チート・ご都合主義いらないけどハーレムいります

平涼

第六十話 天才博士

 今日は校長にすぐにムー大陸に行く方法を知っている人を教えて貰える日だ。

 だが、校長は紹介してくれるとは言ったが、行けるとは言っていない。

 多分、行けるかどうか分からないのだろう。

 俺は校長室のドアをノックして部屋に入った。

 「今日教えてくれるんですよね?」

 「一応教えますが、行けるかはその人次第ですがね」

 そう言って、校長は本棚を横にずらした。

 そこには隠し階段があった。

 「この中にいるんですか?」

 「まあついてきたら分かりますよ」

 校長がそう言って歩き出したので、俺もついて行った。

 俺が階段を下りてると校長が語りだした。

 「君をマリーさんと一緒のクラスにしたのは成功でしたね」

 「あれは偶然じゃないんですか?」

 俺はてっきり偶然かと思っていた。

 「あれは意図的ですよ。あなたとマリーさんは面白い人材でしたからね」

 「マリーが?」

 「ええ。彼女の目が強さを求めていた目をしてました。なのであんたと同じクラスに問題児の人達を一緒にしたらどうなるかと思いましてね」

 この人そんな事を考えていたのか。

 「それがまさか付き合うとは思いませんでしたけどね。おっと、着きましたよ」

 俺自身もそう思う。まさか付き合うとはな。

 「ありがとうございます。校長も来ますか?」

 「いえ。私はここでお別れです。ここにいる人には、君が来ることは伝えていますので」

 そうして、校長は元来た道を行こうとしたが俺が引き留めた。

 「校長、今までありがとうございました。先生の件は、俺がやりたいことを全て成し遂げてから考えさせてください」

 俺は感謝を込めて頭を下げた。

 「やめてくださいよ。そんな事を言ったら今からあなたが死ぬかもしれないように聞こえるじゃないですか」

 確かに、何か死亡フラグぽいな。

 「後、校長にお願いがあるんですけど」

 俺は、それから校長にお願いを話した。

 「正気ですか?」

 「ええ。後伝言もお願いします」

 俺はそれから伝言もお願いしたら、校長は渋々許可してくれた。

 「では、また来ます」

 俺はそう言って、地下にあるドアを開けた。

 そこには色んな器具が沢山あって、全く整理されていない。

 これが俺の部屋だったら、マリーとシアに怒られてるなと思いながら進むと、いかにも博士という感じの白衣に白髪頭の眼鏡をかけたおじさんがいた。

 その人は実験に集中しているのか俺の存在に全く気付いていない。

 「あの。校長に紹介してもらったレイロードですけど」

 俺がそう言うと、その人は俺の方を振り向いた。

 「ああ。君が噂のレイロード君かね?」

 又しても、噂があるのか。

 「噂ってどんなのですか?」

 無詠唱のレイとかカッコイイ噂だといいんだが。

 「二股野郎のクズとかだね」

 残念だな。本当は四股だ。

 それよりもそろそろそんな噂を流している奴を懲らしめにいきたい。

 「まあそれは置いときましょう。あなたが、ムー大陸まですぐに連れっててくれる人ですか?」

 「連れて行くというより、君自身が勝手に行くんだけどね」

 ん?どういうことだろうか。

 「どういうことですか?」

 「私が考えたのは、召喚魔法の応用だよ」

 それから、この人は説明してくれた。

 召喚魔法で、誰かを目の前に召喚できるのであれば、自分が行きたい場所に自分自身を召喚するというものだ。

 ただ、これは大きな発見ではないだろうか。

 本当にそれが出来るのであれば、何故周りに言わないのだろうか。

 「もしかして、それって何か欠点があるんですか?」

 「君は察しがいいね。これが世に出回ってない理由が魔力の大きな負荷だ。これは自分自身を召喚する為、大量の魔力を消費するんだ」

 やはりそう言うことか。だけど俺は魔力量は昔から鍛えているため、大丈夫な筈だ。

 「俺は、昔から魔力量が多いので大丈夫ですよ」

 俺は、鍛えたとは言わない。

 ややこしくなりそうだしな。

 「そうなのか。なら大丈夫かもね。だけど一つ聞きたい」

 「何ですか?」

 「私がそれをしてあげて何の得があるんだね?」

 ここまで教えといてそれかよ。

 俺は心でそう思いながらも口にはしない。

 この人だって自分の研究か何かの時間を割いてやってくれるんだ。

 逆に、無償でやってくれるはずがない。

 「何をして欲しいですか?俺で出来る事なら何でもしますよ」

 すると、この人はその言葉を待っていたのか顔が笑顔になった。

 「なら私の実験に協力してくれ。君は魔力量に自信があるんだろ?」

 俺は頷いた。

 「今は何の実験をしているんですか?」

 「今は、魔力量が本当に体の中で決まるのかというものだ」

 何だろうか。とても興味が湧くんだが。

 「詳しく聞いてもいいですか?」

