チート・ご都合主義いらないけどハーレムいります
第十六話 召喚魔法
俺は念願の召喚魔法の本を見ることが出来た。
以前から、召喚魔法を使ってみたいと思ってたけど、この家に来てからはリリアの事などで忙しくて村長に召喚魔法の本が欲しいと言うのをすっかり忘れていた。
だけど今は案外余裕がある。
「ねえ。私も気になるから見てみましょうよ」
リリアもそういうので見てみた。
召喚魔法は詠唱を唱えた後、その本人の魔力量により召喚されるのはランダムで決まるらしい。
呼ばれた主には絶対服従。逆らうことは、呼ばれたときに使用される魔力により無理らしい。
その代わり自分が持っている殆どの魔力を使用しそれに見合うものが呼ばれるらしい。
俺は前々から何か足りないと思っていた。
ペットだ。俺はペットが欲しい。
癒されるペットと一緒に旅に行ったりしたい。
この本を俺が見つけたってことは、これは俺に使ってくれと言っているようなものだろう。
俺はずっと魔力量を増やしていた。
ここで使わないでいつ使うっていうんだよ。
決めた。絶対ペットを呼び出そう。
~翌日~
俺は今庭にリリアと一緒にいる。
今から召喚魔法を使うのだ。
その話をリリアにすると、
「私も見てみたい」
との事なので一緒にいる。
では、使ってみるとしよう。
「現れ、我に力を与え、導きたまえ、いでよ守護霊」
すると、自分の魔力のほぼ全て奪われ、倦怠感が半端じゃない。気絶しそうになるのを必死に我慢する。
せめて自分のペットをきちんと見ないと。
俺達の目の前に現れたのは、トラのような色をした猫だった。
だがおかしなことに、姿は猫なのだが、空中に浮いている。俺はそんな猫は知らない。
それに、何か存在感というか、威圧感が凄い。
リリアもそれが分かったのか、冷や汗を浮かべその猫を見ていた。
猫は俺を見て、
「あなたが私を召喚した主か。初めまして。猫神と言われている神よ」
......なんと俺は猫神を召喚したらしい。
俺は思った。こいつは駄目だ。俺が望んでいる奴じゃない。
「なあ、リリア。こいつどうやったら送り返せるんだ?」
それにリリアではなく猫神が驚いた。
「あなた。今私を返すとか言った?冗談よね?」
「いや。全く冗談じゃない」
これに猫神は焦った。
「ちょっと!.......ちょっと待って。あなたこの私を召喚しといて返すなんて言うの?笑えないわよ?」
「笑えないで結構だよ。俺はペットが欲しかっただけなのにまさか猫神が出てくるとは思わないだろ」
猫神は先程の威圧感は何処にいったのか、
「ちょと待ってよ。私もう猫人達に拝められる日々は飽きたの!だから見捨てないで!ペットにでもなるから!」
必死に訴えられた。俺も流石にこんなに懇願してくるのを見捨てるのも申し訳ない。それに見た目は本当に可愛い猫なのだ。
「なら。条件がある」
「何?」
「まず、猫がそんな話すのはペットぽく無いから会話の最後にニャーをつけろ」
これに猫神だけでなく、リリアにもドン引きされた。
......だってしょうがないじゃん。猫と言ったらニャーじゃないか。
俺は何もおかしいことは言ってないぞ。......多分。
猫神は溜息をついた。
「まあ。いいわよ。それぐらいなら。もうずっとあの場所で退屈に過ごさなくていいし」
何とかオッケーを貰えた。
「もう一つは、俺の戦いの手助けなどは、何があってもしないでくれ」
「どういうこと?」
「俺はこれから最強になりたいと思っている。けど、もしお前が手助けをして最強になったら、皆から猫神に手助けして貰えたからなれたんだって思われる。そんなのは嫌だからな。お前はあくまでペットだ」
これが俺が一番こいつを手放したかった理由だ。
だって、そんなの嫌すぎるだろう。折角、頑張ってきたのを、全て他人の功績になるのは。
「そういうことね。それは安心しなさい。私は長く生きてはいるけど、戦う力は一切ないわ。使えるのは、誰かに化ける事か、遠くのものを見る事しかできないわ」
それなら、まあいいだろう。この猫をペットにしても。
......待てよ。こいつ、今長く生きているとか言ったよな。
「なぁ、猫神。お前ってもしかしてこの世界で一番強い存在を知ってるか?」
猫神は何言ってんだって顔をして、
「当たり前でしょ。伊達に何千年も生きてないわ。」
「教えてくれ!俺はそれが一番知りたい事なんだ!」
猫神は素直に教えてくれた。
「今この世界で、一番強いのは、剣聖『アラン二世』か邪神『マニュエル』でしょうね。他の奴らは最近見ないから分からないけど、多分この二人はどちらも互角ぐらいの強さを持っていると思うわ」
なるほど。これはいい事を聞いた。
俺はずっと知りたかった。
この世界で誰を倒せば最強になれるのか。
それがようやく分かった。
なら打倒『アラン二世』、『マニュエル』だ!
