チート・ご都合主義いらないけどハーレムいります
第七十八話 それぞれの思いを心に込めて
「あの時死んだんじゃなかったのか?」
俺は冷静を装って言った。
「誰か私の事死んだって言ったんですか?死体は無かったはずですけどね」
俺はそう言われて思い出す。
フラウスも死んだだろうと言って別に死体を見たわけではなかった。親父もあの時村長の死体はあったって言ってたけどアンリの死体があるなんて一言も言ってなかった。
俺が勝手に思い込んでいただけだ。アンリと村長を一括りにしていたんだろうな。
「けどやめませんか?アンリさんを倒すのは流石にきついんですけど」
俺はアンリさんと戦いたくない。アンリさんは優しい人間の筈だ。
「そういう事は出来ないのよね。それに戦う気満々の人がいるけど?」
俺は後ろを見ると、シアとセシリアが警戒して構えている。
「レイは行ってこい。ここは私とシアが受け持つ」
そうだよな。俺がここで立ち止まってる場合じゃない。
俺はアンリさんの隣を過ぎる時に言った。
「後で事情を聞かせてくださいよ」
「魔王様に挑む時点で無理だと思うけどね」
アンリさんはそれだけ言って、俺の方を振り向こうとはしなかった。
「タマ行くぞ」
そして俺は魔王城の最上階に向かうのだった。
~シア視点~
「止めようとしないんですね」
「止める必要が無かっただけよ」
そう言って杖を構える。
「それよりもレイの知り合いなのか?」
セシリアが不思議そうに聞いた。
「そういえば知らないのね。私は昔からある人を探しに王国の所で貴族のメイドとして働いていました。それでリリア様の所でメイドとして働いていた時に知り合ったんですよ」
「ある人とは?」
私は殆ど分かっていながらも聞いた。
「あら。それは自分が一番分かってるんじゃないですか?巫女さん」
アンリさんはそう呟いた。
~マリー視点~
「あんた追わないのね」
「ほっほ。私はここで戦った方が面白いと思ったもので」
こいつの先程の剣の腕前ならレイを止めようと思ったら止めれた筈だ。
まあ私にとっては好都合だけど、この爺さん相当強そうなのよね。
「それにここで二人で相手となるとそれは私も体力を温存しないといけないと思ったんですよ」
そう笑いながら言った。だけど勘違いしてもらったら困る。
「あなたの相手は私一人よ」
リリアは後ろで暇そうにしている。
「......はい?」
爺さんが初めて笑顔を崩した。
「二人でこないんですか?」
「あんたは私一人で十分よ」
そこで笑顔でありながらも気配が凄まじい事になっている爺さんがいる。
「いやはや。私もそこまで舐められているとは思いませんでした」
そして剣を構える。
「ならばそのお嬢さんが手を出させる程にあなたを完膚なきまでに倒しましょう!」
そう言って襲い掛かってきた。
~シア視点~
「まさかこんな所で会うなんて思わなかったわ」
やはり私を狙っていたんですね。あの戦争もきっと.....。
「今回は私なりにあなた方と決着を着けようと思ってるので」
「あなたは今までどこにいたの?」
「さあ。何処でしょうね」
答える気はさらさらない。
「......なあ。巫女とはどういう事なんだ?」
「それはこの戦いが終わったら皆がいる所で全て話します」
これは皆がいる前で話すべきだ。私が二人の巫女の内の一人という事は。
ここでは私とセシリアで話し合った通り私がこの人と対峙する。
「もしかして一人で戦うつもりなの?」
「ええ。私だけで戦います」
これは昨日の女子会で決まったことだ。幹部がいるのは分かっていたのでレイに認められるため、私とマリーは今日一人で戦うと。
「では始めましょうか」
私の声と共に戦いが始まるのだった。
~レイロード視点~
俺が最上階まで行くとそこには偉そうに座って俺を待っている魔王ラバーナがいた。
「まさか今更復讐しに来るとは思わなかったぞ。レイロード」
そう言って立ち上がった。
「俺は別に復讐しに来たわけじゃない」
「じゃあ何で魔王城を攻めたんだ?お前自分の実力に自惚れていないか?」
魔王が挑発してくるがそれに乗る俺ではない。
「最強になる為にここに来たんだ」
「それを自惚れていないと言わずなんて言うんだ。調子に乗るな!」
その言葉と共に俺と魔王の戦いは始まるのだった。
