チート・ご都合主義いらないけどハーレムいります

平涼

第四話 異世界情報

 ~一歳~
 俺がこの世界に来てから一年がたった。

 これまで精神年齢十六歳の俺が母の乳を飲むという思春期の俺にとって嬉しいような恥ずかしい思いをしたが、なんとか乗り越えられた。

 俺はもう話すことも歩けるようにもなった。初めて喋ったときなんて母は驚いて泣いていた。こちらが驚いたよ。

 歩けるようになったのは身体強化の魔法が使えると親に言ったらそんな魔法は知らないと言われた時は焦ったが適当に誤魔化した。

 これまで赤ちゃんの体でできるだけ筋トレなどもしてきたがそれだけじゃ駄目だ。

 俺はまずこの世界について情報が少なすぎる。

 魔法についても全く知らないしな。なので椅子に座っている母に

 「おかあさん。ぼくまほうについてしりたい」

 俺とは言わない。一歳の男の子が俺とか言ったら怖すぎるからな。

 母はちょっと関心したよう顔をし、

 「あら。レイはもう魔法について興味を持ったのね。レイは文字ももう読めるんだっけ?」

 今は日本語のはずだから大丈夫なはずだ。

 「もうよめるよ」

 「それなら私の部屋に確か何冊か魔法についての本があったはずだから読んでいいわよ」

 「わかった」

 未だきちんとはっきりとは喋れない。

 俺はそう返事をしてから、母の部屋に行き、魔法に関する本を読んだ。

 内容は大体こんな感じだ。

 魔法には初級、中級、上級、超級、龍級、神聖級がある。上の級にいくほど詠唱が長くなり、より魔力を使うらしい。

 魔力量という魔力の量を表すものは、生まれたときに大体決まっているらしい。

 ただ、前例で魔力量が大幅に変わった人もいるため未だ明らかにはなっていないらしい。

 魔法は火、水、風、土、召喚、治癒がある。ただ、ほかの属性通しお組み合わせることで氷などの混合魔法などが使えるらしい。

 魔法はまぁ俺が小説などで知っているのとさほど変わらないから覚えることも少なかった。

 魔力量ももしかしたら練習次第で変わるかもしれないし。まぁ、これからの努力次第だな。

 次にこの世界での種族や、地形などの本を読んだ。

 内容は意外と早く飲み込めた。

 種族は人族、魔人族、龍人族、獣人族、ドワーフ、エルフがいる。

 獣人族はより具体的に狼人族、犬人族、猫人族、などがあるらしい。

 俺が本を読んでいて気になったのは、獣人族、エルフは人族から相当な差別を受けているらしい。獣人はほとんどが奴隷となるらしい。

 獣人は身体能力が高いためだからそうだ。

 エルフはよりひどかった。呪いの一族と呼ばれ、見つけたらすぐに殺されるらしい。

 具体的なことはそれ以上は書かれていなかった。

 地形については簡単だった。

 三大陸と呼ばれる三つの大陸がある。

 一つは、レムリア大陸と呼ばれる、人族がほとんどの人口を占める大陸。

 二つ目は、ムー大陸と呼ばれる、獣人族の人口が多いが、ドワーフや、人族もいる共同の国らしい。

 三つ目は、魔大陸と呼ばれる、魔人族、龍人族が半々を占める大陸らしい。

 一説によるとメラガニア浮遊大陸と呼ばれる、天使や神がいる大陸があるらしい。

 ちなみにエルフは誰もいないような森の奥深くにいるらしい。

 ふと本を直しているときに目についた本があった。

 『三大最強』と書かれてある本だ。何だか気になったのでそれを手に取ってみる。

 それを読んで見るとこんな感じの内容だった。

 人族
 剣聖『アラン』
 王『アドルフ』
 勇者『オーウェル』

 魔人族
 魔王『ラバーナ』
 冥王『フェルミ』
 邪神『マニュエル』

 龍人族
 天竜『ウルガムナ』
 地龍『オウリュウ』
 海龍『セイリュウ』

 獣人族
 狼神
 犬神
 猫神
 がいるらしい。

 獣人に関しては、名前はないらしい。獣人族の間では神と呼ばれているらしい。

 あの駄目神も相当ハードな世界に送りこんでくれたもんだ。

 この本に書かれてるのはどう見てもこの世界で強い奴らの事だろう。まさかこんなにも多いとは思わなかったけどな。

 だからといって諦めるつもりは一切ないが。

 俺はこれから親父に剣術を教えてもらおうと思う。剣術といってもこの世界には流派というのが無いらしい。

 勇者が自ら色んな人に教えた剣術などはあるらしいが。それ以外は我流だ。

 これは本当に大変そうだな。そんなことを思いながら庭で剣を振っている親父のもとに向かう。

 親父は俺がいることに気づき、

 「お?レイか。どうした?お父さんのかっこいい剣術でも見に来たか?」

 とふざけた感じで聞いてきた。

 「うん。みにきたんだ。それとけんじゅつをおしえてほしい」

 俺がそう言うと親父は少し真剣な顔で、

 「レイも剣術を習いたがる年頃か。ただ、なんで剣術を習おうと思ったんだ?」

 こういう時の対処法は分かっている。

 「ぼくもおとうさんみたいにかっこいいけんしになりたいから」

 自分でも100点をあげれる回答だと思う。

 「おおー。そうか。いいぞ。教えてやる。そのかわり途中できついから辞めるなんてのは駄目だからな」

 ちょろい親父かと思ったけど真剣に教えてくれるらしい。それに俺はどんなに辛くても辞めるつもりはないがな。

 「わかった。それとおかあさんにもまほうをならうから」

 親父の顔がちょっと険しくなった。

 「レイは剣士になりたいいんじゃないのか?」

 あぁ。そういうことか。親父の言いたいことも最もだ。

 「まだきめてないんだ。だからふたりからおそわってきめようとおもうんだ」

 俺が頭を下げてお願いすると、親父も折れたのか、

 「そのかわり、どっちも真剣にやるんだぞ」

 親父もなんとか納得してくれた。

 今言ったのは嘘だ。本当は魔法剣士になろうと思ってる。だけどそれを言ったら何だか教えて貰えない気がしたから言わないでおいた。

 次に母がいるリビングに行った。母は本を読んでいたが俺に気付いて顔を上げたので母に、

 「おかあさん。ぼくにまほうをおしえて」

 これに対し親父とは違い、母は意外とあっさりしたもので、

 「えぇ。いいわよ。そんな凄い魔法が使えるわけじゃないけど」

 「おとうさんにもけんじゅつをおしえてもらうからふたりではなしあって」

 「えぇ。わかったわ。お父さんと話して決めておくわ」

 ほんとに呆気ないものだった。多分母は俺と親父の話を聴いていた気がするが。

 まぁ。いっか。教えてもらえるだけで十分だし。

 明日から頑張ろうと決意する。ほんとに明日からやるんだからね!

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