それから、この猫神の名前についてリリアと考える。
「あなたのペットになるのはいいんだけど名前頂戴。猫神って堅苦しくて嫌なのよ」
猫神もちゃんとした名前が欲しいらしい。
......うーん。こういう名前を考えるのは正直に言って苦手だ。
こういうのは悩まず直感でいいと思う。
「お前の名前はタマにしよう」
リリアはなんか微妙なんて言われたが自分で言っていて何だけど結構いいと思う。
猫神も気に入ったらしい。
「いいわね。私は今日からタマと名乗るわ」
これからこいつと生活するのはいいんだが、
「お前さり気なくニャーの事有耶無耶にしようとしてるのかもしれんがちゃんと今度から言えよ。じゃないと晩飯抜きだからな」
猫神は渋々、
「わかったニャー」
今日からペットのタマが加わった。
俺は全てが順調だと思っていた。そう順調すぎたのだった。まさかあんな事件が起きることを誰が予想出来ただろうか。
以前から、召喚魔法を使ってみたいと思ってたけど、この家に来てからはリリアの事などで忙しくて村長に召喚魔法の本が欲しいと言うのをすっかり忘れていた。
だけど今は案外余裕がある。
「ねえ。私も気になるから見てみましょうよ」
リリアもそういうので見てみた。
召喚魔法は詠唱を唱えた後、その本人の魔力量により召喚されるのはランダムで決まるらしい。
呼ばれた主には絶対服従。逆らうことは、呼ばれたときに使用される魔力により無理らしい。
その代わり自分が持っている殆どの魔力を使用しそれに見合うものが呼ばれるらしい。
俺は前々から何か足りないと思っていた。
ペットだ。俺はペットが欲しい。
癒されるペットと一緒に旅に行ったりしたい。
この本を俺が見つけたってことは、これは俺に使ってくれと言っているようなものだろう。
俺はずっと魔力量を増やしていた。
ここで使わないでいつ使うっていうんだよ。
決めた。絶対ペットを呼び出そう。
~翌日~
俺は今庭にリリアと一緒にいる。
今から召喚魔法を使うのだ。
その話をリリアにすると、
「私も見てみたい」
との事なので一緒にいる。
では、使ってみるとしよう。
「現れ、我に力を与え、導きたまえ、いでよ守護霊」
すると、自分の魔力のほぼ全て奪われ、倦怠感が半端じゃない。気絶しそうになるのを必死に我慢する。
せめて自分のペットをきちんと見ないと。
俺達の目の前に現れたのは、トラのような色をした猫だった。
だがおかしなことに、姿は猫なのだが、空中に浮いている。俺はそんな猫は知らない。
それに、何か存在感というか、威圧感が凄い。
リリアもそれが分かったのか、冷や汗を浮かべその猫を見ていた。
猫は俺を見て、
「あなたが私を召喚した主か。初めまして。猫神と言われている神よ」
......なんと俺は猫神を召喚したらしい。
俺は思った。こいつは駄目だ。俺が望んでいる奴じゃない。
「なあ、リリア。こいつどうやったら送り返せるんだ?」
それにリリアではなく猫神が驚いた。
「あなた。今私を返すとか言った?冗談よね?」
「いや。全く冗談じゃない」
これに猫神は焦った。
「ちょっと!.......ちょっと待って。あなたこの私を召喚しといて返すなんて言うの?笑えないわよ?」
「笑えないで結構だよ。俺はペットが欲しかっただけなのにまさか猫神が出てくるとは思わないだろ」