 その人は、説明してくれた。

 今この人は、本当に魔力量は身体の中で決まるのかということについて研究しているらしい。

 なんせ、超級などの魔法は空中に浮かぶものだ。

 ならば、それはどうやって体から出せるのか。

 それに疑問を持ち、本当は身体の中に魔力量があるのではなく、この世界に魔力が漂っていてそれを体に取り組んでいるのではないかというものだ。

 そうであるなら、魔力量の多さは、体の中にある扉のようなもので、扉を開いて、空気中にある魔力を吸い取って使っているのではないのかと。

 俺は、それに対して納得する所があった。

 俺のいた日本では魔法は使えない。

 なのに、この世界では使えるのは、身体が違うからではなく、この世界が違うからということか。

 魔力量の鍛え方は、もし扉があるのであれば、何度も開けたり閉めたりして鍛えたから楽に開けれるということなのだろうか。

 俺は研究者ではないから詳しくは分からないが。

 この人は凄い人なんじゃないんだろうか。

 「それで俺は何をしたらいいんですか?」

 「私の実験で魔力を色々と使って欲しいんだよ」

 「分かりました。俺のやるべき事が終わったら必ず手伝います」

 「君のやりたいことは何年ぐらいかかるんだ?」

 「多分、一、二年で終わると思います」

 「まあいいだろう。契約成立だ。改めてエリックだ。よろしく頼むよ」

 そう言って、エリックさんは手を差し出した。

 「こちらこそよろしくお願いします。レイロードです」

 俺達はその場で握手して、準備に入った。

 この魔法は、エリックさんが書いた魔法陣の中に入り、その魔法陣に入り、魔力をその魔法陣に送るようにしたらいいらしい。

 だが、その前に行きたい場所のイメージが必要なので、ムー大陸の地図を見る。

 確か、校長が鍛治職人や闘技場があるのは、ムー大陸にあるメルニア王国だった筈だ。

 ここには実験の為に、色んな地図があるので、詳しくメルニア王国が載っているものを見てなるべく詳しくイメージする。

 「出来たニャ?」

 「後ちょいだな」

 ......ん?

 普通に答えたがちょっと待て。

 俺の後ろにはタマがいた。

 「お前何でここにいるんだ?」

 ジルドとレイシアの遊び相手を頼んだはずなんだが。

 「私がご主人様と離れるわけないニャー」

 そんな嬉しい事を言ってくれるのはいいんだが、言った筈なんだが。

 「いや。ジルドとレイシアの遊び相手になってくれよ」

 タマは首を横に振る。

 「これは、マリーとシアにも言われたニャ。ご主人様を見守ってあげてって」

 あいつら。

 そんなに俺の事が大事なんだな。

 俺がちょっと感動していると、

 「ちゃんと他の女に手を出さないように見ててとも言われたニャー」

 俺の感動を返せ。

 「まあ。分かったよ。ここまで来たんだしな」

 「準備は出来たか?」

 エリックさんがそう言った。

 「大丈夫です。それよりもう一匹連れて行っても大丈夫ですか?」

 「魔力があるなら大丈夫だ。帰りはこれを使って帰ってくるんだ」

 そう言って、魔法陣の紙をくれた。

 俺は、それをたたみポケットに入れて、タマと魔法陣の中に入る。

 魔法陣に魔力をつぎ込むと、段々と光ってくる。

 「光ってきたら何処に行くのか、イメージするんだ」

 すると、段々と体から相当魔力が無くなっていっている気がする。

 すると、一瞬光が強くなり、目を瞑ってしまう。

 次に目を覚ますと、そこはメルニア王国が見える近くの荒野にいた。

 「行くか」

 俺はタマにそう言い、メルニア王国に入るのだった。

 ここから、世界の秩序を揺らぐ事も知らずに。

 ~■■■■■視点~

 「どういうことだ!」

 俺の目の前には、殺害された仲間の少女がいる。

 「私たちの仲間も大勢やられてしまいました。犯人は人族ということしか分かっておりません」

 報告した人は、身体を傷つけられている。

 怒りでどうにかなりそうだ。

 「どうする?」

 俺の仲間がそう促す。

 「一つ提案ですが、ムー大陸にあるメルニア王国で闘技場の大会があります。そこになら沢山の人族もいますのでそこならば分かるかもしれません」

 先程の仲間がそう提案する。

 「よし。そこに向かうぞ」

 そう言って、何人もの強者がムー大陸にあるメルニア王国を目指した。


 ~報告した人物~

 「精々沢山殺してくれ」

 俺は、見えなくなった三人に向かって言った。

 そして、変身魔法を解くのだった。

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コメント

  • ノベルバユーザー92201

    お金の単位が円になってるけど大陸を超えたから?

    0
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