俺は冷静を装って言った。
「誰か私の事死んだって言ったんですか?死体は無かったはずですけどね」
俺はそう言われて思い出す。
フラウスも死んだだろうと言って別に死体を見たわけではなかった。親父もあの時村長の死体はあったって言ってたけどアンリの死体があるなんて一言も言ってなかった。
俺が勝手に思い込んでいただけだ。アンリと村長を一括りにしていたんだろうな。
「けどやめませんか?アンリさんを倒すのは流石にきついんですけど」
俺はアンリさんと戦いたくない。アンリさんは優しい人間の筈だ。
「そういう事は出来ないのよね。それに戦う気満々の人がいるけど?」
俺は後ろを見ると、シアとセシリアが警戒して構えている。
「レイは行ってこい。ここは私とシアが受け持つ」
そうだよな。俺がここで立ち止まってる場合じゃない。
俺はアンリさんの隣を過ぎる時に言った。
「後で事情を聞かせてくださいよ」
「魔王様に挑む時点で無理だと思うけどね」
アンリさんはそれだけ言って、俺の方を振り向こうとはしなかった。
「タマ行くぞ」
そして俺は魔王城の最上階に向かうのだった。
~シア視点~
「止めようとしないんですね」
「止める必要が無かっただけよ」
そう言って杖を構える。
「それよりもレイの知り合いなのか?」
セシリアが不思議そうに聞いた。
「そういえば知らないのね。私は昔からある人を探しに王国の所で貴族のメイドとして働いていました。それでリリア様の所でメイドとして働いていた時に知り合ったんですよ」
「ある人とは?」
私は殆ど分かっていながらも聞いた。
「あら。それは自分が一番分かってるんじゃないですか?巫女さん」
アンリさんはそう呟いた。
~マリー視点~
「あんた追わないのね」
「ほっほ。私はここで戦った方が面白いと思ったもので」
こいつの先程の剣の腕前ならレイを止めようと思ったら止めれた筈だ。
まあ私にとっては好都合だけど、この爺さん相当強そうなのよね。
「それにここで二人で相手となるとそれは私も体力を温存しないといけないと思ったんですよ」
そう笑いながら言った。だけど勘違いしてもらったら困る。
「あなたの相手は私一人よ」
リリアは後ろで暇そうにしている。
「......はい?」
爺さんが初めて笑顔を崩した。
「二人でこないんですか?」
「あんたは私一人で十分よ」
そこで笑顔でありながらも気配が凄まじい事になっている爺さんがいる。
「いやはや。私もそこまで舐められているとは思いませんでした」
そして剣を構える。
「ならばそのお嬢さんが手を出させる程にあなたを完膚なきまでに倒しましょう!」
そう言って襲い掛かってきた。
~シア視点~
「まさかこんな所で会うなんて思わなかったわ」
やはり私を狙っていたんですね。あの戦争もきっと.....。
「今回は私なりにあなた方と決着を着けようと思ってるので」
「あなたは今までどこにいたの?」
「さあ。何処でしょうね」
答える気はさらさらない。
「......なあ。巫女とはどういう事なんだ?」
「それはこの戦いが終わったら皆がいる所で全て話します」
これは皆がいる前で話すべきだ。私が二人の巫女の内の一人という事は。
ここでは私とセシリアで話し合った通り私がこの人と対峙する。
「もしかして一人で戦うつもりなの?」
「ええ。私だけで戦います」
これは昨日の女子会で決まったことだ。幹部がいるのは分かっていたのでレイに認められるため、私とマリーは今日一人で戦うと。
「では始めましょうか」
私の声と共に戦いが始まるのだった。
~レイロード視点~
俺が最上階まで行くとそこには偉そうに座って俺を待っている魔王ラバーナがいた。
「まさか今更復讐しに来るとは思わなかったぞ。レイロード」
そう言って立ち上がった。
「俺は別に復讐しに来たわけじゃない」
「じゃあ何で魔王城を攻めたんだ?お前自分の実力に自惚れていないか?」
魔王が挑発してくるがそれに乗る俺ではない。
「最強になる為にここに来たんだ」
「それを自惚れていないと言わずなんて言うんだ。調子に乗るな!」
その言葉と共に俺と魔王の戦いは始まるのだった。
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