チート・ご都合主義いらないけどハーレムいります
第十五話 リリアの変化
あの後リリアが泣き止み、俺はすぐ土下座に入った。
「やりすぎた。ごめん」
リリアは驚いていたが、これは当たり前だと思う。
俺は今回したことは悪くはないとは思ってる。
けど、女の子を泣かせるのは最低な行為だと思う。
しかし、リリアは、
「謝らないでよ。私がみじめになるわ」
怒ってはいなかったらしい。
良かった。
これからずっと嫌われるのはきついしな。
それからは、リリアと模擬戦で良い所、悪かった所などを話した。
今回の模擬戦でプライドがズタズタにされたせいか、真剣に聞いて、悪い所は意見を聞かせてとまで言ってきた。
今回の模擬戦はリリアにとって悔しかったかもしれないけど、いい経験になったと思う。
それに、これで魔物に挑もうなんてことは絶対にないと思う。俺にコテンパンにされて自信も無くなっただろうし。
それから、暫く話して、リリアは自分の部屋に戻った。
俺は昨日フラウスに剣の修行に付き合ってほしいとお願いしたらすんなりオッケーを貰えた。
逆にアンリさんは魔法は使えるがそこまでではないから教えることは出来ないと言われてしまった。
まあ、それは仕方ないので諦めて、フラウスと剣術の鍛錬をする。
鍛錬と言ってもフラウスも誰かに教えるのは初めてでどうしたらいいか分からないので見て学ぶという感じになる。
教えて貰う中で驚いたのが、フラウスは相当強い。
何というか、剣を振っている姿が鮮やかで、それでいて洗練されているのだ。
親父も相当強いと思っていたが、この人はもしかしたら親父よりも強いかもしれない。
少し気になったので、模擬戦をしてもらうことにした。
今回は自分で制限をかけて魔法なしで、剣の腕だけで勝負した。
結果は惨敗だった。
この人に一度もも攻撃を与えることが出来なかった。
すべて受け流され、反撃される。
まるで、さっきのリリアと立場が逆転した戦いだった。
はっきり言えば悔しいがあまりにも完敗すぎていっそ清々かった。
「いやー。強すぎて敵わないですね」
「そんな事無いですよ。レイ君もその歳でその腕前だともう少し大人になったら私も負けそうです。それにレイ君は魔法も使えるのでしょう?魔法を使われたら私には勝ち目はないですよ」
そんなイケメンなことを言ってきた。
この人は外見もイケメンで内面もイケメンだった。
「また、模擬戦やってください。次こそは勝ちますから」
フラウスは笑顔で、
「喜んで」
と言った。
当分の間はイケメンフラウスさんには勝てない気がした。
~翌日~
この日からリリアが変わっていった。
まず、授業をまじめに聞くようになった。
何も変なことは言わず真剣に聞いてくれる。
だがやる気があるのかは分からないが。
賭けでしょうがなくやっているのかもしれない。
けど、それだとこれからもリリアにもストレスが溜まると思う。
だから、俺は工夫してリリアが興味が出るような授業に出来るように心がけようと思う。
もう一つ大きな変化があった。
リリアが俺の自主練を見に来るようになった。
ただ、見に来るのはいいんだが、これがなんとも居心地が悪い。
リリアは、見に来るが、何も口を挟んだりしない。
ただ、じっと俺の練習風景を真顔で見るのだ。
もしかしたら、俺の弱点を探っているのかもしれない。
その気持ちは素晴らしいと思う。だけど、女の子にずっと見られてるのもなんかきつい。
俺は耐えきれなくなって、
「リリアも一緒に自主練するか?」
と聞くと、リリアは笑顔になって、
「いいの!?」
「もちろんだ。それに、二人でやった方が楽しいだろ?」
「やった!」
この日からリリアも俺の自主練に参加するようになった。そして自主練の途中にリリアとの模擬戦も加える事にもなった。
あの模擬戦以降、リリアも真面目に授業を聞くようになったし、俺の自主練を見に来るまでして、俺に勝ちたいという気持ちが伝わってくる。
ここまで頑張ってるんだ。少しぐらいご褒美があった方がいいと思う。
俺はあれから数日経った夕食の時に村長に言ってみた。
「あの、アスロさん。一つお願いがあるんですがいいですか?」
村長は、不思議そうな顔をして、
「何だい?大抵の事はここに住んでるから許そうと思うが」
「リリアの魔法の授業を増やしてあげてくれませんか?」
これには俺以外の全員が驚いていた。
リリアなんて口をポカーンと開けて呆けている。
村長は、戸惑いながらも、
「どうしてだ?わしはちゃんと魔法の授業は入れているはずなんだが」
