気にしなくて良かったのに元から知ってたしw」
凛は笑いながら言葉を返してくれた。その上から足音が聞こえてきた。それに反応するように玲と凛は一瞬で黙りデバイスの光が漏れない良い袖の中に閉まった。そして暫く聞き耳をたてピット中で息を潜める。しかし足音の主はピットの存在に気付かなかったのか徐々に遠くに行き終いには足音は聞こえなくなってしまった。
それに2人して安堵の息を漏らす。
「いやー、案外気付かないもんだなあんな堂々と開けてあんのにさ」
「ほんとだよね、みんな以外と地上階気にして地下は来ないのかもね」
*    *    *    *
冗談で言ったつもりだったが一向に人が来る気配は無くかなりの時間が過ぎていった。
「暇だね、なんか面白い話でもないの」
痺れを切らした凛が何かないかと口を開いた。
こいついきなりなに言ってんのそんなこと言われて本当に面白い話できるやつ世の中に3割いないからな。だいたいそういうのは真面目に話してる途中で不意に言うから面白いんだって、初めから面白い話が来ること知ってたら面白く無いんだよ。
「いや、「面白い話して」って言われるとこっちのハードルかなり上がっちゃうんだけどな」
「そっか、それもそうだよね、じゃあなんか共通の話題とか無いの?」
こいつ完全に人任せだな。共通の話題ね・・・・。
「そういえばさ昨日は大変だったな、展示会行ったつもりがあんなことになちゃって」
トーナメントのせいで話題に上がっていなかったが昨日あんなことがあったんだ乃明といい凛ちゃんといい昨日のことなんてまるでなかったかのように接して来るから玲自身もすっかり過去のこととして流していたがよく考えればつい昨日のことだ話さない方が不自然だ。
「うん、でもねウチのお爺ちゃん、なんか知ってたみたいだったんだよね夕方になったら急に「帰れ」って言いだして。それよりその後が大変だったんだよね、「宴だー!」てみんな集めて朝まで騒いでたんだよ、本当こっちのことも考えてほしいよ」
「それはそれで大変だったね、でも良かったじゃん会長無事で」
「まぁ、そうなんだけどさ。そういえばその時、なんか凄く強い人に助けられたとか言ってたんだ。それで今度合わせてやるとか言ってたっけ」
・・・・・・・・ん!?
凛のその言葉に玲は少しどころがかなりの心当たりがある。だが会長とまた会う約束なんてしていない、会長がいったいどう言う意味でそんなことを言ったのか玲にはイマイチ意味がわからなかった。玲は凛には一応知らないふりをしておくことにした。
「へーそうなんだ、でもなんでわざわざそんなことするんだろうね」
玲は会長の考えを探るため少し鎌をかけてみた。
「なんでって言われてもお爺ちゃんの考えだから分かんないけど、組に入れるつもりなんじゃ無いかな、なんかその人のことやけに気に入ってたみたいだったし」
「そっか、組にね・・・・」
「どうかしたの?」
少し気を抜いただけで凛に違和感を持たれてしまった。普段の彼女なら気にもせずスルーしているはずだが今日に限っては玲をトレースしているのだ逆に気付かない方がおかしい。
「いや、なんでも無いよ」
だがあくまで少し気になっただけでそれ以上の詮索はして来なかった。
「そう?なら良いけど、でもお爺ちゃんが身内以外を気にいることなんて今までなかったんだよね、そういう意味ではウチも一回会ってみたいかな」
「ははは、そうだね」
玲はそんなことが起こらないことを強く願った。
「おい!ここの蓋開いてるぞ誰かいるかも知んないな」
突如上の方から声が聞こえてきた。どうやらここにきて遂に気付かれたらしい、しかも話を聞く限り相手は複数人いるみたいだ。
玲と凛はアイコンタクトで作戦通りやることを確認すると玲は辺りの警戒に入り凛は銃を構える。
「ふんっ!こんなとこにいる奴ただの雑魚だろ、なにビビってんだ!」
1人の男が一階からピットの中へと飛び降りた。
パーン!!!
