チート・ご都合主義いらないけどハーレムいります

平涼

第六十八話 セシリアVS海龍オウリュウ

 ~セシリア視点~

 私と水龍は街で対峙している。

 その理由は外を包囲していたドラゴンを私の母に倒されたからだ。

 水龍はすぐにお前を倒して天龍の元に行くというので、私もすぐにレイの加勢に行きたかった為了承した。

 この街の人達も全員避難しているようだし、被害はドラゴンのせいにしよう。

 「お前をさっさと倒して戻らせてもらう」

 そう言って、剣を構える。

 「お前は龍化はしないのか?」

 確か龍人はドラゴンに変身出来る筈だ。

 「あれはあれでデメリットもあるんでな。本気の時にしか使わん」

 まるで私には必要のないような言い方だな。

 だが、それはそれで好都合だ。こいつがそう思っている時に私が倒す。

 そうして私は手をかざす。

 そして戦いは始まった。

 風の龍級を放ち水龍の周りを囲む。

 だが、水龍は自分の周りを水で囲み防ごうとする。

 私はすぐに龍級を解除する。

 無意味だと思ったらすぐに消さないと魔力の無駄だと母が言っていた。

 「中々賢いな」

 「母に教わったのでな」

 私はそう言って次は火の龍級を放つ。

 だが、相手は又しても水で囲もうとする。

 それは予想済みだ。

 私はすぐに風の龍級を放ち、更に火の威力をあげる。

 混合魔法火と風の同時攻撃によって相手はこれでは守り切れない筈だ。

 水龍は急いで龍化し、その場を逃げた。

 そしてすぐに龍化を解いた水龍だったが、その体には私の攻撃によって火傷や風の刃による切り傷がある。

 「中々やるな」

 「まだ龍化する必要はないか?」

 「まだないな」

 舐めてる。だがこれで仕留めきれなかったのもいたいな。

 水龍はまたしてもこちらに攻めるのかと思ったら、水の超級を放ってきた。

 すぐに土魔法の上級で壁を作り防ぐ。

 そして解除すると水龍は龍化していた。

 ......やばい。

 私はそう思ってすぐに退避しようとした。

 「終わりだ」

 そう言った水龍は水の砲弾のようなブレスを何発も放ってきた。

 「くっ!」

 私はそれを腹に一撃食らった。

 あばらが何本か折れたな。

 「よく死ななかったな」

 危なかった。

 母に言われた通り服の下に土魔法の上級をつけていなかったらやられていたな。

 だが、今の一撃で土魔法も崩れた。

 「逃げた方がいいよ」

 そんな声が頭の中に流れてくる。

 これは本当に何なんだ。

 闘技場の予選が終わってからずっとこのような声が聞こえてくる。

 だけど私の声は聞こえないのか毎回返事は返ってこない。

 「次で終わらせる」

 水龍は龍化したままそう言う。水龍は青いドラゴンに頭に角を生やしている。

 「ドラゴンに角とは珍しいな」

 私は何とか時間を稼いで治癒魔法を自分にかける。

 「これは俺だけだ」

 そう言って私にブレスをかけようとした。

 時間稼ぎとやはりばれているか。

 私は今度は避ける為に風魔法を足にかけ空に飛ぶ。

 「ほう。珍しい魔法だな。だが無駄だ」

 何が無駄なのかはすぐに分かった。

 「上!」

 そんな声が聞こえて上を見ると私は何が無駄なのか分かった。

 水龍は空に水の超級を仕掛けておいたのだ。

 「良く気付いたな。わざわざ上に上がってくれて助かった」

 そう言って水の超級を私に振りかざした。

 下からは水龍のブレスで挟み撃ちだ。

 死ぬ。私はそう思って目を瞑った。

 だが、私の意識はあった。どういうことかと自分の周りを見ると、周りには風の防御壁のようなものがあった。

 「だから逃げた方がいいって言ったじゃない」

 私の前に小人のような奴が現れて言った。

 「お前はあの時から聞こえてた声の奴か?」

 私がそう言うと小人は頷いた。

 「あなたの戦いに興味を持ってね。ずっと見てたらちょっとだけ話しかけてみたの。本当は見ているだけの傍観者でいるつもりだったんだけどね。つい助けっちゃた」

 「取り敢えず助かった」

 「それは何よりで。けど逃げた方がいいと思うわ。彼相当強いから」

 私は首を横に振って断る。

 「どうして?彼には勝てないと思うわ」

 「それでもだ。もし私が逃げたらレイに被害が及ぶ」

 「それってあの獣人の子と話していた子?」

 私は頷いた。

 「あなたあの子の事が好きなのね。あの子は獣人の人といちゃちゃしてたけどそれでも助けるの?」

 小人は私を試すような眼を向けてくる。

 だけど、私の答えは変わらない。

 「それでも私はレイの事が好きだ。だからそのレイに迷惑になるようなことはしたくない」

 すると小人は微笑んだ。

 「やっぱりあなたに気に入ったわ。私と契約しなさい」

 「契約?」

 「そう。私が力を貸してあげる代わりにあなたにはそのままのあなたでいてもらうわ」

 「どういうことだ?」

 「要するにあなたがもし変わったらその時は力を貸さないって事よ。それと一緒について行くことを許して欲しいわ」

 「あいつを倒すだけの力を貸してくれるの?」

 小人は頷いた。

 「私はセシリアだ。お前との契約を守ろう」

 「私は風の精霊シルフよ。よろしくねセシリア」

 そう精霊のシルフは言うのだった。

 これから、シルフとセシリアと水龍との勝負の本番が始まるのだった。

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