確かにその通りだ。だけど、
「リリアはとても頑張っています。護身用の剣も算数の勉強もずっと頑張っています。なので、リリアの大好きな魔法の授業を増やしてあげて欲しいんです。それに護身用の技はもう教える事が無いくらい上達してるので」
村長は少し考える素振りを見せリリアの方を向き、
「リリアはどうしたいんだ?」
そう聞くと、
「おじいちゃん。私今凄い魔法が楽しいの。他の授業も頑張るから、やっちゃダメかな?」
リリアは女子最強の上目遣い+涙目で村長の許可を得た。
......あれは俺でも許可する。
村長の許可を得て、授業の全ての一つに魔法の授業を入れてくれた。
俺は改めて上目遣いの効果は凄まじいものだと実感した。
翌日の模擬戦の終わりにリリアは、
「昨日ありがとね。これでもっと魔法の練習が出来るわ」
「気にするな。最近お前がちゃんと授業を受けてるから、俺からのプレゼントだと思っとけ」
リリアにしては素直に礼を言ってきたので、少し照れ臭かった。
リリアは笑顔だったが、何かを思い出したように、
「そういえば、ずっと思ってたんだけど、なんであんたここの家庭教師してるの?」
「そういえば言ってなかったっけ?」
「ええ。ずっと聞きたかったのよね。何であんたが私の家庭教師になったのか。あんた程の実力があるんだったら学校に行った方がいいと思うんだけど」
「それだよ。学校に行く為に自分で学費を稼ぐ為にここで働いたんだ」
リリアは少し考え、
「私もおじいちゃんに頼んであんたと一緒に学校に通うわ。それから、あんたに魔法勝負で勝ってみせるわ!」
リリアはそう宣言した。
「じゃあこの家庭教師が終わったらライバルだな」
「ええ。ライバルよ。あんたなんかあっという間に追い越すわ」
リリアは本気で越しそうなんだよな。
これは本人には言ってないがリリアは魔法の才能があると思う。今では中級魔法を全て覚え無詠唱まで出来て俺と今出来る魔法は並んでいる。
これからが本当に楽しみな奴だ。
俺とリリアはそれから、一緒に上級魔法の本を読み、どんな感じなのか勉強して本を直そうとした所で、俺はあるものを見つけてしまった。
そう。そこにはずっとやってみたかった召喚魔法についての本だった。
「やりすぎた。ごめん」
リリアは驚いていたが、これは当たり前だと思う。
俺は今回したことは悪くはないとは思ってる。
けど、女の子を泣かせるのは最低な行為だと思う。
しかし、リリアは、
「謝らないでよ。私がみじめになるわ」
怒ってはいなかったらしい。
良かった。
これからずっと嫌われるのはきついしな。
それからは、リリアと模擬戦で良い所、悪かった所などを話した。
今回の模擬戦でプライドがズタズタにされたせいか、真剣に聞いて、悪い所は意見を聞かせてとまで言ってきた。
今回の模擬戦はリリアにとって悔しかったかもしれないけど、いい経験になったと思う。
それに、これで魔物に挑もうなんてことは絶対にないと思う。俺にコテンパンにされて自信も無くなっただろうし。
それから、暫く話して、リリアは自分の部屋に戻った。
俺は昨日フラウスに剣の修行に付き合ってほしいとお願いしたらすんなりオッケーを貰えた。
逆にアンリさんは魔法は使えるがそこまでではないから教えることは出来ないと言われてしまった。
まあ、それは仕方ないので諦めて、フラウスと剣術の鍛錬をする。
鍛錬と言ってもフラウスも誰かに教えるのは初めてでどうしたらいいか分からないので見て学ぶという感じになる。
教えて貰う中で驚いたのが、フラウスは相当強い。
何というか、剣を振っている姿が鮮やかで、それでいて洗練されているのだ。
親父も相当強いと思っていたが、この人はもしかしたら親父よりも強いかもしれない。
少し気になったので、模擬戦をしてもらうことにした。
今回は自分で制限をかけて魔法なしで、剣の腕だけで勝負した。
結果は惨敗だった。
この人に一度もも攻撃を与えることが出来なかった。
すべて受け流され、反撃される。
まるで、さっきのリリアと立場が逆転した戦いだった。
はっきり言えば悔しいがあまりにも完敗すぎていっそ清々かった。
「いやー。強すぎて敵わないですね」
「そんな事無いですよ。レイ君もその歳でその腕前だともう少し大人になったら私も負けそうです。それにレイ君は魔法も使えるのでしょう?魔法を使われたら私には勝ち目はないですよ」
そんなイケメンなことを言ってきた。
この人は外見もイケメンで内面もイケメンだった。
