剣と魔法の異世界スローライフ

バグ

不在

「ススム様ススム様!」
「ん?どうした?」
あの日から1週間。
俺の隣の部屋に来たアノンとそれなりに仲良くやってる(魔王だってことは知らない)ノアは
急に俺に話しかけてきた。なんだろ?

「じ、じつはその」
「ん?どうしたの?いってみ?」
「は、はい!その、あの!、、、買い物に行ってきてもいいですか?」
あー、よく考えたら食料以外何にも買ってないから雑貨とかもう切れたんだった。

「あー、ごめん気付かなくて」
「いえ!いいんです!気にしないでください!!」
「じゃあ行くか」
「いいえ!私が1人で行ってきます!」
「、、、大丈夫?危ないよ?」
「大丈夫です!ですからススム様は留守番しててください!!」
少し興奮ぎみにいわれてしまった。かわいい
しょーがない。コハクを連れていかせるか。


「わかったでも1人は危ないからコハクを連れていったらどうだ?荷物持ちとかいけるし」
「確かに、、、、分かりました。コハクちゃんはつれていきます!」
「うん、気をつけていってきてね。」
「はい!」

それから程なくしてノアとコハクは買い物に出かけた。往復1日はかかるからなぁ。大丈夫かなぁ。まあコハクがいるし大丈夫でしょ。散歩がてらそこら辺にいるやつ倒したら

名前コハク
状態健康
腕力1240
頑硬5240
俊敏980
スキル
『竜技/3』『人化/1』

になってたし。
やっぱり鱗が固くなってきてつやつや度が増したような気がしたんだよ。

にしても暇だなぁ。アノンとなんかするか。


コンコン
「アノンいるかぁ」
「ん、、いるよ」
「はいってもいい?」
「ん」
ガチャ
そこには椅子に座ってぼーっとしていたアノンがいた。
「暇だからなんかしようぜ」
「わかった」
そういった瞬間俺は家の外に転移してた。
流石魔王。気づかなかった。まあ単に対人経験があまり無いだけなんだが。

「まさかだとは思うけどこれって?」
「模擬戦」
「ですよねぇ」
「大丈夫。死なないように手加減する」
「いや、それはこっちのセリフだよ」
バチバチっ
火花が散るなか1羽の小鳥が木からとびたった。



刹那、アノンの周囲には無数の黒い玉が浮かび上がり、意思を持つように攻撃してきた。

「うお!あっぶね」
と言いながらも危なげなくかわしてはグーパンで弾きをくりかえす。刀持ってくんの忘れたな。仕方ない。

「願望。一時的に手を刃物のように」

よし、感覚的に確認した俺はアノンに突進する。
「剣神スキル大義【刹那】」
この技は剣神スキルの少ない技のひとつで半径2メートルいないという制限がつくが
そこに入った瞬間一万を超える数の剣戟を浴びせる技。手刀でも適応されたみたいだ。
一つ一つ丁寧に剣戟を浴びせていく。それを何とか防ぐアノン、だがそれにも限界があった。

前から押し寄せる剣戟に気を取られ後ろの方ががら空きだったのでそこに第三位階の魔法
【ホーリースピア】を放つ。

「っ!?ぬがっ、、、うぅぅ」
ホーリースピアをまともに受けてひるんだ隙に剣戟を浴びせる。数百の剣戟を浴びせ終わったあとには服が切り刻まれて役目を果たしてなく、切り傷が無数にあり尚、立っているアノンがいた。


「はぁはぁはぁ、、、強い。でもっ!!アノンにも強いのある」
そう言うとアノンの上にとてつもなく多い闇の弓矢があった。
「第十位階魔法【万の死の弓矢ミリオンスピア】か」
「そう、、、これできめる!!」
ものすごいスピードでくる矢。当たったら俺でもガスガン並の痛手を負うだろう。
しかし当たるほど俺は馬鹿じゃない。


「5重結界」

結界魔法と言う魔法でこの魔法は1から無限の結界までの結界を貼れる。
その効力は第7位階までなら1枚の結界で、という具合だ。ただし魔力をすげー使う。


「!?魔力の消費が激しいはずなのに、、、強すぎる」

といって倒れるアノン。もちろん全ての矢は最後の1枚を破ききれずに消滅した。
コレにて俺とアノンの戦いは終止符をうった。





その後アノンに服を着せて回復されてからべっとに寝かせて自分も部屋にもどった。


「流石魔王だ。さぞかし強いんだろうなあいつ」

俺にあそこまで立ち向かっていったやつはいない。
紛れもなくあいつは魔王だよ。うん。
なんか眠くなってきたな。、、ちょっと寝るか。zzz

久々の疲労で寝てしまったススム。この選択があとで大変な事になる。





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