その瞬間ピット内に銃声が響き渡り、男が脇を抑え倒れ込む。そして男のデバイスには「対戦要求・雨水 凛」と表示されていた。
「クソが!雑魚が強者に逆らってタダで済むと思うなよ」
パーン!!!
凛が男に追い討ちの2発目の弾丸を放った。しかしその弾は男に届くことなく突如現れた水の壁によって止められてしまった。
「やっぱり能力者かこれ以上撃っても無駄だし後は神谷くんに頼るしか無いかな」
凛は壁に姿を隠し弾を入れ直し次に備える。
「お前らなにやってんだよ早く降りてこい!今は盾貼ってるから安全なんだよ!」
男の呼びかけに上からさらに2人が降りてくる。そのうち1人は降りるなり男の治療を始めた。さらに男を守っていた水は形を変え男達を囲う様に円状に姿を変えた。そして傷が癒えた男は立ち上がり怒りの咆哮を放った。
「このクズがァァァァァァアアアア!!ぶっ殺してやるからな!」
その瞬間突如壁の向こうから1発の強烈な蹴りが男の胴にめり込んだ。男は口から血を吹き膝から崩れ落ちる。同時に水の壁が消え去り、玲が姿を現わす。
「うるせぇな、少し黙れよ」
「ブハッ!あ・・・あ・あ・・」
男は玲を見上げ何かを言おうとするがあまりの痛みにその言葉は言葉にならない。
あまりに想定外の出来事に男の仲間は固まっていたが片方が玲に反撃を仕掛けてくる。
空中に黒い小さな球が幾つか現れ玲に向かい飛んできた。
玲は後ろに跳びそれを避けると男に追撃を入れに足に力を入れ一気に前進る。
「させるかよ!」
男の仲間が応戦しようとさっきの球を再び出現させる。
パーン!!!
黒い球を発射しようとした瞬間銃声が鳴り男の肩へと弾丸が突き刺さり、男の行動を遅らせる。
玲はその一瞬を逃さない、鋭いパンチが応戦してきた男のみぞおちに突き刺さる。続けて水を操っていた男の襟を掴み立たせると拳を握り一撃入れる。
そして残った1人に目を向ける。最後の1人は殴るまでも無く震えて動けない様だった。 
そんな彼に玲は笑顔を作り言った。
「あんまり人を殴りたくは無いんだ、リタイアしてくれると嬉しいな」
その言葉に慌てて「降参します、だから殴らないで!」と叫びデバイスの画面から降参を選択した。
数秒たち男たちの下にゲートが現れ彼らを吸い込んで行く、脱落した者はゲートを通し元の世界へと戻されるのだ。
「フゥッ、これでひとまず安心だな」
玲は目の前の敵の脱落に安堵の息を漏らした。
「嘘でしょ!今倒した内の2人戦闘科の人だよ!あんな簡単に倒しちゃうなんて、本当神谷くんってなんでも出来るんだね」
凛は玲の戦いぶりを見てかなり興奮した様子で話しかけてくる。
「別になんでも出来る訳じゃ無いよ、それに今の相手は俺達と同じ一年だろ、戦闘科つってもまだまともな訓練もしてない様な奴等だし、本当に強いのは戦闘科の二、三年だと思うよ」
「ふーん、でもやっぱり凄いよ能力者相手にあんな戦えるのは、ウチみたいに戦えない能力の人達からすると神谷くんみたいな人はやっぱり憧れちゃうよw」
言っている途中で恥ずかしくなったのか凛は笑って誤魔化した。
ピピピピッ、ピピピピッ、ピピピピッ!
デバイスのアラームが鳴り玲と凛は袖を捲り画面を確認する。
「12:00になりましたこれより13:30まで昼休みになります、休み中ゲートは開いますので全員時間厳守で戻って来てください」
玲達の下に突如ゲートが現れ元の世界へと戻された。
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