「また、模擬戦やってください。次こそは勝ちますから」
フラウスは笑顔で、
「喜んで」
と言った。
当分の間はイケメンフラウスさんには勝てない気がした。
~翌日~
この日からリリアが変わっていった。
まず、授業をまじめに聞くようになった。
何も変なことは言わず真剣に聞いてくれる。
だがやる気があるのかは分からないが。
賭けでしょうがなくやっているのかもしれない。
けど、それだとこれからもリリアにもストレスが溜まると思う。
だから、俺は工夫してリリアが興味が出るような授業に出来るように心がけようと思う。
もう一つ大きな変化があった。
リリアが俺の自主練を見に来るようになった。
ただ、見に来るのはいいんだが、これがなんとも居心地が悪い。
リリアは、見に来るが、何も口を挟んだりしない。
ただ、じっと俺の練習風景を真顔で見るのだ。
もしかしたら、俺の弱点を探っているのかもしれない。
その気持ちは素晴らしいと思う。だけど、女の子にずっと見られてるのもなんかきつい。
俺は耐えきれなくなって、
「リリアも一緒に自主練するか?」
と聞くと、リリアは笑顔になって、
「いいの!?」
「もちろんだ。それに、二人でやった方が楽しいだろ?」
「やった!」
この日からリリアも俺の自主練に参加するようになった。そして自主練の途中にリリアとの模擬戦も加える事にもなった。
あの模擬戦以降、リリアも真面目に授業を聞くようになったし、俺の自主練を見に来るまでして、俺に勝ちたいという気持ちが伝わってくる。
ここまで頑張ってるんだ。少しぐらいご褒美があった方がいいと思う。
俺はあれから数日経った夕食の時に村長に言ってみた。
「あの、アスロさん。一つお願いがあるんですがいいですか?」
村長は、不思議そうな顔をして、
「何だい?大抵の事はここに住んでるから許そうと思うが」
「リリアの魔法の授業を増やしてあげてくれませんか?」
これには俺以外の全員が驚いていた。
リリアなんて口をポカーンと開けて呆けている。
村長は、戸惑いながらも、
「どうしてだ?わしはちゃんと魔法の授業は入れているはずなんだが」
確かにその通りだ。だけど、
「リリアはとても頑張っています。護身用の剣も算数の勉強もずっと頑張っています。なので、リリアの大好きな魔法の授業を増やしてあげて欲しいんです。それに護身用の技はもう教える事が無いくらい上達してるので」
村長は少し考える素振りを見せリリアの方を向き、
「リリアはどうしたいんだ?」
そう聞くと、
「おじいちゃん。私今凄い魔法が楽しいの。他の授業も頑張るから、やっちゃダメかな?」
リリアは女子最強の上目遣い+涙目で村長の許可を得た。
......あれは俺でも許可する。
村長の許可を得て、授業の全ての一つに魔法の授業を入れてくれた。
俺は改めて上目遣いの効果は凄まじいものだと実感した。
翌日の模擬戦の終わりにリリアは、
「昨日ありがとね。これでもっと魔法の練習が出来るわ」
「気にするな。最近お前がちゃんと授業を受けてるから、俺からのプレゼントだと思っとけ」
リリアにしては素直に礼を言ってきたので、少し照れ臭かった。
リリアは笑顔だったが、何かを思い出したように、
「そういえば、ずっと思ってたんだけど、なんであんたここの家庭教師してるの?」
「そういえば言ってなかったっけ?」
「ええ。ずっと聞きたかったのよね。何であんたが私の家庭教師になったのか。あんた程の実力があるんだったら学校に行った方がいいと思うんだけど」
「それだよ。学校に行く為に自分で学費を稼ぐ為にここで働いたんだ」
リリアは少し考え、
「私もおじいちゃんに頼んであんたと一緒に学校に通うわ。それから、あんたに魔法勝負で勝ってみせるわ!」
リリアはそう宣言した。
「じゃあこの家庭教師が終わったらライバルだな」
「ええ。ライバルよ。あんたなんかあっという間に追い越すわ」
リリアは本気で越しそうなんだよな。
これは本人には言ってないがリリアは魔法の才能があると思う。今では中級魔法を全て覚え無詠唱まで出来て俺と今出来る魔法は並んでいる。
これからが本当に楽しみな奴だ。
俺とリリアはそれから、一緒に上級魔法の本を読み、どんな感じなのか勉強して本を直そうとした所で、俺はあるものを見つけてしまった。
そう。そこにはずっとやってみたかった召喚魔法についての本だった。
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