チート・ご都合主義いらないけどハーレムいります

平涼

第六十九話 精霊シルフの力

 「それでお前はどんな力を持っているんだ?」

 私は目の前にいるシルフに聞いた。

 「あまり時間がないから簡単に言うと風の魔法の威力をあげる事や私が今みたいに風で守ってあげれるわ」

 「分かった」

 私とシルフはそう言って下に降りた。

 「お前先程の魔法は何なんだ?」

 セイリュウは警戒した目を私に向けてきた。

 「答える義務はない」

 私は手を考える。

 あいつの逆鱗さえ攻撃できればそれで終わる。

 そんな私の気持ちが伝わったのか、

 「あいつの逆鱗はあの角よ」

 「本当か!?」

 シルフは頷いた。

 だがセイリュウは私を不気味な存在を見るような眼で見てくる。

 「先程から思っていたがお前は誰と話しているんだ?」

 「お前はこいつの姿が見えないのか?」

 「誰の事だ?」

 シルフはその答えを教えてくれた。

 「私の姿は私が認めている人にしか見えないわ。だから精霊が分からない人が多いのよ。セシリアも知らなかったでしょ?」

 確かにその通りだ。精霊の加護は聞いたことがあるが本物の精霊は全然知らなかったな。

 「お前には関係ない」

 私はそう言ってどうやって角を破壊するか考える。

 「まあ、お前がどうしようと私はすぐにお前を殺すだけだ」

 そう言って龍化を解いて私に襲ってくる。

 これじゃあ駄目だ。

 龍化していないこいつにはダメージが入りにくい。

 私はそれでも対処しないといけない為、風の超級で応戦する。

 だがここで不自然な事が起きた。

 セイリュウはそれを避けるが避けきれなかった。腕に少し当たり、地面に超級の一本の風の刃が落ちるのだが、その威力が地面をえぐるほどだ。

 パワーとスピードが以前と桁違いすぎる。その威力にセイリュウも一度退いた。

 「なんだその威力は」

 「何だろうな」

 私は答えない。

 まさか精霊の加護はここまで凄いのか。流石にここまでは予想がつかなかったな。

 しかしこの威力なら、人間の姿のあいつも十分倒せる。

 そう思うとセイリュウは龍化する。

 これならば先程思いついた作戦が使える筈だ。だがこれはシルフとの連携アが必要だが、セイリュウにばれる為喋るわけにはいかない。

 だが、何故だろう。いける気がする。

 「信じてるぞ」

 「任せなさい」

 通じたのかは分からないが信じるしかない。

 私は、その場を走り、セイリュウに突撃する。

 「今更何をしようと龍化した俺には効かん」

 そう言って尻尾を振るってくる。

 だが、私はそれを何とか躱した。だが、

 「終わりだ!」

 セイリュウは一歩下がり、ブレスを放った。

 ここだ!

 私はそのブレスに突っ込む。

 すると私の思ってた通り、シルフが先程のように周壁を出してくれた。

 「なんだと!?」

 その動揺している間にも私は更に風魔法を足にかけ、スピードを上げる。

 セイリュウはブレスを止め空に飛ぼうとする。

 「それも予想通りだ」

 私は空に飛ぼうとするセイリュウよりも先に上空に上がった。

 私は風の超級を手に貯めていた。それで角を破壊した。

 「がああああああああああ」

 セイリュウはそう言って飛ぼうとした身体は地面に崩れ落ち、龍化が解けていた。

 「......何故飛ぶと分かった」

 セイリュウは地面に倒れながら私に聞いてきた。

 「私がドラゴンならそうすると思ったからだ」

 私は戦い始めてから、こいつとは戦い方が少し似ていた気がした。

 本当ならシルフの壁はブレスを全て防ぐまでは出来なかったと思う。

 だけど、効かないと分かったらこいつは空を飛ぶ。そんな気がしたのだ。

 「だが、分からない点がある。何故エルフであるお前が人族の味方をする!お前達も人族に同胞を何人もやられただろう!」

 「私も確かに同胞を殺した奴らは憎い」

 「ならば何故!」

 私はセイリュウが言う前に言った。

 「人族にも悪くない奴がいるからだ。だから関係ない人を殺すのを見過ごすわけにはいかない」

 「ならばお前は悪い奴は殺すのか?」

 セイリュウは落ち着いて今度は試すような目線を向けてきた。

 「私は復讐はもうしないと決めたよ。私の好きな人がそれを望んでない筈だからな」

 するとセイリュウは微笑み、

 「はっはは。敵ながら凄い奴だ」

 そう言って、セイリュウは気を失った。

 私はすぐにレイの元に向かわなければならない。

 「その体じゃ無理よ。私の加護は風魔法を使う時、魔力を思いっきり奪われるんだから」

 シルフが私を止めようとする。

 確かに、精霊の加護にも弱点がある事は分かった。消費が激しすぎる。

 今にも倒れてしまいそうだ。

 そう思った時、身体が倒れそうになると、誰かに支えられた。

 「大丈夫ですか!?」

 獣人の子が私を支えてくれた。

 だが私にそんなに答える気力はない。

 「.......頼みがある。闘技場まで......」

 私は言い終える前に気絶してしまうのだった。

 龍人との戦闘がこれから最終局面に向かうのだった。

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