猫神は先程の威圧感は何処にいったのか、
「ちょと待ってよ。私もう猫人達に拝められる日々は飽きたの!だから見捨てないで!ペットにでもなるから!」
必死に訴えられた。俺も流石にこんなに懇願してくるのを見捨てるのも申し訳ない。それに見た目は本当に可愛い猫なのだ。
「なら。条件がある」
「何?」
「まず、猫がそんな話すのはペットぽく無いから会話の最後にニャーをつけろ」
これに猫神だけでなく、リリアにもドン引きされた。
......だってしょうがないじゃん。猫と言ったらニャーじゃないか。
俺は何もおかしいことは言ってないぞ。......多分。
猫神は溜息をついた。
「まあ。いいわよ。それぐらいなら。もうずっとあの場所で退屈に過ごさなくていいし」
何とかオッケーを貰えた。
「もう一つは、俺の戦いの手助けなどは、何があってもしないでくれ」
「どういうこと?」
「俺はこれから最強になりたいと思っている。けど、もしお前が手助けをして最強になったら、皆から猫神に手助けして貰えたからなれたんだって思われる。そんなのは嫌だからな。お前はあくまでペットだ」
これが俺が一番こいつを手放したかった理由だ。
だって、そんなの嫌すぎるだろう。折角、頑張ってきたのを、全て他人の功績になるのは。
「そういうことね。それは安心しなさい。私は長く生きてはいるけど、戦う力は一切ないわ。使えるのは、誰かに化ける事か、遠くのものを見る事しかできないわ」
それなら、まあいいだろう。この猫をペットにしても。
......待てよ。こいつ、今長く生きているとか言ったよな。
「なぁ、猫神。お前ってもしかしてこの世界で一番強い存在を知ってるか?」
猫神は何言ってんだって顔をして、
「当たり前でしょ。伊達に何千年も生きてないわ。」
「教えてくれ!俺はそれが一番知りたい事なんだ!」
猫神は素直に教えてくれた。
「今この世界で、一番強いのは、剣聖『アラン二世』か邪神『マニュエル』でしょうね。他の奴らは最近見ないから分からないけど、多分この二人はどちらも互角ぐらいの強さを持っていると思うわ」
なるほど。これはいい事を聞いた。
俺はずっと知りたかった。
この世界で誰を倒せば最強になれるのか。
それがようやく分かった。
なら打倒『アラン二世』、『マニュエル』だ!
それから、この猫神の名前についてリリアと考える。
「あなたのペットになるのはいいんだけど名前頂戴。猫神って堅苦しくて嫌なのよ」
猫神もちゃんとした名前が欲しいらしい。
......うーん。こういう名前を考えるのは正直に言って苦手だ。
こういうのは悩まず直感でいいと思う。
「お前の名前はタマにしよう」
リリアはなんか微妙なんて言われたが自分で言っていて何だけど結構いいと思う。
猫神も気に入ったらしい。
「いいわね。私は今日からタマと名乗るわ」
これからこいつと生活するのはいいんだが、
「お前さり気なくニャーの事有耶無耶にしようとしてるのかもしれんがちゃんと今度から言えよ。じゃないと晩飯抜きだからな」
猫神は渋々、
「わかったニャー」
今日からペットのタマが加わった。
俺は全てが順調だと思っていた。そう順調すぎたのだった。まさかあんな事件が起きることを誰が予想出来ただろうか。
コメント
べりあすた
ペットのあたり…いい